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一点突破 岩手高校将棋部の勝負哲学 (ポプラ新書)
マイペースな校風の中高一貫男子校・岩手高校が、高校棋界で頂点を極めた背景には常識破りの勝負哲学があった−。弱小クラブを全国屈指の強豪に育て上げた名顧問が、生徒たちと歩んで...
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一点突破 岩手高校将棋部の勝負哲学
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商品説明
マイペースな校風の中高一貫男子校・岩手高校が、高校棋界で頂点を極めた背景には常識破りの勝負哲学があった−。弱小クラブを全国屈指の強豪に育て上げた名顧問が、生徒たちと歩んできた20年間と独自の指導論を語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
藤原 隆史
- 略歴
- 〈藤原隆史〉1971年岩手県生まれ。私立岩手中・高等学校数学科教諭、同校囲碁将棋部顧問。将棋アマ四段、囲碁六段。盛岡市市民栄誉賞受賞。
〈大川慎太郎〉1976年静岡県生まれ。フリーの将棋観戦記者。
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書店員レビュー
高校棋界の革命家、藤原隆史先生の指導論がつまった一冊
ジュンク堂書店池袋本店さん
高校生の将棋の大会においては、「エリート進学校が勝って当たり前」という長年の常識があった。頭脳勝負であるから、考える力を持った生徒が多く集まる学校にはどうしてもかなわないというのが定説だったのだ。ところが近年、勢力図が変わりつつある。と、いうよりも、特にエリート校でもない岩手高校がその常識をぶち破ってしまった。なにせ全国高校将棋選手権という高校球児における夏の甲子園のような大会で、3年連続団体戦優勝である。この本は、そんな高校棋界の革命家ともいうべき、岩手高校囲碁将棋部の顧問である藤原隆史先生の指導論がつまった一冊だ。
読んでいてまず思うのは、強さのわりには非常にゆるい部活だということ。上下関係、出欠確認、練習メニュー、このすべてが存在しない。今作中でも取り上げられている、部を追ったノンフィクション番組も視聴したが、とにかく部全体がフレンドリーで温和な雰囲気だった。その代わり、部員の上達と勝利のためだったらあらゆるインフラ、システム、験かつぎまで総動員して徹底的に取り組む、というのが基本的なスタンス。合宿にプロ棋士を招いて指導を仰ぐ、遠征には顧問自らバスを運転して行く(そのためにわざわざ大型免許をとっている)、など、環境面でやれるべきことはすべてやっている。その結果として、生徒が主役となり伸び伸びと実力を発揮できるような状況が生まれているのだろう。
今の仕事を天職だと藤原先生は言う。やっていて楽しい仕事だったらどれほど大変なことでも苦にならない、毎日生きているのが楽しくなるからだ、と言う。好きこそものの上手なれというシンプルな諺の意味そのままの形で、これほどの成功例が隠されていたことに勇気をもらった。
(評者:ジュンク堂書店池袋本店 実用担当 土居)