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商品説明
混乱と錯綜の中にある現代のうつ病臨床。精神病理学の伝統に立ち返ることで、操作的診断では分からない病理の本質が見えてくる−。双極スペクトラムや新型うつ病といった現在の問題も論じながら、気分障害の本質に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
「内因概念はまったく意義を失っていない」。気分障害の理解と治療をめぐる混乱を前に、精神病理学の伝統に立ち返ることで病理の本質が明らかとなる。診断と治療、症状と経過、パーソナリティと発達史、素質と環境、さらには「新型うつ病と資本主義」「双極スペクトラムと青春」など独自のテーマまで、哲学や社会学にも触れつつ精神病理学者が縦横無尽に駆けめぐる。歴史から現在へ、人間学から治療実践へと、豊富な症例とともに語りつくされる「うつ」と「躁」の全て。精神科医や心療内科医はもちろん当事者や家族もふくめ、うつ病・躁うつ病とかかわる人々に、いまこそ読んでほしい一冊。【商品解説】
著者紹介
津田 均
- 略歴
- 名古屋大学学生相談総合センター准教授・同大学大学院医学系研究科精神健康医学准教授
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ジントニー概念をテコに気分障害に挑む
2015/02/04 12:27
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投稿者:眠いひと - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者によれば、ブロイラーが提出した「ジントニー Syntonie」という概念は、2つの意味を持っていた。ひとつは「同調性」。もうひとつは「その個人の中の緊張が一様である」というもの。「私見では、ジントニーの人は、内面は悲しいが外見はまったくそうではないように見せるというような振る舞いを容易になしえない人である」。これは「存在体制としての過剰同一性」とも呼ばれる。
この後者の方を、内因性の気分障害患者の「基底」=「生き方の論理」と見なすべきではないか。というところから、話を進めていく。取りあげられるトピックは多岐にわたり、専門家でなくても楽しめる。