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基準値のからくり 安全はこうして数字になった(ブルー・バックス)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/06/20
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: ブルー・バックス
  • サイズ:18cm/286p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-257868-4

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新書

紙の本

基準値のからくり 安全はこうして数字になった (ブルーバックス)

著者 村上 道夫 (著),永井 孝志 (著),小野 恭子 (著),岸本 充生 (著)

お酒はなぜ20歳から? 基準値は守れば安全・超えれば危険? 賞味期限、放射線量、食品の化学物質、電車内での携帯電話…。基準値の不思議な決まり方のからくりと、複雑怪奇な数値...

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基準値のからくり 安全はこうして数字になった (ブルーバックス)

994(税込)

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基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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商品説明

お酒はなぜ20歳から? 基準値は守れば安全・超えれば危険? 賞味期限、放射線量、食品の化学物質、電車内での携帯電話…。基準値の不思議な決まり方のからくりと、複雑怪奇な数値の根拠を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】

基準値を見れば「日本」が見える!

賞味期限、食品の化学物質、放射線量、PM2.5、水質、血圧から電車内の携帯電話まで、

私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしています。

しかし、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多いのです。

たとえば、お酒はなぜ「20歳から」なのか、知っていますか? 

基準値とは、その「からくり」を知らなければ、無用の不安や油断を生むだけの数字になってしまうのです。

本書では「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が、基準値誕生に潜む数々のミステリーに斬り込みます!

「基準値の謎」の例

●各メーカーで違うはずの食品の賞味期限、なぜどれも「横並び」になるのか?

●ひじきやコメにも多量に含まれる発がん性物質のヒ素にはなぜ基準値がないのか?

●第一原発事故後のヨウ素131の暫定規制値は、半減期による「濃度の減少」を前提としていた!

●決まるまで10年がかり! PM2・5基準値設定会議の意外な結末とは?

●同じ農薬、同じ残留量なのに、なぜ「リンゴは安全」で「キクラゲは危険」なのか?

●「避難と除染」の安全すぎる基準値と運用、これでは「福島に帰るな」と言っているようなもの!

●「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」という電車内アナウンスの奇妙さ!

●高速バスの夜間走行距離、基準値に「自信がある」ドライバーはわずか4割未満! 

これらの謎の答えを知れば、「そんな決め方でいいの?」と何度も驚き、絶句することでしょう。一喜一憂する前に、ぜひご一読ください。【商品解説】

目次

  • 第1章 消費期限と賞味期限――「おいしさ」の基準値の「おかしさ」
  •      
  • 第2章 食文化と基準値――基準値やめますか? 日本人やめますか?
  •        
  • 第3章 水道水の基準値――断水すべきか? それが問題だ
  •        
  • 第4章 放射性物質の基準値―― 「暫定規制値」とは何だったのか
  •       
  • 第5章 古典的な決め方の基準値―― 「リスクとは無関係」な基準値がある

著者紹介

村上 道夫

略歴
〈村上道夫〉1978年東京都生まれ。東京大学生産技術研究所特任講師。博士(工学)。
〈永井孝志〉1976年北海道生まれ。独立行政法人農業環境技術研究所主任研究員。博士(理学)。

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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.9

評価内訳

電子書籍

人騒がせな報道番組の価値を判断できます。

2016/10/18 08:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:せいけん - この投稿者のレビュー一覧を見る

基準値を超えたという報道に意味があるのかどうか、よくわかります。例として長寿国日本で主食であるコメを欧米では、発ガン性のある危険な食品と見る向きがあるバカバカしさや、水道水の基準値が非常に厳しいこと、ヒ素が基準値を超えたと言っても法的な問題であって、状況によっては全くどうでもよい量であることなど丁寧に解説してあります。

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紙の本

知識を備えれば悩み少なし

2016/04/30 19:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

基準値をめぐる議論はともすれば専門家の間でも不毛になりがちで、一般の人にはなかなか理解がむずかしいこともある。健康や環境、災害等に関わる事柄であれば一般の人々に直接影響するものであり、次の行動のための判断材料になるうるものだ。
この本は4人の専門家が基準値についての考え方や適応範囲などを解説しており、福一原発事故に関係する放射線汚染の問題にも多くのページを割いている。飲食物、環境、交通事故関係分野の基準値について記されているが、どこから読んでもよく、参考文献も豊富に示されているのでさらに理解を深めることができる。
地震、気象などによる災害、工事や火災などによる事故に関する基準値、規制値等について同種の本が手元にあると助かるだろう。

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紙の本

僕たちはこんな基準に囲まれている。

2016/04/09 19:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝に道を聞かば夕に死すとも。かなり。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯に書いているのが「想定・評価・判断の科学」初めての一般向け入門書 そんな決め方でいいの?、とあります。

安全は個人の主観的なものと喝破し、国際的な安全規格では安全を「受け入れられないリスクのないこと」なんだそうです。これはリスクゼロとイコールではなく、受け入れられないリスクがどれくらいか、という社会的な合意から基準値ができます。これが守られ、社会は安全を確保できます。

で、その基準値がどうやって生まれたのさ?ってところで文系でも読みやすい卑近な事例が多数挙げられています。

「基準値なんてもんは、お上が決めりゃいいんだよ」ってな冷笑的な私だったんですが、読み物として読んでみても、すごく面白いんです。偉い人が会議を開いて数値の値の範囲で「どれくらい安全か?」っていう議論が活発なのかと思いきや、現場の状況を踏まえて妥協していたりかなり「人間臭い」物語が垣間見られます。

水銀におけるキンメダイがマグロのスケープゴートっていうからくりを知った時には「そうなのかー」って思いました。中には他の世界が決めたからなんとなく決まったとか、基準値の根拠とかその誕生を知れば知るほど、その問題に対する考え方とか、背景がうかがい知れます。

慧眼だったのは、高速ツアーバスの過労運転についての基準でした。事故があれば大きく報道されますが、そういう基準だったのか!ってびっくりするのですが、基準を厳しくすれば、その利便性を代償にしなければならないし、基準値は私たちにとっての「可視化されたセーフティネット」ですが、社会の変化に応じて人の行動パターンも変化します。

ペースメーカーの人の前では絶対携帯禁止っていうのが携帯持つ人が多くなったから「この距離からは禁止」ってな感じですかね?悲しい事に事件や事故が起きてから、こうした見直しがされます。あとがきでは「基準値をどのお湯に設定すべきかについての科学は確立しているとはいえない」と述べ、社会的合意が必要なレギュラトリ―サイエンスであると指摘します。

行動経済学みたいに、科学と人間の恣意性を統合し、いかに社会が「まぁそれなら納得するわ」って基準値が生み出される物語。「これまでの安全神話崩壊」って恐れおののくのではなく、「安全神話」がどれくらい制度疲労をおこしているのか?もともと基準値はどうして成り立ったのか?という読み進めていくうちに「裏が取れるまで、鵜呑みにして行動しない」っていう知的好奇心がムクムク湧き出るおもしろい本です。

ホントに文系が読んでも、スイスイ読める本ですので、ぜひ。

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紙の本

身の周りに溢れる「基準値」と危機管理を再考するに最適の本

2015/02/02 18:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

私たちの身の回りにはいろいろな基準値があります。食品の消費期限や、大気汚染の基準、そして放射性物質による被爆基準など。でもこれらの基準が守られていても「本当に安全なの?」と疑問に思うことはよくありますよね。福島第一原発事故の後、枝野官房長官(当時)が「ただちに健康に影響はありません」とよく言ってましたが、「じゃあ長期的にはどうやねん」と疑問に思った方も多いのでは。
本書は様々な基準値がどのような根拠で決定され(非科学的な決め方が多くて驚きます)、それを私たちがいかに受け止めるべきかの指針を与えてくれます。「基準というのは 考えるという行為を遠ざけてしまう道具である」という本書にある言葉どおり、単に基準以下かどうかという極論に陥らず、「○○基準の何倍!」というような新聞等の見出しに必要以上に煽られることのないように心がけたいですね。
「必要以上に危険を煽るつもりもないし、安全を強調するつもりもない。基準値のありのままの姿を知ることで身の回りのリスクの大きさを知ってほしい。リスクを知らないまま不安になるよりは、知っている方が安心だ」という著者の姿勢には強く共感できます。

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2014/07/23 21:19

投稿元:ブクログ

 放射能汚染物質やPM2.5等タイムリーな話題をからめつつ、各種基準値の設定の背景等を説明。結構マニアックではあるが、自分は「やむをえない点は多いが、結構アバウトなところ多いな」という感想を持つ。驚くのは多くの規制値、規格が海外の臨床結果なり、実験結果なりのそのままパクリであること。あきらかに基準として使用不能なものにもそのまま流用していることがあるのには驚く。検証には10年単位の地道なデータ集めと分析が必要なのは確かだろうが、それこそ国税を持ってしっかり実施してほしい、と読後思った。環境関連ばかりではなく、JISなども多くはIEC、ASME等のまるごとコピーというのが結構ある点からも、日本は標準、規格設定が得意ではない国なのかも。
 しかし、色々勉強になった。根拠を求めてあまりにマニアックな追求をする必要はないと思うが、視点が大きく変わる場合があることを今回知ったので、今後、ある指針が出たときに、その根拠を問うてみたいところ。

2014/08/02 11:43

投稿元:ブクログ

思っていたより適当に基準値が決められていた印象。
基準値を決めるのも基準値を超えた時の対応も、科学というより政治の話に思えた。でも基本の科学の部分の理解がないと。

単に基準値を超えたというだけで即危険と判断できないということを知れたし、リスクトレードオフの観点から総合的に判断する必要があるっていう認識が広まれば、リスク管理もしやすいだろうし、何かあっても冷静に考えられるんではと思った。

乳幼児が短期間に、ある一定量以上の硝酸態窒素を摂取すると、メトヘモグロビン血症を起こす場合がある。ブルー・ベビー症候群とも言われる。(P80)

2015/03/14 15:29

投稿元:ブクログ

 リスク評価とか、それをどう社会に導入するのか、とかについて、基準値を足がかりにいろんな具体例にそって解説した本。
 基準値の決め方(あるいはリスクの評価方法)というのは対象によって実にいろいろで、何か一つ決まったやり方というものがあるわけではない。一つの対象についても、立場によっていろんな評価の仕方が提案できるんだろう。そういう意味で、絶対的な真実を追求する科学とは違うものであり、わざわざ「レギュラトリーサイエンス」と名付けていわゆる科学とは区別したりする。人類の歴史においては比較的新しい分野なんだろう。特に、分析技術の進展によってそれまで測れなかったような微量成分の定量が可能になり、リスクの有無を分ける閾値が存在しないケースがあることが明らかになって、我々は「受容可能なリスクはどこまでなのか」を決めなければならなくなった(ここら辺の歴史についてもふれられている)。つまり、基準値は、リスクの有無を分けるものではなくて、そのリスクが受容可能な範囲にあるかどうかを分けるものとなったのである。
 このリスクに関する新しい考え方は、まだまだ一般にはなじみがない。それゆえに、基準値に関する誤解も広く見られる。しかしながら「受容可能なリスクがどこまでなのか」というのは科学では決められない、人々の合意として社会的に決めるよりほかに決め方が存在しない問題だ。ゆえに、リスクに関する正しい認識が人々に広く伝えられることは、どうしても必要なことなのだと思う。

 著者たちは基準値オタクなのだそうで、盛り上がるポイントがいまいちシロウトにはわかり難かったりした。あと、網羅的な話題が多く、俯瞰的な話がもっと読みたいとも思った。でも、それはまだまだこの分野がこなれていないためなのかもしれない。

2015/09/09 10:06

投稿元:ブクログ

数年前のバングラデシュ滞在時、現地の水にはヒ素が含まれているから気をつけるようにと言われたが、日本人がよく食べるヒジキには36000μg/kgの有害とされるヒ素がふくまれてるそうだ。カナダ、イギリスなどはこれを食べないように勧告しているけど、日本はその食生活に応じてこれを食べてもいいという理解をしている。
つまり、基準値というのはいかようにも変えられるというお話。
リスクの許容という考え方としてALARP(As Low As Reasonably Practicable:合理的に実行可能な限り低く)という言葉はよく耳にしていたが、ALARA(As Low As Reasonably Achievable)というのは初耳。調べてみるとどうやら原子力発電の世界で使われているようだ。

いろいろな基準値が決められた背景について丁寧に解説されているが、なんとなく読みにくい。文体のせいなのか。
各種の基準値について、「少しうがった見方が必要だよ」、という流れの解説であるが、一般人はそこまで突っ込んで調べたりしないからこの本を読んでいるのだよ。

2014/08/16 23:45

投稿元:ブクログ

食品に限らず、行政が設定するいろんな基準値について、その根拠と考え方が説明されている。

一番気になるのは食品に関する放射性物質に関する基準値。他の記載はなんとなく分かった気になれるが、この部分だけはうまく理解出来ない。いったいどう読めば自分なりに安全かどうかを判断できるのか、自分なりにどう折り合いをつけることができるのか、自分の考えを持つことが出来ない。
読み手の理解力の問題も多分にあるだろうが、基準そのものに想定要素が多すぎて、私達が考えているほど確定的に決めることが出来ないからだろう。

著者は現在流通している食品の摂取は許容できるリスクと考えているようだが、それは事故以来放射性物質が放出されていないことが前提のようだ。しかし、どうやらF1からは事故以来ずっと現在までもいろんな形で放射性物質が放出され続いている。それでも、許容できるリスクと考えられるのか?疑問に思える。

2014/12/23 10:30

投稿元:ブクログ

基準値の決め方が千差万別であることが理解できたが、それにしても人為的な値であることは間違いない.その数値だけがマスコミで飛び回ることに注意する必要があるのを痛感した.原発事故にからむ避難の基準の追加被曝線量20 mSv/年と除染の目標値1 mSv/年の開きを説明した部分(p177-178)は興味を持って読んだ.

2014/08/14 00:24

投稿元:ブクログ

基準値とは黄門様の印籠のようなもので、物事を決める上での神様的存在。だから誰も疑問に思わない。しかし福島原発事故や食にまつわる事件で、我々は考えることを教えられた。でもそこから一歩踏み込んで検証するとなると、さすがにまだまだ。そういう意味では貴重な一冊なのかも。

2015/02/01 12:24

投稿元:ブクログ

良書。面白い。
なぜ、お酒は20才からと決まったのか。元は、明治まで遡り、根拠は曖昧。
安全とは、受け入れられないリスクのないこと。
根拠の曖昧なものも多いが、実績があれば、信じていいのではないか。一度決まるとなかなか変更にならないのも基準値の特徴だが。

2014/09/12 06:49

投稿元:ブクログ

タイトルに偽りなし。というところでしょうか。以前に気になっていた「こんにゃく畑ゼリー」の話も載ってて、なぜそういうことになるのかとても腑に落ちる説明がされていました。
ある意味、「基準値」ってあくまで目安でしかないのだな~ということと、結局は自分でどう判断をするのか。自分がどういう知識を持つべきなのかということを考えさせられる内容でもありました。

2014/08/18 22:17

投稿元:ブクログ

国民の安全を守る基準値。食品,環境,事故の各分野で定められる基準値のしくみを詳しく解説。「基準値の〇倍!」という叫びに何の意味もないことが分かるし,およそ基準値というものが科学のようでいて科学だけでは決まらない「レギュラトリーサイエンス」であることも丁寧に教えてくれる。大筋・大枠は科学でも,基準値を決める際の数値の使い回し,リスクだけでなく達成可能性をも加味する必要性,決めた後になかなか変更できないという硬直性などの実例を見ると,科学が社会を律するというイメージは打ち砕かれ,まさに社会と科学の相互作用でやっているんだなと感じる。こういうことは社会の側にいる我々市民も,前提として共有しておかなくてはならないはず。お薦め本です。

2015/05/05 23:33

投稿元:ブクログ

「基準値マニア」の著者が語る、基準値にまつわるあれやこれや。本書では、日本では飲酒できる年齢が20歳なのはなぜ?健康に害を及ぼす化学物質の基準値の決め方とは?…様々なトピックを科学的な知見と基準値の制定に関する経緯などに展開しながら説明していく。この手の本は、読んでみると同じことに繰り返しが多く、途中で飽きてしまうことが多かったが、本書に限っては一度読み出すと止まらない!文系・理系にかかわらず、特に大学1年生には読んで欲しい本。おすすめです。

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