「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
かわいそうだね? (文春文庫)
著者 綿矢 りさ (著)
「許せないなら別れる」―恋人の隆大が求職中の元彼女・アキヨを居候させると言い出した。百貨店勤めの樹理恵は、勤務中も隆大とアキヨとの関係に思いを巡らせ落ち着かない。週刊誌連...
かわいそうだね? (文春文庫)
かわいそうだね?
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「許せないなら別れる」―恋人の隆大が求職中の元彼女・アキヨを居候させると言い出した。百貨店勤めの樹理恵は、勤務中も隆大とアキヨとの関係に思いを巡らせ落ち着かない。週刊誌連載時から話題を呼んだ表題作と、女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」の二篇を収録。第6回大江健三郎賞受賞作【「BOOK」データベースの商品解説】
【大江健三郎賞(第6回)】彼氏が元カノを居候させだしたり、美人の親友にいつも隣に並ばれたり、女ってほんとに厄介−。滑稽でブラックで、でも愛おしい女同士の世界。誰もが心に押しこめている本音がこぼれる瞬間をとらえた2篇を収録。解説つき。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
かわいそうだね? | 7−156 | |
---|---|---|
亜美ちゃんは美人 | 157−258 |
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
彼氏にブチ切れる主人公、ここが面白い
2021/09/12 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
等身大のあまり明るくないというかかなり暗い女子高校生を描いた「蹴りたい背中」「インストール」から10年たって、彼女の主人公たちも社会人になった。樹理恵は「かわいそうだね」ということばを肯定的にとらえてきた、でも彼氏の部屋に元カノが転がり込んできたことから「相手を憐れんでから発動する同情心は、やはりどこか醜い。みんなもっと深い慈愛を求めている」と考えるようになる、そして最後は元カノと彼氏にブチ切れる、ここの描写がとてもいい、読みながらそろそろ切れてもいいよとおもっていたのだが、ここまで切れるとは。そして、いいあんばいに現実逃避できる故郷のことばを思い出し、「しゃーない」、考えてみると結構深いことばに思えてくる
電子書籍
あるある!
2016/02/11 23:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どちらのお話もおもしろく、心の中で「あるある!」と共感しながら読みました。
自分が過去に経験したことのある気持ち、本当は気づいているのに見ないようにしてきたことなど…。。。
読み始めた瞬間から作品の中に引き込まれるような、とても魅力的な文章でした。
紙の本
ありふれた題材に・・・・
2020/02/29 00:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
『かわいそうだね?』はいわゆる三角関係の話。主人公と恋人の間に割って入るアキヨの存在。このアキヨを描写するっ表現がとても秀逸。アキヨが次第に二人の間に侵食してくるのに我慢できず、恋人の部屋に乗り込んで関西弁で感情を爆発させる主人公にアキヨが放つ言葉の迫力。「でも、幸せ。心はいくら痛んでもしょせん心、目には見えない、形もない、気分次第の不確かなものなの。形の無いものをいくら痛めつけたって、少なくとも死ぬことはない。私は生きにくいから、無理は心に背負わせるの」。そのアキヨの覚悟に驚きながらも、恋人もろともアキヨを追い出すのは痛快。もうひとつの「亜美ちゃんは美人」もいい。この作者は一見ありふれた題材を使ってずしんと重いものを読み手に投げつけてくるように感じた。
紙の本
女性の描写
2015/11/05 17:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿矢りさ作品は初めて読みましたが、表現が秀逸でさすがだと思いました。女性の描写がとにかく素晴らしい。外見から性格から、登場人物が目の前にいるかのように感じられました。
紙の本
女2男1の歪な関係
2020/07/11 07:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日突然に転がり込んできた元カノを、追い出せない隆大が不甲斐ないです。関西弁で怒りを爆発させた後の、樹理恵の至福の一服が堪りません。