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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2013/11/20
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/331p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-745130-6
文庫

紙の本

漂砂のうたう (集英社文庫)

著者 木内 昇 (著)

御一新から10年。武士という身分を失い、根津遊廓の美仙楼で客引きとなった定九郎。自分の行く先が見えず、空虚の中、日々をやり過ごす。苦界に身をおきながら、凛とした佇まいを崩...

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漂砂のうたう (集英社文庫)

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漂砂のうたう

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漂砂のうたう

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商品説明

御一新から10年。武士という身分を失い、根津遊廓の美仙楼で客引きとなった定九郎。自分の行く先が見えず、空虚の中、日々をやり過ごす。苦界に身をおきながら、凛とした佇まいを崩さない人気花魁、小野菊。美仙楼を命がけで守る切れ者の龍造。噺家の弟子という、神出鬼没の謎の男ポン太。変わりゆく時代に翻弄されながらそれぞれの「自由」を追い求める男と女の人間模様。第144回直木賞受賞作品。【「BOOK」データベースの商品解説】

【直木賞(144(2010下半期))】御一新から10年。武士という身分を失い、根津遊廓の美仙楼で客引きとなった定九郎。凛とした佇まいを崩さない人気花魁、小野菊…。変わりゆく時代に翻弄されながら、それぞれの「自由」を追い求める男と女の人間模様を描く。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー51件

みんなの評価3.9

評価内訳

電子書籍

自由のかたち

2016/12/07 12:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

定久郎は元武士、維新後家族捨て出奔。そして名を変え廓に身を潜めた。女は根津廓に売られてきた。どんなに美しくとも籠の鳥。小野菊花魁という名で生きている。彼女の情人、噺家ポン太。彼もまた名を捨て生きている。名を捨てた3人、カタチは違えど自由を求め行動をする。定久郎は翻弄されすぎて途中自由に負けそうになるが、小野菊とポン太がしかけた謎が明かされ全てに納得できた時、彼も彼なりの自由に出会えたのではないか。話に漂う面妖さは砂のよう。はらはらこぼれ心の片隅に塚を築いていく。塚が大きくなったその時、訪れるか私の自由よ。

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紙の本

「こんなはずでは」っていうプライドと、「こんな俺にはこれで充分」っていう絶望のせめぎあい

2023/07/29 09:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

元武家の身分を隠して維新直後の遊郭で働く男と、その周りの人々の生き様を描いた時代小説。遊郭を谷底とみなして砂を噛むような毎日を生きる諦観と、ふいに表れる自由への渇望のコントラストが見せ所なんだけど直木賞作品にしてはあまりにも切ない展開。面白いけど重い。「こんなはずでは」っていうプライドと、「こんな俺にはこれで充分」っていう絶望のせめぎあいの中で日々の仕事をなんとなくこなして、安定しない生活を惰性でやり過ごす感じは時代を問わないテーマ性があって読んでいて重い気持ちになってしまった。

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電子書籍

水底で跡を刻む砂

2018/01/02 03:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公・定九郎に一時期まとわりつきまわったポン太が「水底で人の目には留まらなくても、砂粒は常に動いて時の跡を刻んでいる」というようなことを定九郎に語るシーンがあり、それがこの作品のタイトルの「漂砂」になっていて、まさにその砂粒のような一般的には取るに足らない人物たちの生きざまを指していると解釈できます。
この時代の新語「自由」がキーワードになっていますが、結局誰もが本当のところ「自由」を持て余し気味のように見受けられました。そうした概念にとらわれずに、限られた可能性の中でどのように生きていくのかを考えて行動するしかないというわけですね。

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紙の本

過去には戻れない人生

2016/06/27 10:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が現状に至ってしまった過去の分岐点に戻れない人生、このまま廊で生き続けることを諦めとも言える悟っていく姿が、現代に通ずるものを感じ、切ない。

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2013/11/30 02:03

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2013/12/09 22:30

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2013/12/29 11:16

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2014/01/13 01:30

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2014/01/27 20:01

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2014/03/06 18:27

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2014/02/15 11:31

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2014/02/26 23:05

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2014/02/26 23:11

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2014/09/23 22:49

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2014/04/20 09:50

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