紙の本
日本人より居酒屋文化を愛してる!
2016/03/29 21:06
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投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
早稲田のとある焼き鳥屋で隣り合ったのが著者だった。恥ずかしながら全く存じ上げなかったが流暢な日本語でお話を伺った縁で読んでみた。
驚いた! 日本人より居酒屋文化を愛し、理解しているとのは、この著書を読めば一目瞭然。居酒屋がスタバ以前から日本にあるサードプレイスという指摘はごもっともと納得。コミックエッセイにある、軽めの異文化ものとは 全然次元が異なる視点や洞察は、やはりアカデミックの世界に身を置く著者ならでは。
飲み歩き特集の雑誌や「酒場放浪記」もいいけど、ガイドとしても楽しめる本書もオススメです。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の居酒屋文化の魅力がよくわかり、楽しく読むことができました。赤提灯の灯を、守っていってほしいです。
紙の本
海外の方の
2016/02/12 09:05
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書く日本文化論、というのはおもしろいので好きです。
自分が何気なく過ごしている生活の一部を新しい視点で掘り下げてくれるので
とても興味深かったです。
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著者が居酒屋を〈地〉〈場〉〈人〉で語っているのはとても納得しました。そう、「食べログ」じゃ見えてこない世界。街が再開発され、飲食業がどんどん飲食産業に置き換わっている今だからこそ、自分も時代や東京の端っこにへばりついて残っている居酒屋文化に身を置きたくて、あっちゃこっちゃフラフラしているのですが、まさにその行動を裏打ちしてもらったような本でした。ただ、その魅力が店主やお客さんの個人に起因すればするだけ継承という問題に直面するのだと思います。この本の名店の数々は居酒屋レッドデータブックです、きっと。
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すごい面白い、日本人よりもよく日本の大衆文化を研究している。日本人のわれわれが気づかされることが多い。大衆食堂とか居酒屋とか。
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外国人が、赤ちょうちんや大衆酒場について語った本。
きちんと本の中で定義しているのが良い。
良き酒場について書かれているだけでも、今後の役に立ちそう。
私も知らない町を歩いて、良い飲み屋に入れる嗅覚を身につけたいと思う。
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飲み屋好きのおっさんのエッセイとしてはとても楽しめました。紹介されたお店に行ってみたくなる力のある本です。ただ、社会学としての居酒屋論の本としてみると目新しいものはなかったです
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日本の居酒屋は最強だ、としみじみと思う。
そんな最強の居酒屋文化を外国人の方がしっかりと
定義した上で書いてあるのが、この本。
様々なお酒、そのお酒に合う和洋折衷の料理、
決して広くはないお店、でもそこは微妙な繋がりを持つ空間。ふとしたときに、会話が繋がる共有の場、
それが居酒屋。
ドイツ留学中、お酒と料理を分けて楽しむ文化だった。
どちらかを分ける…ことに対する違和感を感じた。
料理とお酒、そして雰囲気を楽しむのは
日本の居酒屋ならではのこと。
それをしっかりと外国人の方が書いてあるのが非常に共感した。
最近チェーン店ばかり増えているけども、
やっぱりこじんまりした居酒屋が好き。
そして、まだ見ぬおいしい居酒屋を探して、
これからも嗅覚を磨いていきたい。
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日本の居酒屋を,社会学の視点から語っているのだが、すべて飲んべえが筋道たてて飲むための言い訳に聞こえてきて、とてもおもしろかった。この人は本当に日本の飲み屋さんが大好きなのだろう。
私も知らない街で良い飲み屋をかぎ分け、一人で入れるようになりたい。
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著者の名前からして、外国人が見た日本の居酒屋文化についての話かと思えば、日本人以上に日本人らしいセンスの居酒屋文化論であった。
といっても堅苦しいことは一切書いていないので、一気に読破。居酒屋に行きたくなるので帰宅時の電車での読書には要注意。
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いわゆる外人風筆名なのかと思ったら、ほんとのアメリカの方だった。
文章、内容からはぜんぜんわからない、
実体験に基づくディープな飲み屋の紹介と分析。
なかなか入るには勇気のいる場所ばかりだけど、
興味深い飲み屋がたくさん。
自分で感性を磨いていくこと、見る目を鍛えることの面白さ。
「メディアやネットで居酒屋を語るときに料理の話ばかり」という指摘に、確かに。
場を楽しむには経験が必要だなー。
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赤羽の「いこい」「喜多屋」「まるます家」「丸健水産」、十条の「斎藤酒場」、東十条の「埼玉屋」、王子の「平澤かまぼこ」「山田屋」・・・、地元に根付いた個人経営の赤提灯こそ日本の呑み屋文化の核心。そして、日本ほど多様な呑み屋をもつ文化は世界にない。私も全くそう思います(^-^) 札幌、宇治、松江(少なかったけどw)、そして東京、埼玉、赤提灯に縄のれん、随分お世話になりました。今日一日の感謝と明日への活力(^-^) マイク・モラスキー 著「日本の居酒屋文化」、2014.3発行。
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【第三の場】
なんでもどこでも飲めりゃあいい派の僕だけど、酒は外で飲むものだ、と教えてくれた人がいる。そんなわけで、そこそこ実践しているのだけど、著者は筋金入りで、家では飲まないが、40年近く居酒屋に毎日のように通い続けている。そんな著者が、居酒屋が提供するのは酒とつまみだけではない、と語る。居酒屋とはなんなのか。それはオルデンバーグがいうサードプレイス、「第三の場」である。そして何より、「人」であると。
「者」より「物」、「店」ではなく「企業」の居酒屋にある演出ではなくて、その店、その人ごとに違う、自然発生的な雰囲気こそが居酒屋の魅力である。友達といって騒いでいたらわからないこともある。チェーン居酒屋に敵愾心を抱いている著者の、チェーン居酒屋の個室化≒社交性からの逸脱、これは居酒屋にかぎらず社会全体が直面している問題として考える必要があろう、と。
仕事柄全国各地に行くことがあり、一人で知らない店を探してさまようのが何より好きな僕にとっては、その行動の裏打ちをしてくれるような素晴らしい本である。社会的視点から見ているようでいて、好み丸出しだったりもする。店の雰囲気の紹介はあるが、写真はいっさいない。それでいい。