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紙の本
紙の本は、滅びない (ポプラ新書)
著者 福嶋 聡 (著)
世界最大のインターネット書店・アマゾンが日本に上陸して15年。キンドルやiPadは新たな読書端末を登場させた。それでも人々が書店にやってくるのはなぜか? 現役書店人が、「...
紙の本は、滅びない (ポプラ新書)
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商品説明
世界最大のインターネット書店・アマゾンが日本に上陸して15年。キンドルやiPadは新たな読書端末を登場させた。それでも人々が書店にやってくるのはなぜか? 現役書店人が、「紙の本」の存在理由と優位性を真摯に探る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
福嶋 聡
- 略歴
- 〈福嶋聡〉1959年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。(株)ジュンク堂書店入社。池袋本店、大阪本店等を経て、難波店店長。日本出版学会会員。著書に「希望の書店論」など。
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書店員レビュー
いま、自身を取り巻く環境を、見つめていますか?
ジュンク堂書店池袋本店さん
本が、問いかけます。いま、自身を取り巻く環境を、見つめていますか?
『紙の本は、滅びない』は、現役書店員の福嶋さんが、書店や出版、本を取り巻く現状を透徹した視点で語る本です。
冒頭で、福嶋さんは希望を含んだ問いを投げかけます。
「今やぼくたちは、問いの方向を180度変えなければならないのではないだろうか?「なぜ、本が売れなくなってきたのか?」から、「なぜ、今でも本が売れるのだろうか?」へと。(中略)絶望的な断末魔の叫びでもない。書店の店頭に立つ者として、書物という商品の力を本気で信じているからこそ、その力の源泉を明らかにしておきたいのだ」と。
問いへの答えは、何でしょうか。
本好きのお客さまがいらっしゃるから? 電子書籍は普及しないから?
そんな楽天的で、単純な答えを、福嶋さんは淡々と否定していきます。現場で働く人の言葉、売り上げの数字、業界を知る人が出す書籍。悲壮感も決意も喜びも、自身が触れたものから、ことばを探り、綴っていきます。末尾の答えよりも、本の内容が、答えを示していました。
書店は、私の職場です。その分、内容はとても身近です。ですが、この内容が別の話になった時、同じようにその環境を、見つめていけるでしょうか? 自分自身の生活の場に、この視点を持ち込めるでしょうか?
大先輩の真摯なことばの裏には、妥協せず、周囲をみつめる目があります。見つめ続ける、情熱があります。何よりも、その目と熱、私は見習っていきたいです。
(評者:ジュンク堂書店池袋本店 文庫・新書担当 福岡)