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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/10/07
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/444p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-213998-4
紙の本
ハルビン駅へ 日露中・交錯するロシア満洲の近代史
中国東北部に東清鉄道とハルビンの繁栄をもたらしたロシアの極東政策は、意外にも、寛容さと協調性に満ちたものだった…。東清鉄道の建設から日露戦争へ。ハルビンの波瀾の歴史を描く...
ハルビン駅へ 日露中・交錯するロシア満洲の近代史
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商品説明
中国東北部に東清鉄道とハルビンの繁栄をもたらしたロシアの極東政策は、意外にも、寛容さと協調性に満ちたものだった…。東清鉄道の建設から日露戦争へ。ハルビンの波瀾の歴史を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
満洲の中心都市・ハルビン。多くの日本人にとっては、伊藤博文が暗殺された都市として記憶されますが、それだけではありません。日本、ロシア、中国を中心に、波瀾の近代史を繰り広げた舞台でもあります。
始まりは、ロシアのアジア進出にあります。ロシアは東清鉄道を建設し、アジアの不凍港まで鉄道を開通させねばならなかった。その調査の過程で発見されたハルビンは、やがて東清鉄道建設の基地となり、ロシアの植民地となります。
ロシアの名物蔵相ウイッテの思惑、軍と鉄道会社の利害対立など、ハルビンの発見から植民、そして繁栄と混乱の社会と歴史が綿密に描き出されます。いわば、ヨーロッパとアジアの思惑、国際関係のるつぼとして、ハルビンはあったのです。
そこでは、中国人、日本人のみならず、ユダヤ人のコミュニティも形成され、「最も自由な国際都市」という側面もそなえてゆきます。
しかしながら、歴史は、このリベラルな都市を、そのまま許すことはありません。やがて日露戦争に突入。そして、中国による奪還と歴史はうねっていきます。
そうでありながら、では、鉄道建設で栄えたハルビンはなぜ、リベラルな国際都市の可能性を持つことができたのか。
本書は、ロシア側の未公開資料など、貴重な史料を広汎に発掘し、壮大なスケールで描く、満洲の近代史です。
加藤陽子(東大教授)さんが、「ロシアにとっての『坂の上の雲』が今ここに」と大絶讃! まれに見る本格歴史書を、堪能してください。【商品解説】
目次
- まえがき ハルビン前史――日露善隣の長い十九世紀
- 第一章 それは鉄道からはじまった
- 第二章 日常的な省庁間の争い
- 第三章 満洲植民――政策、成果、反応
- 第四章 戦争、革命、政治―― 一九〇四年から一九〇八年のハルビン
- 第五章 彼ヲ知リ己ヲ知ラバ――国境地域のロシア東洋学
- あとがき ハルビンと日本――残照の中の輝き
著者紹介
ディビッド・ウルフ
- 略歴
- 〈ディビッド・ウルフ〉1960年ニューヨーク生まれ。カリフォルニア大学バークレー校にて博士号取得(歴史学、政治学)。北海道大学スラブ研究センター教授。専門はロシア史、北東アジアの国際関係史。
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