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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/09/30
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/318p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-390097-1
紙の本
お勝手太平記
著者 金井 美恵子 (著)
優雅なる脱線、冴えわたる悪口。趣味は手紙を書くこと。「手紙の吸血鬼」と化したアキコさんがお勝手の話題を書きに書きまくった手紙、その数50通。名手の文章が存分に味わえる、贅...
お勝手太平記
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商品説明
優雅なる脱線、冴えわたる悪口。趣味は手紙を書くこと。「手紙の吸血鬼」と化したアキコさんがお勝手の話題を書きに書きまくった手紙、その数50通。名手の文章が存分に味わえる、贅沢な書簡体小説。待望の長篇。金井美恵子ならではの小説的企みや、映画や小説の話題も満載。絵葉書2点の豪華付録付き!【「BOOK」データベースの商品解説】
アキコさんの趣味は手紙を書くこと。料理、裁縫、映画、イヤな男、「お勝手」の話題を毒気たっぷりに認める著者真骨頂の書簡小説。絵葉書付き。『別册文藝春秋』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
金井ファン待望、痛快痛烈な最新小説
アキコさんの趣味は手紙を書くこと。料理、裁縫、映画、イヤな男、「お勝手」の話題を毒気たっぷりに認める著者真骨頂の書簡小説。【商品解説】
著者紹介
金井 美恵子
- 略歴
- 〈金井美恵子〉1947年高崎市生まれ。小説家。「愛の生活」でデビュー。「プラトン的恋愛」で泉鏡花文学賞、「タマや」で女流文学賞を受賞。
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書店員レビュー
愉快痛快
ジュンク堂書店新潟店さん
この小説は、アキコさんという女性が書いた手紙で構成されているいわゆる書簡体小説なのだが、いやはやもうその面白さには参った。アキコさんには完敗である。手紙というと、かしこまって、たおやかにしたためるというイメージがあるのだが、そんなイメージなど何処吹く風と言わんばかりに、ゴーイングマイウェイで綴られているのである。脱線なんて日常茶飯事、最早誰にもアキコさんの筆は止められないのだ。悪口なども書かれているのだが、あまりに堂々とサラリと言ってのけているので、全く嫌味な感じかしない。寧ろ愉快痛快この上ない。また、悪口だけではなく、映画や小説を中心として縦横無尽に繰り広げられる話題の数々は圧倒される。きっと映画好き、小説好きは読んでいて、心が躍ることだろう。
紙の本
手紙形式の魅力をフルに生かしている。
2015/08/26 09:30
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずけずけとものを言う性質のおばさんが、主に気の置けない友人たち(時に知人を含む)に書いた手紙からなる作品。形式ばった手紙ではないから話し口調で、それもあちこち話が飛んだり、文章の中でも話がねじくれていったりする。そういう意味ではかなり読みにくい文章。けれど、それでいて読ませる魅力がある。崩れた文章だからこそ、生身の人間を感じるような、その人の息遣いまで聞こえてきそうな生気に溢れている。
書き手のアキコさんは、ずいぶん批判がましいことを世間の人に対しても、友人に対してもするのでその毒舌ぶりも魅力のひとつ。中学生からの友人らしいマリコ、弥生、みどりのそれぞれに書く手紙から、時々お互いの悪口を言ったり喧嘩したりしている様子もうかがえる。特にマリコとは角突き合わせることがよくあるようでかなりきつい悪口を書いたりしている。けれど、会えば会ったでぺちゃくちゃおしゃべりに興じるだろう様子も想像できる。なかなか想像力をかきたててくれる作品でもある。