紙の本
ホントに。。。
2016/01/24 17:49
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
取材って多分マスコミで流れてる部分だけなんでしょうが。。。
タモリさんの肉声も聞こえてきたらいいなーと思います。
まぁ、そんなことしたらこのサイズに収まらないでしょうが。。。
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森田一義という男、タモリというタレントのブレのなさと鋭さと今を楽しむ、過去でもなく未来でもなく、今と言う日常を肯定する姿勢がなぜ生まれたのかが出生時から彼の家族から経歴から発言から、スキマさんが表に出ている発言や書籍やテレビでのやりとりから抽出した見事すぎるタモリ学。
デビューにいたる経緯になった山下トリオへの部屋のドアを開けた時、赤塚不二夫という父であり友であり弟であるが故にお礼を一度も言わなかった、言えば他人になってしまうその男が弔辞で述べた発言。
笑ってしまうようなとんでもない出来事は彼の哲学が引き起こしているし呼び込んでいると思える。
夢や希望に対して言葉に対して、アドリブに対して仕事に対してと各章ごとがほんとうに納得!という特大判子で押したくなる。スキマさんの熱量が結実している。
いいとも最終回前に読み終えれて良かった。
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気鋭のテレビっ子ライターの正体
日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2014/04/post_16829.html
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笑っていいとも終了の気持ちピークの時に読んだ本ですが
あらためてタモさんっていいなぁ~と思わせてくれる本です。
作家の方が、タモさんの発言や周りの方の発言を
テレビや雑誌などからうまく切り取り
タモさんの実像となぜこれほどまでにリスペクトされるのかを
丁寧に描き出しています。
自分自身が感じたタモさんの素敵な生き方は
①才能を信じない。型にはまるのを嫌う。
○才能っていうと、すごく偉いように聞こえますが、持って生まれたものです。
努力して勝ち得たものじゃないですから、あまり価値のないものです。
あまり誇れるものじゃない。
○人間は私に言わせれば、「不自由になりたがっている」んですね。
だから人は、「家族を大切にする父親」であったり、「どこどこの総務課長」であったり
といった「役割」を与えられると安心するのだ。
②仕事に対する考え方
○緊張できるような仕事ができるっていうことを幸せに思うことですね。
○なるべく異常なことを普通にやりたい。
③テレビへの考え方
○我々のテレビ番組に対してもすぐ「低俗だ」「バカバカしい」「下品だ」と
決めつけるのは、知性のない証拠。
バカなものにある開放的というか、日常からはみでた突飛性という得体のしれない力を楽しむ。
これは知性がなければできない。
どんなものでも面白がり、どんなものでも楽しめる
これは知性が絶対必要。
○生放送の新鮮さを本能的に意識している。
予定調和だけだったら、生でやっている意味はない。
テレビというのは、いろんな考え方が成立する奥深さがある。
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読もうかどうしようか迷って、やっぱり読むことにした1冊。読んでよかったかどうかは微妙。
なぜなら、読めば読むほど「タモリの謎」の深さを思い知らされるから。
それくらい、本書は「タモリ」という人をくっきりと浮かび上がらせている。
浮かび上がらせているにも関わらず、いやむしろ浮かび上がらせているからこそ、タモリの底なしの虚無が強く意識される。
「オールナイトニッポン」のパーソナリティをしているころから、なんとなく好きだった。好きなんだけど、絶対近寄りたくない感じもしていた。その理由が本書を読むとわかってくる。
大変な力作である。「タモリ」っていったいどういうやつなんだ、と思った人は読んだほうがいい。
読んで、一瞬わかったような気になって、でもやっぱり全然わかんないや、と思うことだろう。
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べつにこんな本とか読まなくたってタモさんはわたしの心の中にいるし。
なーんて高を括っていましたが、読んだら読んだできちんとおもしろかった。ただタモリのことはやっぱり全然よくわからない。実像なんてテレビの中にもない。その事実ばかりを思い知らされた。最高の変態。
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タモリというお人を、その言動から立体的に浮き上がらせた書である。
冒頭では賛美と言ってよい論調が目立ち、当初は「これは失敗(の買い物)だったかな」とさえ思ったのだけど、徐々に浮かび上がってくるタモリ像の凄まじさにただただ唖然とさせられた。
読み返してはいないが、おそらく冒頭を読み返せば「さもありなん」と頷けることだろう。この辺、構成の心憎さが感じれる上手いところだ。
読み進めるにつれ、タモリというお人の言動にうなずく回数は増えていった。
刹那主義的な発想に大いにうなずいていたところで気づかされた。これは、タモリというお人が私に似ているのではなく、タモリというお人が作った流れに自分が沿っているだけなのだと。
著者と同じくテレビっ子である私は、間違いなくテレビから多大な影響を受けているのだから、タモリという出典に基づいた物の見方は、どこかで引き込まれたに違いない。
そうした、自分のアイデンティティを見直す意味でも、非常に実のある読書であった。これはひょっとすると、私だけでなく、似たような人が少なからずいるのではないかと思う。
近著として紹介されている「有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか」を読んで、期待してこの本も購入したのだけど、その期待に違わぬ良書だった。
文句なしの星五つである。
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予定調和を嫌うタモリ。
そういえば、テレビに出始めた頃は、江頭みたいなあぶないオーラを出していたっけ。
赤塚不二夫は家族以上の存在だったんだね。
また、オールナイトニッポン復活してくれないかな…
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本文中に触れられている、「緊張できるような仕事ができてるってことを幸せに思うことですね」というタモリの言葉にしびれました。
「いいとも」終了の前に読んでおきたかった一冊です。
もちろん僕も、いいともが終わるとなって、ようやくタモリに興味を持った一人ですが…。
人は安心を得ようとして、却って不自由になっている。
何者からも(自分からも)自由になる大切さ。
そんなことを読みながら思いました。
偽善が人間関係の潤滑油になっているという点に、思わずうなずいてしまいました。
そろそろそこから抜け出しても…それが無理にしても半歩くらい足を出しても…いいかな?いいとも!(なんて)
特に響いたタモリの言葉、ちょっと長いですが引用します。
「仕事って面白いもんで、自分が『これくらいの力があって、もっと力を付けたいんだけども、この辺くらいに行ったときにちょうどこの仕事が来ると良いな』と思ってたら来ないんだよ。あれ、絶対(実力が備わる)前の段階で来るんだ。で、そこでひるんだらココまでまた行けないんだよね」
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2014年3月初版
戸部田誠著
==
芸能界においてもっとも稀有で奇怪な存在ともいえる「タモリ」とは何者なのか。過去の本人の発言や、彼の周りの人々の言葉を引用しながら語った一冊。
「自分を自分足らしめているのは、余分なもの」
「立派になることが人生で一番くだらない」
「人間は、わからないことに興味を持つ」
「嫌いなことこそ、面白がれる」
「夢があるから、不自由になる」
奇をてらってひねくれているわけでもなく、かといって無思想に「無思想」をやっているわけでもなく、ただただ力を抜いて、思うように生きることを優先し続けた人が、実は一番稀有な立ち位置に立つことになったというような。一言一言はとても腑に落ちるのに、なんでこんなところまで行けているのかっていう。不思議な人なんでしょうね。
力を抜こうと思った一冊。
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意味のないことをやるとか、流れでいいとか、つまらないなら無理に面白くする必要ないとか、そういった信条が若くして確立していることに感心しました。
子供のころ、たけし・さんまと比べて、面白くもないのになぜ肩を並べてテレビに出続けているのか不思議でしたが、氏の目指していたのはいわゆる「お笑い」ではなく、どうなると面白いかを突き詰める「エンターテイナー」なんだなというところに落ち着きました。
人物像のまとめとしては、本書の最後のほうにある下記の記述が当たるかと思います。
「タモリはいつだって、確固たる思想に裏打ちされたうえで、不毛で無意味な虚無の存在であり続けた。だから僕らは、無益で無意味なことが、かけがえのないものだということに気付くことができたのだ。」
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今回この本を手に取ったのは、
彼の「恐怖の密室芸」に迫りたかったから。
私が時として衝動的に行う行動が、
「予定調和への怒り」を引き金にしていて、
結果として場を爆笑に巻き込むこともあり。
(一方で”変人”の称号も頂きましたが…)
何か、源泉に彼と共通するものを感じました。
もちろん彼のような突出したものはないです。
所詮はシロウトの余興にしか過ぎませんが、
せっかくだからもっと面白くならんかな!と。
彼の歴史を追いかけてみて少し分かりました。
やっぱり勝てませんね(笑)
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文字通り、タモリを様々な角度から分析する一冊。
タモリがBIG3と言われる前のいわゆるカルト芸人だった頃から丹念に追ってるだけあって、色々と知らないタモリを知ることができた。
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新旧幅広い様々な本、テレビ映像からテーマごとにまとめた力作、労作。
骨が折れる、時間のかかる作業だったとおもう。
これが、大滝詠一で自分がやりたい事。
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「笑っていいとも」の終了の頃に出された本だが、この本の出版のきっかけは番組の終了ではなく、終了の発表前から執筆はされていたものを、終了発表により大幅に修正を余儀なくされた内容であるとのことが書かれている。
「笑っていいとも」の終了や、赤塚不二夫氏の葬儀の弔辞等により、あらためてタモリという芸人のすごさがクローズアップされたが、それまでは我々素人の視聴者にとってはまさに「空気」のような人で、なぜ「BIG3(たけし、さんま、タモリ)」の一角とされているのか理解できない部分もあったのは確か。本書を読むとその疑問は一瞬にして晴れ、やっぱりこの人はすごい人なんだ、ということにちゃんと気づく。いわゆる裏話的な話ではなく、既出の膨大な文献やエピソードを引用し、それをもとにタモリという人物を考察していくという手法だけに、とても説得力があり、面白く読める。過去にも執着せず、将来に期待せず、何事にも束縛されずに、ジャズのセッションのように自由に、ただ面白いことをやる。そんなタモさんの哲学にたっぷりと浸ることができる良著だ。