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商品説明
大学の知が、私たちが生きる社会にどのような影響を与えるのか。哲学・生態学・地震学の対話から、東日本大震災後の知のありようを深く問う。2013年6〜10月開催の連続シンポジウムを基に書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
列島沿岸を巨大堤防で覆う?――これまで通りの高度技術をふりかざすだけで,はたして本当に強靭な社会をつくることができるのか.哲学・生態学・地震学による対話を通して,自然と社会を千年の単位で見直し,再生のための知のあり方を探る.大学出版部協会創立50周年記念出版.【商品解説】
目次
- 第一章「ふるさと」の根源的な力と想像力の可能性(座小田 豊)
- 被災した者にできること/私の被災体験/私たちが生きていく責任の重さ/求められる「責任の問い」/「死」を切り離すな/他者の苦痛を臓腑で引き受ける/母を喪うということ/「なぜ生きるのか」が自己肯定に繋がる/「生きること」の問いから「生かされてあること」へ/「喪われた者たち」の記憶によってこそ「私」は保持される/「ふるさと」はアイデンティティの源/想像力の拠り所としての「ふるさと」/想像力と「良心」
- 第二章 森里海の連環から震災と防災を考える(田中 克)
- 稚魚研究から震災を見る/有明海/被災した三陸沿岸で何が起こっているか/価値観をいかに変えるか/やっぱり海と一緒に生きたい/森里海の負の繋がり/巨大防潮堤/今どう生きるか、何をすべきか/現場の声が世界に届くとき/「ふるさと」はどこへ
- 第三章 災害社会――本当に強い社会とは(川崎一朗)
- 地震学者として東日本大震災を思う/1000年スケールで災害リスクを考える/環境問題の原典/歴史学へのオブジェクション/政治学、経済学へのオブジェクション
- 終 章 「ふるさと」から「ふるさと」へ(座小田 豊)
収録作品一覧
「ふるさと」の根源的な力と想像力の可能性 | 座小田豊 著 | 4−28 |
---|---|---|
森里海の連環から震災と防災を考える | 田中克 著 | 29−48 |
災害社会 | 川崎一朗 著 | 49−67 |
著者紹介
座小田 豊
- 略歴
- 〈座小田豊〉1949年福岡県生まれ。東北大学大学院文学研究科教授。
〈田中克〉1943年滋賀県生まれ。京都大学名誉教授。(公財)国際高等研究所チーフリサーチフェロー。NPO法人森は海の恋人理事。農学博士。
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