紙の本
題名が不釣り合い
2014/06/01 07:19
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投稿者:ハイドロ9999 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらくカシオ事件や振り込め詐欺等の資金がスイスに流れた事件等をモチーフにデフォルメし、さらに安っぽい恋愛とハードボイルド感覚を加えて小説にしたのだろうが、登場人物の誰にも共感できず。しかも、展開があまりに突発的で決していい小説とは評価できない。期待した分だけ反動大でした。
紙の本
題名に疑問アリだが、サスペンスとしては二重丸
2016/03/01 22:04
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投稿者:かめきん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京とシンガポールを主な舞台としたサスペンス・ミステリ小説。キャラクター個性が強くて面白い作品であった。橘氏の別小説で出てきた人物が顔を出す点も良い。
ただ、いかんせん「タックスヘイヴン」という題名に疑問が残る。タックスヘイヴン的なギミックが謎解きにふんだんに盛り込まれていることを期待したが、ほとんど関係無かった。
東南アジアタックスヘイヴン国を舞台にした成金殺人事件、といった方が的確な気はする(そんなタイトルじゃ売れなかろうが)
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シンガポールを舞台とした久しぶりの小説。著者が実際に旅をして確認してきた場所・町・店を舞台として話が展開するので、臨場感がある。政治・経済の背景説明も上手。話のテンポがよく一日で読了した。
男性の登場人物のキャラクター設定に比べると、女性の登場人物が安直な性格・キャラになっている点は気になる。
世の中のこの手の小説や映画に登場する「ファンド・マネジャー」や「プライベート・バンカー」たちは、みな強欲なカネの亡者的な人間という設定だが、本作も同様なのは残念。
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久しぶりの橘玲の小説。ただタイトル負けかなー。小説としては、主な登場人物以外全て現実に等しくメディア報道されない現実に起こっている、起こっているかもしれないことを描いており面白い。一部は調査、取材不足に思う描写もあるけど。。内容は、登場人物こそ違えど、マネーロンダリングのときと舞台が香港からシンガポールに変わっただけ。後半もまるで2時間サスペンス並みの人が語って事件の真相って、、雑過ぎる。。小説といえども合法的な脱税を書けば、法規制も厳しくなるから書けないのはわかるけど、ちょっと物足りないのよね。。この本のレビュアーはみんな求めるものが高く、一般的には面白いと思う本ですよ。租税回避が必要になるくらいの資産が欲しいなぁ。。
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つまらなくはないのだが、お約束的な設定や展開に少し興醒め。まあ、個人的に著者に期待するレベルが高いだからだけど。
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日本 贈与を受けた側が税金を払う アメリカの税法では贈与をした側だ。親が日本でこどもが日本にいると、日米いづれも納税義務を負う人間が非居住者になるので、結果時に贈与しても合法的に税金を払わなくていい
海外送金は税務署に筒抜け
検事は退職すると弁護士。税務職員は勤続23年で税理士の資格をとれる。脱税事件でいっしょに組んだ検事と国勢調査感が、この度は弁護士と税理士になって脱税指南する
2004 租税特別措置法改正 贈与者受贈者がともに5念以上海外に居住していなければ課税対象胃なることになって
租税回避 息子の日本国籍を放棄させる その上で海外試算を息子さんに贈与すれば、国外試算を外国人に渡すだけですから贈与税はかからない。その後日本の居住ビザをとる
日本国籍を捨てるのは国際結婚がほとんど 結婚生活がうまくいかなくて日本にもどる。外国人のままだとかわいそう。運用上日本人に戻れるようになっている
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金融犯罪小説。
プライベート・バンクというのも、これまでは富裕層の特権のような趣があったが、今やスイスといえども秘密保持は確約してもらえない時代になり、ヤクザや政治家の裏金、北朝鮮の資金など、手当たりしだいに預金を集め、運用を迫られる時代なのかもしれない。この小説のように、運用に失敗した場合は命を狙われるようなことになるのかも。
シンガポールに関する蘊蓄も良
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・日本の税法では、贈与を受けた側が税金を支払う。アメリカは贈与した側。親が日本、子がアメリカにいれば、納税義務者がいなくなる。p48
・コルレス銀行というハブがあり、ここに口座を持つことで他の金融機関は異なる通貨の決済をする。
・シンガポールの魅力は、税金やすく、金融所得はすべて非課税、相続税や贈与税がない。海外でえた所得は非課税。グローバル企業は、シンガポールに本拠置けば法人税は非課税。p138
・パワーオブアトニー…権限委任状。口座名義人が死んだときのため、としてプライベートバンクのエージェントはつくらせる。フルパワーは、銀行外に資金移動でき、リミテッドは銀行内の他の口座に移動できる。p172
・インドネシアにはPOLOの縫製工場があり安く買える。
・日本の税法は属地主義。日本に居住しなければ税金は取られない。2004年に贈与者と受贈者ともに5年以上海外に居住していなければ課税対象になるように改正。
日本国籍は一度捨ててから戻すのは簡単。国際結婚失敗したときのことを考えている。p224
・日本の税法では、日本に居住のない非居住者になると海外に保有する資産の譲渡益はすべて非課税。いったん無税で利益を受け取った後は、日本にそれを持ち帰っても課税されない。p362
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経済音痴だし、貧乏だから マネーロンダリングは異世界の話
でもものすごく面白くて、引き込まれた
現実を映した背景も興味深い
映像化されるといいなあ
私の想像が追いつかないから
切ない恋心も盛り込まれていてよかったなあ
《 黒い金 白に変えても 黒い欲 》
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マネーロンダリング。どうやってやるのか、そう簡単に知ることはできない。少なくとも普通に調べたって、それが本当かどうかもわからない。
橘玲さんの作品は、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を読んだことがあって、法律の隙間をつくことで、意外な収益が得られるものだ、ということを学んだ。
といっても、実践するほど法律を読み込む気力はなかったので、何もしていないが。
橘玲さんは、とにかく金融を軸に、法律・行政をくまなく知り尽くしている、という印象が強い。その人が書く小説っていうことですごく気になって買った。
この小説は、国際金融・各国の法律・各国の行政・国際情勢・裏取引などを相当深く知っていないと描けない世界だ。正直言って、ついていけない部分もあったが、これらに裏付けられた知識によって紡ぎだされる世界にのめりこんだ。
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間違いなく今年ナンバー1の橘玲、待望の金融クライム小説第3弾!
長年海外投資で培った知識が表も裏もあますとこなく散りばめられている。
2014年で1番新鮮な金融スキームはきっと1年くらいは使えてしまうのでは?
九州、韓国、東京、シンガポールと目まぐるしく舞台が変わっても全てが線で繋がる展開に目が離せない。
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コバクラのキャラクターがクール。新たなピカレスクヒーローの登場。マネーロンダリング、政治家、ヤクザ、シンガポールと怪しさ満載な内容だけどバイオレンスに傾かないのがよりリアリティを感じた。ぜひ映画化して欲しい。
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マネーロンダリングなど国際金融の裏事情を描いている。シンガポールを舞台に東南アジアの国際情勢に加えて、大物政治家や北朝鮮などが関係するスケールの大きな話になっている。
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ちょうど、2日前にタックスヘイブンの本で予備知識を入れていたので、一気に読めました。今年の小説ではNo1ではないでしょうか。読んで勉強になるミステリー小説です。最近話題のシンガポールで原因不明で亡くなった日本人バンカーもこんな裏があったのではと、想像してしまいます。
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非常に秀逸な1冊です。橘さんの本は過去から全て読んでいますが、マネー・ロンダリングと同様に、本当に中に引き込まれていく内容深い1冊でした。