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紙の本
泣くな、東太 (鈴の音童話)
終戦直後の広島を舞台に、懸命に生きる少年、東太を描く児童文学。戦災孤児の現実、被爆者の苦しみ、不発弾の恐ろしさ…。戦争は、家々を、町や村を破壊し、命を奪います。そして平生...
泣くな、東太 (鈴の音童話)
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商品説明
終戦直後の広島を舞台に、懸命に生きる少年、東太を描く児童文学。戦災孤児の現実、被爆者の苦しみ、不発弾の恐ろしさ…。戦争は、家々を、町や村を破壊し、命を奪います。そして平生は善良な人々の心をも、じつは壊してしまうのです。いくつものエピソードを丹念に描く本書は、戦争を体験した世代が、戦争を知らない世代の親と子へ伝え遺す、平和への祈りの書でもあります。数々の苦しみと悲しみを経て少しずつ復興していく世の中に呼応するように、人々の心もまた、少しずつ人間らしさを取り戻していく。明日へとつながる希望を感じさせてくれるラストには、平和への静かな決意がみなぎっていて秀逸です。前作『善市じいさんのふしぎな手』同様、繰り返し読みたくなる感動をお届けします。小学校中学年以上。【「BOOK」データベースの商品解説】
昭和25年の夏。広島の近くの町に住んでいる小学3年生の東太は、戦災孤児の現実、被爆者の苦しみ、不発弾の恐ろしさを目の当たりにしていく…。終戦直後の広島を舞台に、懸命に生きる少年、東太を描く物語。【「TRC MARC」の商品解説】
平和への決意がみなぎる祈りの書
終戦直後の広島を舞台に、懸命に生きる少年、東太を描く児童文学。
戦災孤児の現実、被爆者の苦しみ、不発弾の恐ろしさ・・・。
戦争は、家々を、町や村を破壊し、命を奪います。
そして平生は善良な人々の心をも、じつは壊してしまうのです。
いくつものエピソードを丹念に描く本書は、戦争を体験した世代が、戦争を知らない世代の親と子へ伝え遺す、平和への祈りの書でもあります。
数々の苦しみと悲しみを経て少しずつ復興していく世の中に呼応するように、人々の心もまた、少しずつ人間らしさを取り戻していく。
明日へとつながる希望を感じさせてくれるラストには、平和への静かな決意がみなぎっていて秀逸です。
前作『善市じいさんのふしぎな手』同様、繰り返し読みたくなる感動をお届けします。
私には記憶の小部屋がたくさんあります。そのひとつに、終戦直後、貧しくもしたたかに生きた幼年時代の小部屋があります。
私は証言者の一人として、この部屋の風景の一部『泣くな、東太』を書き始めました。ヒロシマの駅前に屋台が並び、味噌汁の匂いの中を走り回った少年がいました。捨てられた駅弁当の蓋に、ひとつの米粒を見つけ、宝石を見るように目を輝かせた少年です。
ーあとがきより抜粋ー【商品解説】
目次
- ◆もくじ◆
- 1 戦争孤児とマムシ
- 2 孤児の脱走
- 3 孤児の死
- 4 右足を失って
- 5 しあわせのひととき
- 6 別れの理由
- 7 東太の夢
- 8 粉々になったうどん
- 9 戦争未亡人の姉妹
著者紹介
熊谷 本郷
- 略歴
- 〈熊谷本郷〉1941年広島県生まれ。日本児童文学者協会、日本童謡協会等所属。著書に「チビ兵行進曲」「善市じいさんのふしぎな手」などがある。
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