２０２０年のリテール金融投資サービス 個人投資家の世代交代で変貌するビジネスモデル

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2015/07/28読了。

経営コンサルタント視点＋アンケート調査で見た、金融ビジネスの将来像である。

ネットサービスの低収益化や、対面証券はネット習熟層に資産が相続されたら相手にされなくなると、共に断じている。

アンケート調査や米国のチャールズシュワブ証券を例にとり、投資助言やより質の高い情報提供をし、客単価を向上させるべきと論じる。

同様に、FXは長期投資やポートフォリオ投資の呼び込み、商品先物は情報へのアクセスのしやすさの改善、海外投資も情報提供が重要と指摘している。

総じて、個人投資家を教育し儲かる投資家に育てるべき、という信念を感じた。最初は儲からなくても、顧客のライフタイムで見ればその方がよいとのこと。

まっとうな指摘だと思うし、業界はそうあるべき。

ただ、投資にギャンブルを求め勉強をしない投資家と、それに甘える業者、という現実を見ると、それを変えるのは容易ではない。
それを変える会社こそ、真のイノベーターなのだと思う。現実にアメリカはそれを行ってきたわけでもあるので、出来ないこともないはずだ。