電子書籍
ドキュメンタリー
2022/09/14 00:43
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて、コレ、ドキュメンタリーみたいだな……と、感じました。若き21歳が、岡山県美作市のど田舎に、わざわざ大学を休学してまで……とは、思いましたけど……ドキュメンタリーだと思って読むと、なんだか共感出来る部分が。
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わたしが「なんかすげぇことやってる学生がいるんだなぁ」とSkypeの生中継を見ていた講義の裏にはこんなことがあったのか、と。なるほど。いろいろ大変そうだし苦労も悩みも尽きないんだろうけど、それも含めて面白そうだと思わせるって実はなかなか難しいよねー。面白かった。あと、行ってみたい。
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美作市地域おこし協力隊として、ともに活動した仲間の本。常に切り込み隊長として、先頭を突っ走る行動力と周囲に愛される愛嬌と、涙もろい感受性を持つ少年が大人になっていくプロセスを、地域再生という観点から追体験できるドキュメンタリーに仕上がっている。
21歳のほとんど純粋培養だった少年が4年かけて得た経験値は、社会の問題と言われている現場に飛び込んで、その問題解決を実践することの難しさと尊さなのだと思う。当然、本人のキャラクターと負けず嫌いが相まって、弱音やネガティブな物言いは出てこないが、やればやるほどに新たな問題に直面するのが地域再生という取組みである。
実際に棚田を再生している場所にも彼と同世代の若者が住んでいて、遠巻きに彼らの活動を眺めていたりする。地域住民も、よそから来た若者がキツイ想いをしながら先祖代々の棚田を守ってもらうことには後ろめたさを感じている部分もある。そしてそれは、彼自身が東京に残してきた家族との関係や、長男としていずれは土地を継がなければいけないパーソナルな宿命ともリンクしている。
耕作放棄地となった棚田を再生するという社会的な課題と、近い将来彼が直面するであろうパーソナルな課題。そこのバランスをどのように取っていくかは彼本人の独特なバランス感覚で上手くやっていくようにも思う。これからも余計なイジりをする大人の1人として、ドラマよりも面白い彼の人生をウォッチングしていきたい。
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20140607 町おこしの一つのパターンになるのでは。明るい事ばかりでは無いと思うが前向きに向かっているところが共感できる。新しい就職の考え方として広まって貰いたい。
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ふとしたきっかけで過疎地に1年だけ、と生活を。
しかし続けていくうちに、何だか楽しくなってきて…。
大学休学までして行く、という選択が出てくるのが
まだまだ若い証拠、という事になるのでしょうか?
ある程度いくと、保守的になりますし。
ネットで村の事を発信。
しかしそれはネガティブな事を書いてはいけない、の
縛りあり、というもの。
それがいかされているのか、本文の中に書かれているのは
大変だった事は想像内での事。
体力がない、とか道具が使いこなせない、とか。
なので、楽しそうだな、と最後までわくわくしながら
読み進められました。
しかしこれで村の活性化を…と思うならば
もう少し苦労の部分が欲しかったです。
安易に飛びこみそうな人の抑止力のために。
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2009年大学二年の春に、著者は当時付き合ってた彼女にフラれたことで自分を見つめ直すきっかけができた。
学生生活を満喫しながらも自己分析をしていくと「自分がいま取り組んでいること、大学入学時にもともと取り組みたかったことはなんだ?学生としての時間の過ごし方はこれでいいのか?」と関心が変わっていくのが興味深かった。
そもそも著者は法政大学現代福祉学部現代福祉学科に所属している。(そんな学科があるのも初耳ですが、昨今は必要なんでしょうね)そこは地域づくり・社会福祉、臨床心理の観点から学ぶことができる学部だそうです。
私の時代にそういう学部があったら大学に行ってみたかったです。
著者がこの学部を選んだ理由がまた素晴らしい。あるドキュメント番組で「高齢化・過疎化の進む農山村とそこで暮らす独居老人」を見たから。東京で何不自由なく暮らす著者にとって、そういう暮らしがあることにショックを受けたようです。
それから受験して入学し、最初は志も忘れて学生生活を送っていたのだけれど、彼女にフラれたことではたと思い直したのだ。
ゼミの図司直也先生の部屋を訪ね相談したことで、大きく人生が変わった。
総務省主管の事業「地域おこし協力隊」の存在を知り、いくつか調べて岡山県美作市の地域おこし協力隊に応募した。
岡山県の上山(うえやま)での活動となり、先に活動している協力隊の人たちといっしょになって、地元の人たちと交流をしながら山村を切り拓いていく様子に、感心した。
地元住民と移住者との関係も素晴らしい。
地元を尊重しつつ、新しいアイデアや消滅してしまった古い風習を復活させていく。
生まれも年齢も、仕事も別々な人たちが集まって上山を盛り上げていくのだ。
著者のすごいバイタリティは、やはり20代の若さだろう。大学を休学して上山の活動をしている。その後、東京と岡山を行き来して大学を無事に卒業しているのだから、頭が下がる。
まだまだプロジェクトは始まったばかりだと言う。
彼らの今後の活動を見守っていきたい。
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おもしろい、おもしろい。
久々に、突き抜けた若者に会った、という感じです。
タイトルの通り、大学を休学した著者が、過疎の村に入り活動する話しなのですが、そこでの出会いや活動の内容がユニーク。
著者が住んだ村の86歳の女性が「夜が明けたようだ」という言葉を口にした、ということがまえがきにかいてあります。
この「夜が明けたようだ」の意味は、前編通してひしひしと伝わってきました。
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『僕らは都会と田舎、古いもの新しいものをかけあわせ、ハイブリッドな暮らしができる贅沢な時代に生まれた世代』
筆者の意見に同感。
そして、どっちかではなく両方の良いところを繋ぎあわせて生活出来る場所という意味で、ありふれた日本の中山間地域の可能性を再認識しました。
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地域おこし協力隊として、岡山県美作市の上山集落という山村に移り住んだ大学生(当時)の奮闘記。
同世代の生き方として刺激を受けた。また、地域おこし協力隊をきっかけにして、人の輪が広がっていったことも印象的だった。しかも、かなりユニークな人たちが集まっている。やはり、地域活性化には人のつながりが大切だと感じさせられた。
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イラストマップには南北の方向ぐらい入れて欲しいね~交際していた彼女に振られて,なぜ法政大学の現代福祉学部現代福祉学科に所属している僕は自分を見つめ直し,老人だけになった農山村の課題に取り組もうと考えていたからだと思い出し,大学を休学して,美作市の地域おこし協力隊に応募し合格した。最初の仕事は草刈り。かっちやびびに刺激されて古民家の再生に乗り出し,棚田での低農薬有機栽培を開始。軽トラックで走り回る中で,村人を見つけたら声を掛けて話すことを繰り返して,認知され,盆踊り・獅子舞を復活させ,面白い人がやってきて,鹿革の利用とか,棚田で千人がタップを踊る試みを行った。一般社団方針上山集楽・NPO法人英田上山棚田団のメンバーとなり,みんなの孫プロジェクトの代表取締『孫』を務めている~読んだ後でイラストマップを見るとよく分かるんだけど,東西南北がよく分からなくて,google mapsのお世話になりました。イラストマップで紹介されているのに,本文中に紹介されていないのは,棚田で泥んこ運動会・上山棚田牧場・笑顔のたこ・笑顔の傘・棚田でセグウェイ・なごみの森ぐらいかしら。気に入ったのは,草刈りは国土保全であるという言葉。なかなか面白かったよ
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そう、こんな感じ!と代弁してくれました。田舎って、みんな自分のことを知っていて皆のことを自分はしっている。ヨソモノとして、そこの文化を尊重しながら生きていく。
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★SIST読書マラソン2015推薦図書★
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「僕は、人口200人規模の小さな集合体の中で、自分のしたおこないが自分の暮らしを豊かにするものとして返ってくることを実感することができた。」身と心をもって経験したことから発する言葉は力強い。実は多くの人が求めている感覚なのではと思った。
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たんぽぽの綿毛みたいに、行きたいとこに根を下ろす生き方もあり。若いエネルギーは若いうちにたくさん使っておけ(≧∇≦)bそれにしても「兄弟のように」って自分で書くだけあって、犬のゴローといい表情でツーショット!
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何歳になっても新たな挑戦を出来る人は強い。そう思います。この彼は21歳ですが、一緒に山村で新たな挑戦を試みている人には僕と同年代も居ました。僕には出来ないと思い込んでいるだけなのかもしれませんね。彼らの真似はできませんが自分なりに新たな地平を探したい。そう思わせてくれる本でした。