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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/06/28
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:19cm/298p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-01023-2
紙の本
忘却の声 上
わたしはジェニファー。わたしは六十四歳。わたしは認知症。ノートにその日にあった出来事を書いている。ある日、貼ってある新聞の切り抜きを見つけた。「アマンダ・オトゥール(75...
忘却の声 上
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商品説明
わたしはジェニファー。わたしは六十四歳。わたしは認知症。ノートにその日にあった出来事を書いている。ある日、貼ってある新聞の切り抜きを見つけた。「アマンダ・オトゥール(75)が不審死。右手の指が四本切断されていた」。アマンダは親友だった。彼女を殺した覚えはない。でも警察が会いにきたし、ノートからは事件当日のページが切り取られている―。親友の殺害容疑をかけられた、認知症を患う女性。彼女の独白とノートに書かれた文章、介護人や娘たちが記した伝言の断片で綴られた衝撃作!【「BOOK」データベースの商品解説】
【ウェルカム・ブック・プライズ】わたしはジェニファー。わたしは認知症らしい。わたしは、親友を殺したの? 親友の殺害容疑をかけられた、認知症を患う女性。彼女の独白とノートに書かれた文章、介護人や娘たちが記した伝言の断片で綴られた小説。【「TRC MARC」の商品解説】
わたしは親友を殺したのだろうか? 殺害容疑をかけられた認知症の女性の一人称と手記、他人の筆跡による伝言などの断片で綴られた、静かな感動をもたらす傑作ミステリ。【商品解説】
著者紹介
アリス・ラプラント
- 略歴
- 〈アリス・ラプラント〉アメリカの作家・ジャーナリスト。スタンフォード大学などで創作講座を持ち、指導を行っている。「忘却の声」でウェルカム・ブック・プライズを受賞。
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紙の本
認知症患者が容疑者のミステリー
2018/05/06 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
優秀な手専門の外科医であるジェニファーが60代にして認知症となってしまう。
母に似て優秀な経済学者である娘は、同居して世話をするヘルパーを雇うなど懸命に世話をするが、ぐうたらで金にだらしない息子は、しぶしぶ顔をだしながら妹のスキをみて、母にさらに金をせびる。
そのような状況下でジェニファーと家族ぐるみのつきあいをしていた隣人アマンダが何者かに自宅で殺され、死体の指が4本きれいに切断されていた。
ジェニファーは家族やヘルパーの顔を見分けることも難しくなっており、記憶は順序が入れ替えられ、ノートに書かれた記録を読むことで、まわりの状況を確認するしかない。ところが、アマンダの殺害当日のページが、刃物のようなものできれいに切り取られている。
認知症患者の頭の中、はっきりしているかと思えば、次の瞬間にはおぼろになってしまう記憶・・・。ジェニファー本人のモノローグでつづられる各シーンが興味深い。
今自分が考えていたことの筋道が、急に霧の中に消えてしまうという感覚が何かに似ている?と考えていたら、読書しながら眠りに落ちていくときにそっくりだと気づいた。
下巻がさらに楽しみだ。