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紙の本
もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ (ブルーバックス)
著者 苧阪 満里子 (著)
人の名前が思い出せない、買い忘れをしてしまう、電気を消し忘れてでかけてしまった…。これって記憶力の低下? 認知症? もの忘れの起こるしくみや記憶力を維持する方法を、最新の...
もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ (ブルーバックス)
もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ
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商品説明
人の名前が思い出せない、買い忘れをしてしまう、電気を消し忘れてでかけてしまった…。これって記憶力の低下? 認知症? もの忘れの起こるしくみや記憶力を維持する方法を、最新の認知心理学をもとに丁寧に紹介します。【「TRC MARC」の商品解説】
買い忘れをする、知人の名前が思い出せない、電話をしたのに、肝心の要件を忘れてしまう……。
多くの人が一度は経験したことのあるだろう「もの忘れ」。これは、けっして老化や認知症のサインだとは限りません。
日常によくあるもの忘れの多くは「ワーキングメモリ」という、記憶システムをうまく使いこなせないことが原因だと考えられています。ワーキングメモリとは、目的を達成するまでの間、必要な情報を必要な間だけ、脳にとどめておくシステムです。認知症におけるもの忘れはワーキングメモリがうまく使いこなせないというレベルにとどまるものではありません。また、認知症には原因となる疾患があり、アルツハイマー型にみられる神経細胞での異常タンパク質の蓄積などの病変があり脳の病気といえます。
では、たとえば買い忘れはなぜ起きるのでしょうか。買い忘れをする場合、買い物に行く途中で友人と出会って話に夢中になったり、買い物をしている間に新たに欲しいものを見つけたりといったことがあるからではないでしょうか?
ワーキングメモリの容量には限界があります。私たちは無限にものを記憶することはできません。ところが、憶えなければいけない事は絶え間なくでてくるので、不必要な情報を正しく判断して適宜消去していくことが必要です。どの情報を活性化させようか、どれを消去しようかとワーキングメモリがはたらいている時に他のことが起きると注意がそれてしまいうまく働かず、必要な情報を記憶から引き出せないという事態が起きます。
著者達が開発した記憶容量を測るテストを用いた調査によると、成績のよい人はたくさんのことを憶えているのではなく、必要な情報にだけうまく焦点をあわせていたことや語呂合わせなどの工夫をして、ワーキングメモリの負担を軽減していることが分かりました。
もの忘れは、決して記憶力そのものが低下したからではなく、自分の記憶システムをうまくつかいこなせないために起こると言えます。
日々の生活を支えるワーキングメモリの機能を健やかに保つ方法は、私たちの生活の中にこそあります。
ワーキングメモリの仕組み、またうまく使いこなし健やかな脳の活動を保つにはどうすればよいのかを、最新の脳科学、神経心理学をもとに第一人者がくわしく解説します。【商品解説】
目次
- 第1章 もの忘れとワーキングメモリ
- 日常に必要な記憶/こころの黒板/認知症とは …
- 第2章 短期記憶とワーキングメモリ
- 記憶のしくみ/第3の記憶システムワーキングメモリ/マジックナンバー4/ワーキングメモリのモデル …
- 第3章 ワーキングメモリをはかる
- 「ながら」記憶と言語の理解/全てを憶えようとしないことが大切/大切なのは記憶の更新/イメージの有効活用/自己モニタリング …
- 第4章 ワーキングメモリの脳内機構
- 脳の構造/中央実行系の脳内基盤を探索する/個人差を生み出す脳内機構 …
- 第5章 加齢とワーキングメモリ
- 高齢者の記憶の特徴/記憶が更新されない!/「丸暗記」はよくない/加齢による神経基盤の変化 …
著者紹介
苧阪 満里子
- 略歴
- 〈苧阪満里子〉京都大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻修了。教育学博士。大阪大学大学院人間科学研究科教授。同大学脳情報通信融合研究センター教授(兼任)。日本ワーキングメモリ学会理事。
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日頃のちょっとしたもの忘れはどのようにして起こるのでしょうか?
2020/02/16 05:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちが日常において幾度となく経験する「もの忘れ」について科学的に解説した科学書です。最近、「認知症」という言葉が浸透し、何か忘れた時には「認知症では?」という心配が先に立ちます。しかし、同書の著者によれば、日常のちょっとした物忘れは、認知症や記憶力の低下によるものとは限らないと言います。こうした大概のちょっとした「もの忘れ」は、実は記憶システムの一つであるワーキングメモリをうまく使いこなせていないことが原因と言い切ります。同書は、もの忘れが起こる仕組みやその原因を分かりやすく解説した画期的な一冊となっています!
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もの忘れ
2020/09/22 18:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もの忘れについて、脳科学の視点から解説されていて、よかったです。最新の認知科学で、解き明かされることが多そうです。