紙の本
熱意が伝わります
2015/08/27 22:48
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投稿者:もりやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
低コストの投資信託を開発した著者の熱意がよくわかりました。後一歩のところでファンドができるタイミングで挫折するというのは、ビジネスマンの悲哀を感じます。信念を持ってよい商品を提供する心がけが大切だと呼んで思いました。投資と関係ないドラマも興味深く読みました。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
低金利の時代の資産運用について、いろいろな角度から分析されていて、よかったです。考え方の転換の必要性を感じました。
紙の本
投資信託買いましょう
2014/09/02 16:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
目新しい内容のものではない。著者のキャリアとコストのかからない投資信託にお金を預けなさいということを述べてるだけかな。
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ただの財テクトリビアみたいな内容ではなく、第二章「私はこうして投資信託ビジネスを起業した」に、著者中野さんの信念やセゾン投信を立ち上げるまでの紆余曲折がつづられていて、とても感動した。
中野さんは「短期的な売り買いを繰り返すギャンブルのような投資ではなく、日本の投資信託業界に圧倒的に欠けている、そして業界の常識や壁によって実現不可能とされた、”長期的な投資”を実現させたい」という信念をもち、様々な会社に断られたり、承認まであと一歩だったところを取り下げられたり、失敗と挫折を繰り返しながらようやくセゾン投信を立ち上げるに至った。直販によって手数料を軽減することに成功したセゾン投信の分散投資を長期間続けることによって、個人の経済設計も安心、眠っていた現預金が運用に回ることで日本の経済も活性化していく。手数料ビジネスで閉ざされた金融業界で信念を貫き通し、本当に良い投信を実現させた中野さんの姿にひたすら感動、感謝。
読了後、新たな世界が開けたような気がする。無知は損だと痛感した。銀行預金は損なのでさっそくセゾン投信を始めようかと思う。読んで良かった。
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この本を読むと投資したくなった。そういう意味で営業上手なのかもしれない。預金をしても銀行がそのお金をうまく使えていないということや、投資をすることでお金が企業に回るから経済合理性があるというのも納得できた。リスクは最小限で長期の世界成長に合わせたリターンをとるという考え方も賢いと思った。インフレによる資産の目減りを防げれば成功という小さな目的であることも現実的だと感じた。
ただ、この話の前提はインフレであるということ。まさに、今の時代にぴったりではあるが、今後長期的に資産を築いていくのであれば、再びデフレに戻る可能性もある。その場合は、セゾンは厳しい環境になることが考えられるが、その時の戦略や考え方なども知りたいと思った。
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30代を過ぎた頃に投資信託なるものに挑戦して、あまり良い思い出のない私にとって、投資信託を推奨しているこの本を読むのは始めは気の進まないものでした。
この本の著者である中野氏は、多くの経験から現在の日本において資産を確実に増やすためには「投資信託」が良いとの結論に達して、セゾン投信株式会社を立ち上げたようです。
金融資産を増やすための条件として、私がこの本から受け取ったメッセージは、1)5年以上の長期保有、2)ドルコスト法で毎月少しずつ、3)余裕資金で、4)目標を持つ、ということでした。
アベノミクスが進行しているなか、物価上昇、消費税増税が予想される中で、投資信託も毛嫌いせずに付き合う必要があるかもしれない、と思わせてくれた本でした。
以下は気になったポイントです。
・セゾンバンバードトラストを2007.5からスタートした場合、毎月1万円を積み立てるとすると、7年間83万円が36%のプラス(112万円)になった。これを実現するものが、積み立て・低コスト・長期・国際分散投資である(p12)
・1645兆ある個人金融資産のうち、874兆円が現預金である、投資信託は4.8%の79兆円(p24)
・国債、国庫短期証券の発行残高は979.8兆円だが、銀行の保有比率は39%(383兆円)になる(p30)
・預貸ギャップは2013.9には217.4兆円(67.9%しか貸していない)になっており、拡大の一途である。地方銀行の場合、東京支店に回されるので地元経済に回っているのは30-40%程度(p35)
・1990年半ばまでは日本の機関投資家の資金は時間軸に寛容であった、会計処理が取得原価方式だったから(p73)
・債務国が立ち直るためにすることは、増税とインフレ(p124)
・節約には落とし穴がある、それは収入以上に節約することはできないこと。インフレが進むほどお金の価値が目減りするので、節約して現金を預貯金で積み上げても目減りする(p137)
・地球規模で人口が増え続ける限り、地球経済は成長する、それに合わせて運用できるようにしたのが「バンガード・グローバルファンド」である(p164)
・ドルコスト平均法の欠点は、長期的に継続しないと効果を発揮しないことにある(p174)
2014年10月25日作成
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★★★★☆
預金から投資へ一番楽な方法
【内容】
年金減額時代に少しずつ、長期的に、無理なく資産を作れると話題の生活社投資とは。
【感想】
非常に面白かった。
セゾン投信の社長であることを差し引く必要があるが、インフレ時代の預金の無力さがよくわかった。
政府の掲げている2%のインフレが起きると、100円のジュースは102円となる。
一方で、銀行預金の1年定期では0.02%なのだ、100円の預金は100.02円なのだ。
つまり、インフレ時代に預金では実質資産としては目減りになるのだ。
お金というものを額面ではなく、価値としてみるという点が新鮮だった。
インフレ時代は行動あるのみ。じっとしていては目減りだ。
著者が「セゾン投信」を立ち上げる部分はプロジェクトX風で楽しかった。応援したくなります。
【引用】
・金融業は虚業ではなく、世の中に新しいサービスや発明を提供するための「血液」だ。
・インフレが進めば借金の負担が軽減される。年2%の物価上昇は10年で20%なので、政府の借金は十年後に20%目減りすることとなる。
・手を出してはいけないファンド
* 資金の流出しているファンド
* 運用管理費が高いファンド(毎年かかるため)
・男性の年代別死亡数(1000人あたり)
* 30-34歳・・・0.8人
* 35-39歳・・・1.0人
* 40-44歳・・・1.5人
* 45-49歳・・・2.4人
* 50-54歳・・・3.9人
* 55-59歳・・・6.2人
→保険にはいるくらいなら投信を積み立てよう
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タイトルは『預金バカ』ですが、著者のである中野晴啓さんは『投資信託バカ』である。
ただし中野さんに対する『バカ』は最高の褒め言葉として呼ばせていただきますが…。
セゾン投信株式会社社長としての本なのですから、自社ファンドの宣伝をメインにしているのかと思いきや、第1章で資産運用についてのレクチャーは終了してしまいます。
ところが、この本の最大のみどころは圧倒的に第2章と言い切ってよいでしょう!
投信マニアは必見の内容です。
第2章「私はこうして投資信託ビジネスを起業した」
なにこの紆余曲折で波乱に満ちたセゾン号の船出は!
セゾン投信がカタチになる前に運用していたファンド「未来図」の失敗、澤上篤人(さわかみファンド)との出会い、林野社長への直訴(手紙)、船出目前での衝突と左遷、挫折から再度の奮起、最後の試練…。
セゾン投信誕生秘話のストーリー。ノンフィクションは小説よりも面白く凄まじい。
業界の闇(手数料ビジネス)を打開するのは業界のタブーへの挑戦でもあった。
中野社長には長期投資の投資信託を作るという大きなロマンがある。
まったくもって正当な主張がなんでこんなに大変だったのか?
読んでみた感想として『中野社長の覚悟が試されていたのではないか?』とさえ思えてくる。
今でこそ、直販投信も長期投資も普通になった現在。
セゾン投信が運用する2ファンドの合計資産残高は1000億円を突破している。
まだまだ眠れる金融資産から見れば微々たるものだと著者は感じているのかもしれませんが、日本の投資信託に革命を起こしている1000億円といっても過言ではない。
第2章のストーリーは映画化されたら、投信マニア・金融マニアに絶対ウケると思うのだが…。
直販投信のセミナーは全国でおこなわれていて、セゾン投信誕生秘話を当然のように知っているひとも多数かもしれませんが、中野社長という奇跡はもっと知れ渡ってほしいところです。
現在は、バンガード社とタッグを組んでいる状況ですが、究極的にはセゾン投信そのものが『未来図』のような自社ファンドを自前で運用するのが究極の目標なのかな。
共済のような仕組みの投資信託ができれば、セゾン投信そのものが日本のバンガード(先駆け)となることでしょう。
※セゾンGBFがダメという意味ではありません。
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預金ばかりしてないで、もっと投資していきましょうと語る本人もほぼ現金預金は無く、何かしらに投資しているとのこと。
中野さんの本は、銀行預金を止めてただ投資買いましょうというだけでなく理由や自分の未来像がはっきりしているので、自社のアピールにいやらしさがなく共感できてしまう。
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金利ほぼゼロ。預貸率は大きく低下し、地域経済に寄与することなく、国債等に投資して国の借金を増やすばかりの銀行預金信仰はもうやめよう。成長力ある投資対象に出資し、成長を実現し、その成長からのペイを受け取れば、素人でも簡単に高収益を得られる。世界では当たり前の「コツコツ長期投資」の基本的な考え方と方法がわかる1冊。
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2015/06/30読了
セゾン投信中野社長による、投資信託の説明である。
現況をとりまくマクロ経済の状況から、なぜ投資信託を買わなければいけないか、理路整然と説明されている。
また、長期投資を標榜し、ドルコスト平均法を推奨している。
NISAの制度にも触れ、国の減税措置を使いましょうと説いている。
また、第2章は投信ビジネスの立ち上げ時の苦労が書かれていて、大変面白かった。
独立系の投信は有名なものはまだ数が少ないが、セゾン投信をはじめとする世代の独立系ファンドが育ってくると、次の世代の独立系ファンドが育ってくるのではないか。
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セミナー等で聴いたことがる内容が多いけれど、本なのでいろいろなデータ(2014年出版時点)を掲載し、より細かい説明が記されている。
銀行という組織の役割なんて考えたこともなかった。だけど、その立場を知っているのとそうでないのでは差があると思う。
そう気づかせてもらうきっかけになったし、この本によってまたよく理解できたと思う。
本来なら物事は多方面から見るべきだし、よく思案すべきだが、このような実用書を読むのが苦手なので、中野氏のようにわかりやすい説明で概要を語ってくれると興味を持ちやすい。
また本書第二章には、中野氏がセゾン投信を立ち上げるまでの物語が綴られている。わたしにはここが最も面白く、また参考になることが多かった。
中野氏の明るく親しみやすい人柄の裏には、このような経験があったのだなあと、その一部分が垣間見られて、またそれがあってのあの熱意と一途さなのだなと納得した。
始まりは小さな湧き水が、次第に大きな流れとなり、最後には広い海に到達する川のように、長期投資の考え方も、時間をかけてゆっくりと、けれども確実に根付いていったらいいなと思う。
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この時代における銀行預金の意義の低さを指摘し、長期分散投資を推奨している。その1つの方法として、著者が社長を務めるセゾン投信の投資信託も、資産形成の王道として奨められているが、決して自社商品の宣伝に堕していない。それは、本書で語られる著者の経験、すなわち、資産形成のための理想の投資信託を作ろうとして何度も挫折し、それを乗り越えて今日に至ったという実話の説得力によるものだろう。
著者も、著者が扱う投資信託も、中々面白そうだ。
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これもまたブックオフで100円で購入した割にはなかなか重宝する本でしたよ…!
ヽ(・ω・)/ズコー
こういった本が出版される世の中になりましたけれども、果たして筆者の願望通り、NISAという制度は全国に広まるのでしょうか…? 若い人にはまだ広まりそうなものですけれども、お年寄りに対しては…まあ、お年寄りはもうそろそろ人生終了の時ですし(!)、今更投資なぞどうだっていいのかもしれませんねぇ…。
長期投資…筆者は自分のお金を世界のお金の流れに乗せる…的なことを言っていましたけれども、こう聞くとなんだかワクワクすると言いますか…預金でもって眠らせておくよりも世界各国に対し、タメになる使い方をされた方がいいのではないか…と提唱しています。僕も…
↑やろうかな?となりそうなものですけれども、まだまだ全財産を投資に費やすのには抵抗がありますねぇ…ま、投資は自己責任の元、余剰資金でしたいものですなぁ…。
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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著者の起業プロセスに感動しました。
手数料ビジネスの投信は長期投資に向かないということは僕も意識してました。
日本の投資信託に革命を起こすために何度挫折されても諦めない闘争心にとても共感しました。
不動産投資の勉強を進めて来ましたが借金への抵抗感を払拭できる説明が出来なかったのでこちらにシフトします。
普段は何も考えずに投資できるので仕事命の僕としては一番フィットするような気がします。
著書を読んで著者の投資方針に強く共感しました。
投資信託の勉強を始める一冊になりそうです。