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商品説明
今も各地の古寺に残る、参詣者や武士らの「落書き」。彼らはその文字にいかなる思いを込め、なぜそこに書き記したのか。山形県・若松寺観音堂などの「落書き」から、社会と向き合う人々の心のありようを歴史的に考える。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 落書きは歴史資料になりうるか―プロローグ/落書きへのまなざし―歴史資料としての落書き(落書きを歴史資料として活用する/落書きを調査する 若松寺観音堂の落書き調査/「かたみかたみ」「あらあらこいしや」―落書きにみられる定型表現)/かたみとなれや筆のあと―落書きされた歌を追って(歌を書き付ける、ということ/「かたみの歌」の発見―落書きで広まった歌/ひとり歩きする「かたみの歌」―「かたみの歌」の展開/石に刻んだ「筆のあと」―「かたみの歌」の変容)/落書きにこめられた「祈り」と「巡礼」―落書きと信仰(仏堂に落書きされた「巻数」/落書きは海を渡る/落書きはなぜ書かれたか―巡礼と落書き)/人はなぜ落書きを書くのか ―エピローグ
著者紹介
三上 喜孝
- 略歴
- 〈三上喜孝〉1969年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館准教授。博士(文学)。著書に「日本古代の貨幣と社会」「日本古代の文字と地方社会」など。
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