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紙の本
おいしい穀物の科学 コメ、ムギ、トウモロコシからソバ、雑穀まで (ブルーバックス)
著者 井上 直人 (著)
白米と玄米の違いは? コムギはなぜパンにして食べる? 三大穀物のコメ・ムギ・トウモロコシから、ソバ、アワやキビといった雑穀まで。穀物の進化や栽培化の過程、食料としての特性...
おいしい穀物の科学 コメ、ムギ、トウモロコシからソバ、雑穀まで (ブルーバックス)
おいしい穀物の科学 コメ、ムギ、トウモロコシからソバ、雑穀まで
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商品説明
白米と玄米の違いは? コムギはなぜパンにして食べる? 三大穀物のコメ・ムギ・トウモロコシから、ソバ、アワやキビといった雑穀まで。穀物の進化や栽培化の過程、食料としての特性などについて複合的な視点で解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
白米と玄米の違いは? コシヒカリはどこから来た? 種まきでなく田植えをする理由は? 五穀米とは何を指すの? コムギはなぜパンにして食べるの? 味の良い精米とは? トウモロコシはコメより需要があるの? 信州ソバが有名になった理由は? 遺伝子組み換えトウモロコシとは? など、コメ、ムギ、トウモロコシからアワ、ヒエ、ソバなどの雑穀まで、さまざまな穀物の進化、栽培法、味などの素顔に迫る。
私たちは、毎日ご飯やパンなどを食べている。ご飯はコメで、パンはムギであり、いずれも穀物である。穀物はヒトにとって最も身近で大切な食べ物だが、私たちはどれほどそれを理解しているのだろう。
たとえば、コシヒカリは有名なブランド米だが、コメにブランドがあるのはなぜか。そして、ブランド米にはどんな違いがあるのか。そもそも、おいしいコメとは何か。
あるいは、どうしてイネは水田で育てたり、田植えをするのか。農家が真夏に水田の水を抜いたり、精白したりするのはなぜか。ムギはなぜパンにするのか。雑穀とは何か。アジアではイネが、アメリカではトウモロコシが、ヨーロッパではコムギが多く栽培されるのはなぜだろうか。信州ソバが有名な理由はなんだろうか。
穀物に対するこうした疑問を、科学的に説明するのは簡単ではない。ヒトは長い期間をかけて好みに合わせて穀物を栽培してきたため、その進化には生物学的な要因だけでなく、労働の効率、美意識、食感、嗜好のような人間的な要因が強く働いている。したがって、穀物について説明するときは、複合的な視点が必要になる。
そこで本書は、「三大穀物」とされるイネ、ムギ、トウモロコシについて、その進化や栽培化の過程と、食料としての特性などに重点を置き、自然科学に人文科学的な視点も交え、専門分野を横断しての解説を試みた。また、近年、コメにアワやヒエを混ぜて食べる人も増えているので、雑穀についても触れている。農学だけでなく、温室効果ガスなど環境科学の研究成果も取り入れ、穀物を幅広く理解できるようにした。
ブランド米については、系統図を用いて血縁関係がわかるようにした。ブランド米の味には、品種だけでなく、人や土壌、風、水などの風土が関係していることも農家の具体的な品質データーを用いて解説している。
また、本書では、世界のソバの加工・利用方法を系統的に示している。本書はコメを中心に記述してあるが、ソバも三大穀物にひけをとらない加工の多様さがあり、日本の「蕎麦切り」はたいへん手の込んだ食品であることがおわかりいただけるだろう。
誰もが毎日食べている、おいしい穀物を、わかりやすく解説する。【商品解説】
目次
- 第1章 日本人とコメ
- 第2章 コメは何が優れているのか?
- 第3章 「三大穀物」トウモロコシ、コメ、麦
- 第4章 雑穀と精白
- 第5章 粉と麺
- 第6章 品種と栽培技術
- 第7章 穀物の未来
著者紹介
井上 直人
- 略歴
- 〈井上直人〉1953年東京都生まれ。帯広畜産大学大学院修了。農学博士(京都大学)。信州大学教授。日本草地学会賞、日本作物学会賞(論文賞など)を受賞。共著に「雑穀入門」「食と緑の環境科学」など。
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私たちが日常お世話になっている穀物について、分かりやすく教示してくれる興味深い一冊です!
2020/02/16 05:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちの食生活には切っても切れない穀物を科学した興味深い一冊です。私たち日本人は毎日何らかの穀物をとっており、それを主食としている訳ですが、意外に穀物について知らないことが多いのです。例えば、「白米と玄米の違いは何ですか」とか、「コシヒカリはどこから来たのですか」とか、あるいは「五穀米とは何を指すのですか」などと尋ねられて、すぐに答えられる人はどれくらいおられるでしょうか。 同書は、こうした穀物についての疑問や問いに答えられるように、日本人としての教養として身に付けておきたい事柄を分かりやすく解説したものとなっています。ぜひ、同書で私たちの食生活を支えてくれている穀物について、改めて学んでみてください。
電子書籍
理系向けの本のようですが
2020/11/17 15:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジョージア - この投稿者のレビュー一覧を見る
初学者が読む理系向けの本です。入門書とあって,おおすじは初学者にも分かりやすくかかれています。ただ専門用語が理解できて当たり前のようにどんどんでてくるので,もう少し丁寧に注釈を付してもらえると,もっと読みやすかったと思います。あと巻末の参考文献リストがやや簡略だったように思います。