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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/02/28
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-319210-7
読割 50
紙の本
鐘の渡り
著者 古井 由吉 (著)
女を亡くしたばかりの朝倉と、春には女と暮らす篠原。十一月、男たちは二人きりの旅に出る。燃えあがる紅葉が狂ったように輝く山をくだり、人家を離れた宿で眠りについた彼らは、雨の...
鐘の渡り
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商品説明
女を亡くしたばかりの朝倉と、春には女と暮らす篠原。十一月、男たちは二人きりの旅に出る。燃えあがる紅葉が狂ったように輝く山をくだり、人家を離れた宿で眠りについた彼らは、雨の過ぎる昏い寝床の内から、谷を渡る鐘の音を聴いた―。現代文学の最高峰を示す連作八篇。【「BOOK」データベースの商品解説】
女を亡くしたばかりの朝倉と、春には女と暮らす篠原。11月、男たちはふたりきりの旅に出る…。滅びゆく肉体、戦争の記憶、女の匂い。現代文学の最高峰を示す連作8篇。『新潮』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
窓の内 | 7−30 | |
---|---|---|
地蔵丸 | 31−58 | |
明日の空 | 59−84 |
著者紹介
古井 由吉
- 略歴
- 〈古井由吉〉1937年東京都生まれ。東京大学独文科修士課程修了。「杳子」で芥川賞、「仮往生伝試文」で読売文学賞、「白髪の唄」で毎日芸術賞を受賞。
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集中して読む必要があるが、苦労して読む価値は十分ある
2018/03/09 23:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
古井由吉は、長い空白の期間もなく順調に小説を発表し続けている。ししてそのどれもが高いレベルにある。短編連作という方式が合っているようで、ほとんどがそのスタイルだ。ひとつの文章が長く、過去・現在を縦横無尽に描いている。また、描写している対象が何時の時代か、何処の誰の描写かが、少し気を許すと分からなくなる。それだけ集中して読む必要があるが、苦労して読む価値は十分ある。