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紙の本
非情銀行 (講談社文庫)
著者 江上 剛 (著)
企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「...
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非情銀行
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商品説明
企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「君たちはコストだ」と言い放った。目前に迫る財閥行との合併を前に、プライドをかけた戦いが始まる。リアル銀行小説の原点。【「BOOK」データベースの商品解説】
「君たちはコストだ」。合併を目前に傲然と言い放ち、リストラを進める銀行の論理。同僚の非業の死をきっかけに立ち上がった行員達に、銀行に巣食う「巨悪」が牙を剝く…。メガバンク幹部行員による銀行エンターテインメント。【「TRC MARC」の商品解説】
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身近な銀行の裏側にこのような闇が存在してると思うと、誇張もあるとは思いつつ嫌悪感が湧いてきますね。
2019/12/28 09:53
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
身近な銀行の裏側にこのような闇が存在してると思うと、誇張もあるとは思いつつ嫌悪感が湧いてきますね。政界の裏で動く金にまとわりつくように蠢く闇の人物、それらが金を通じて銀行内部にも浸透し、更に銀行内部でそうした外部環境を利用した権力争いが。金の流れには必ずや不正や闇が付き纏うものなのか。そして、権力の裏には殆どの場合、金が絡んだ闇が付き纏うのも何時ものこと。救いは全員がそうなるのではなく、ごく少数の欲にまみれた人間が権力を持って善良であろうとする人々を支配していくという構図。著者はそうした善良でありたいと願う人々の努力を描いてることである。そして、本作で活躍する4人の戦士は、それ程の熱血漢ではなく、普通とはちょっと変わってる程度のある意味では普通の人というのも親近感が持てる。特に、主役の竹内が様々な場面で悩むあたり、実に人間味があって良い。