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そこはかさん(幽ブックス)
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/05/13
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 幽ブックス
  • サイズ:19cm/237p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-066741-6

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紙の本

そこはかさん (幽BOOKS)

著者 沙木 とも子 (著)

舞台は京都にある美代ちゃんの築百五十年のお家。その古くて暗い台所には竃神が祀られたおくどさんがあった。そして、代々女性にしか見えず、見る者によって形や姿が異なるといわれる...

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そこはかさん (幽BOOKS)

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商品説明

舞台は京都にある美代ちゃんの築百五十年のお家。その古くて暗い台所には竃神が祀られたおくどさんがあった。そして、代々女性にしか見えず、見る者によって形や姿が異なるといわれる“そこはかさん”なる存在が―。はたして美代ちゃんの目に映ったそこはかさんとは…。第8回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作品。他、書き下しの二編を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

【『幽』怪談文学賞短編部門大賞(第8回)】京都にある美代の家には竃神が祀られたおくどさんがあった。そして、代々女性にしか見えず、見る者によって形や姿が異なるといわれる“そこはかさん”なる存在が。はたして美代の目に映った、そこはかさんとは…。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

そこはかさん 5−41
夏の家 43−115
レディ・Dの手箱 117−221

著者紹介

沙木 とも子

略歴
〈沙木とも子〉1959年京都府生まれ。関西学院大学文学部西洋史学科卒。「そこはかさん」で『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞しデビュー。

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みんなのレビュー8件

みんなの評価2.7

評価内訳

2014/07/17 20:52

投稿元:ブクログ

「幽」怪談文学賞短編部門大賞受賞作。
いるような、いないような不思議な存在の「そこはかさん」を巡る物語。はっきりした異形が登場するわけでもなく、くっきりとした怪異が起こるわけでもなく、なんだかあやふや。怖いかどうかもわかりません。でもその雰囲気こそが、「そこはかさん」とはなんともぴったりな呼び方で。
人によったら怖いかも。あるいは、人によったらユーモラスかも。不気味かもしれないし、可愛くも思えるかもしれない。少し不思議な読み心地の作品でした。

2015/03/01 11:12

投稿元:ブクログ

そこはかさんとは、主人公の曽祖母によれば「いるかいないかわからんもんのこと」
京都の実家に始まり富山の旧家、スコットランドの古城、主人公の行く先々にそれらはいる。
一応幽霊といわれるものではあるが、怖くはなく、優しく切ない気持ちになる。

2016/04/30 22:18

投稿元:ブクログ

『美代』の家は、京都で種麹屋を営む築百五十年になる古い家で、『おくどさん』と呼ばれるかまどがまだ現役で使われている。
そんな家に数多ある暗がりに潜むそこはかとない存在・・・あるかないかわからないもんがいる。この家の女達は、いくぶんの親しみをこめてそれを『そこはかさん』と呼び習わしていた。
第8回、『幽』怪談文学賞、短編部門受賞作。


初めに浮かんだのは、トトロに出てくる『まっくろくろすけ』みたいなもの。ある時は気配だけだったり、人によって見えるものが違ったり。助けてくれることもあれば、嫌がらせをされることもある。昔の哀しい風習と相まって続く、不可思議な存在。
受賞した表題作と、他の家に舞台を移した二編からなる連短集。
後の二編は、双子にまつわる不吉な言い伝えなどが絡めてあり、背景としては哀しい話なのだけれど、主人公のどこかあっけらかんとした雰囲気や、テンポの良い京都弁とで、あまり暗さは感じられなかった。

2014/08/11 12:05

投稿元:ブクログ

「あるかないかわからんもん」
の話。

その人の捉え方で「まっくろくろすけ」となるか、怨霊となるか・・・。

2014/05/27 15:32

投稿元:ブクログ

第8回『幽』怪談文学賞の短編部門の大賞作品だが、これで大賞かと肩透かしをくらった。新人なので荒削りな部分というのもあるだろう。だが、近年の賞を受賞する新人作家の作品というのは全体的にレベルが高いものが多いため、それらに比べるとどうかなと思う。そこまで怖さを感じない。もっとガッツリとホラー的なものを期待していたため、がっかり。

2014/06/24 03:04

投稿元:ブクログ

「幽」怪談文学賞大賞受賞作(短編部門)の感想の一言目にどうかと思うけれど……
怖くなくてほっとしたー!
そこはかさん、という響きに惹かれて手にしたものの、
怖いお話が年々ニガテになっているので不安で。

読んでみると「そこはかさん」、なんて絶妙なネーミング!
存在も現象もそこはかとない。
そこはかとなく怖くて、そこはかとなく優しい。

書下ろし2篇を加えた3篇収録。
作品の出来としては、受賞作の1話目が一番いいと思う。
築150年の古い家屋のそこここにある闇。
おくどさんの裏にひっそりと埋もれているかもしれない命。
お釜に入っていく青い光と、ごはんの中の黒いナニカ。
はっきり怖くないけれど、ぞぞっとする。

2話目と3話目は、舞台も登場人物も違うけれど続き物のようになっていて、
双子にこだわりすぎて、多少こじつけ感と複雑にし過ぎた感がある。
英国が舞台の3話目は、独立した別の作品でもよかったかもしれない。
英国好きとしては楽しく読めたので、よけいに勿体ないような気がする。
ゴシック風味と和風味、意外に親和性が高くて驚いた。
妖精(妖怪)や幽霊が好きなお国柄どうしと書かれていて納得。

2014/07/05 08:00

投稿元:ブクログ

表紙を見ると和の怪奇譚だが、後半は英国を舞台にしたゴシック風で、短編だけどストーリーは全部つながってる。
帯の岩井志麻子の「優しいものなのか怖いものなのか、いいことありそうなのか不吉なことがありそうなのか、曖昧なあやふやな黄昏みたいな怖さ」という表現が実に的を射ている。今回の帯はまともだww
さらっと読めてそんなに余韻は残らないんだけど、京都弁はいいですなぁ~

2014/09/20 19:55

投稿元:ブクログ

仕事で仕入れを始めた頃はきちんと毎日のように倉庫に在庫を見に行っていた。そのうち忙しくなってきて、倉庫に行く回数も少なくなった。パソコン画面で、商品を発注するときにどれがないかなと考えながら発注するようになった。あるとき同じようにパソコン画面で発注するときに、なにがないかなと頭で倉庫をまわっていると、在庫が少ない商品がライトアップされたように浮き上がって見えていることに気づいた。
それもきっと「そこはか」さんと同じようなものの仕業なのだと思う。

この物語は「そこはか」と見えるものの話だ。それは見る人によって違うものらしい。それは物事のとらえ方が違うように、感情や状況によって見え方も変わるのだろう。
主人公は子どもの頃に教えられた「そこはか」さんの存在を見ようとするのだけれど見ることができない。教えてくれた曾祖母に聞いても、「まだ時じゃないのかもしれないね」と言われてしまう。
見るのではない、視るのだ。

私が体験したように、実は「そこはか」さんは見えないだけで案外近くにいるのかもしれない。

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