紙の本
「次はあなたの番だ!」と尾道へ移住した漫画家さん!
2016/05/08 09:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
広島県は尾道市、日本遺産にも登録され、ますます注目されている土地。
瀬戸内海に面して、坂の街で、猫もいて、林芙美子さんや志賀直哉さんも滞在したという文化の香りもする。
その尾道に漫画家を目指して上京していた著者のつるけんたろうさんが友だちのご縁で、尾道へ。
そうして空き家を0円でもらって、それから、それから。
夫婦そろって尾道に移住して、地元の人たちとのすてきな出会いがあり、移住仲間もたくさんいて。
0円で手に入れた空き家を住めるような状態にするまでに幾多の困難があっても、それはそれでなんとか必死で乗り越えていく。
驚きと喜びと、少々の困難の日々がコミックエッセイでさくさく読めます。
彼は尾道にゲストハウスを作って、そこの店長さんになります。
この話はまだまだ続き、発展中なんですよ。
空き家へ移住してシンプルなことが一つわかりましたと、つるさん。
「住める場所は全国よりどりみどりなんです。余っているくらいです。
(中略)
あなたにぴったりの居場所なんで、そこら中に余っているんです。
次はあなたの番だ!」
この一冊で、あらたな運命を切り開いた人、何人もいそうです!
移住選手紹介のコーナーも充実。
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娘とデートした帰りに書店でふと目にした『0円で空き家をもらって東京脱出』。Kindleを購入後はKindle本一辺倒だったのですが、ハード本ながら妙に気になって購入。
ユルそうな絵のタッチに加えて、「空き家」「東京脱出」というキーワードが気になったのですが、気になった理由は『里山資本主義』や『シェルパ斎藤の八ヶ岳生活』を読んで地方生活に惹かれ始めていたから。
主人公である漫画家夫妻が広島県尾道に引っ越しての新生活を描いたマンガ。
広島県尾道は空き家が地域課題となっており、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが立ち上がり、都市部から移住された方々による空き家再生を通じて地域デザインをされているそうです。
ベランダで缶チューハイをゴクゴクしながら読みましたが、地方生活の“楽しさ”と“大変さ”を感じた一冊でした。0円で譲り受けた空き家を自分でリノベーションしたり、地方に住むだけでなく、現地で知り合った仲間となんとなくのイケイケドンドンで卓球場などをオープンしたり。都市部での消費生活から、地方での生産生活に180度転換という楽しさに、ますます惹かれ始めました。
一方、日常生活でコレは無理かも・・・というのが3点。
① ボットン便所
尾道は坂道が多い山の手地域なので下水が整備されていないそうです...。
② ムカデや大きいクモの出没
山の手地域、つまり、山の中に街をつくったため、山の生物が土の中にいるのは至極当然ですね...。
③ リノベーションのための土壁作業など
古民家で暮らすためには日常から細かい部分の修理が必要となるため、最低限の大工技術が必要らしい...。
僕は横浜出身ですが、横浜でも、①②は小さい頃は当たり前だったんですよね。小学3年生の時に新築の家になるまではボットン便所でしたし、新築後もムカデや大きいクモが出没することが度々ありましたが、今の生活ではウオシュレットは当たり前だし、ムカデを見ることはないし...。昔は当たり前だったことが、今は不自然に。昔は大丈夫だったんだから、今も大丈夫かなぁーと思いつつも、不器用な僕に③の大工技術の習得ができるのか...。
とは言いつつも、魅力の方が大きそうで、やっぱり地方生活に惹かれる気持ちは大きくなりました。
読み終えて気づいたのですが、最終ページに「2014年8月30日 第一刷発行」って書いてあってビックリ。発売初日に購入したんですね。コレも何かのお告げかも!?
都市生活に少し疲れた方にオススメの一冊です!
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ガラスの腰を持つ漫画家が尾道に移住して……というお話なんだが、何もかもがキラキラしている。眩しすぎて死にそう。
頭の中で悩むより動いたほうが幸せなんだなぁと感じた。
尾道には良い風が吹いていそうである。
壁とか塗りたくなる。
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面白かった。尾道に築80年の家をタダでもらい、そこをリペアしつつ、また他の建物を使って卓球場やらゲストハウスやらお店やらを作っていく話。自分もやろうとは思わないが、また尾道を旅したくなった。
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なんとなくスローライフとか憧れてる人に読んでほしい。
実際に東京から尾道に移住した著者の体験記。地方移住の良さも大変さも書かれてる。虫に家の改修に町の人とのかかわりに「すごいな~私は無理だわ」と感じながら読めた。でもこれでもまだきれいごとの範囲内なんだろうな、たぶん。生活感あふれててよかった。
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ただアパート代を払い続けて漫然と年月を過ごすことに空しさを感じ、地方での空き家再生プロジェクトに参加した著者。
アパート生活をしていたら絶対しなかったであろう卓球場作りやゲストハウス作り、それをもともとの職業である(マイナーな)漫画家と両立しているのを見ると、東京で生活するということは無駄な消耗をするということなのかもしれないと思います。
しかしなにしろ「心がだだっ広い」妻の存在が気になります。この移住の顛末について、妻の側から書いてくれたら絶対読むのですが・・・。
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都会に住むことに疲れて、手に取った一冊。
空き家再生事業が特に目立っている広島県尾道市に移住した著者の、自身の生活を築くまでと、夢と妄想を実在のものにクリエイトしていく過程が描かれている。
楽しいことも辛いことも含めて、「やりたいことを実践してみよう」というメッセージが存分に込められていたと感じる。
金銭的ではなく、心身で得られる「豊かさ」の魅力をうまく伝えられているのではと思います。
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漫画ならではの読みやすさと、移住に興味を持っていることもあり一気読みしました。
作者がもらった空き家は広島県尾道市の山手地区。そこそこ有名にもかかわらず空き家が500件もあるとのこと。
ここに限らず、過疎化が進むのはそれなりの理由があって、このエリアは、法的に建て替え不可物件ばかりであること、それから結構大きな要素だと思ったのは下水道工事ができないためにトイレがボットン式ということ。あとは、作者は腰が弱点のようで、この本では3度の寝たきりがある。毎日坂道を昇り降りするのは、元々腰痛がなくてもお年寄りには厳しいでしょう。
いわゆる田舎暮らしとはちょっと違うし、お年寄りが多いような描写もありません。物件探しで歩き回り、近所に聞き込みなんて、ここではOKかもしれませんが他所では基本的にNGですし。尾道に移住したい人以外はあまり参考にならないと思うので、おもしろかったけど星は少なめ。
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尾道にある空き家を0円でゲットして移住した漫画家のコミックエッセイです。著者は尾道とは縁もゆかりもなかったのにいきなりの移住!いろいろと大変なことも多そうだけど、楽しそうで、何よりも尾道っていいところなんだなと再認識させられました。
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0円でというものが魅力的に見えるのならばこの方法は向かないだろう。お金と労働は等価であるはず金がなければ労働力でこれだと都会にいても大して変わらない。
むしろ本当に空き家で困るのは都会のはずこのシステムで東京の空き家問題が解決できるのならば良いのだけれども・・・
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「いいな~尾道…住みたいかも…。」
と私に思わせてしまった一冊!
東京でマンガ家&書店でバイトをしている著者が彼女と思い切って尾道に移り住んだ移住ストーリー。
友人の紹介で「尾道空き家再生プロジェクト」のTさんと知り合って、0円で譲り受けた洋館を改自分たちでリフォーム!さらに、色々発展して卓球場やら、ついにはゲストハウスまで手掛けちゃうというなんかもうステキすぎる実話!
左官業やら大工やら自分たちでできることからスタートしていくんですが、なんだろ…学園祭の前の準備で盛り上がったあの高揚感がマンガから感じられて、「あ~私もやってみたい!」ってな気持ちになりました。
「自分の居場所は自分で作る」
あ~そうだったなって改めて思ってしまった。
とりあえず…尾道のゲストハウス行ってみたい!
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空き家をDIYで住めるように改装…
やれと言われたら無理だけど、人がしているのを見たりちょこっと手伝わせてもらったりするのは好き。
建物や街のイラストが細かくて、見てて楽しいです。
尾道行ってみたくなるなぁ
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古民家いいなぁ。
田舎暮らし、移住いいなぁ。
なんて、そんな軽い気持ちじゃ乗り切れなさそうだな、オイ!と思う現実的な問題が面白く描いてある。
楽しそうだけど、私にゃ無理だ。
本を読んだり改装された古民家を訪れることで、自分の中の欲求を満たそう、と思ったのでした。
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尾道で空き家を再生して暮らす著者のコミックエッセイ。
田舎暮らし、
「無い」ことにがっかりするんじゃなくて、自分たちで欲しいものを作りだそうとする姿勢が素敵。
尾道に行ってみたくなった!
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必要なものを自分で作るっていいなと思った。
作ることは生きることの原点。
主人公や街の人たちがとても楽しそう。
自分も何かやりたい、できそう、と元気が出てくる。
芸術もいいけど、もっとシンプルでいい。
工作の精神を思い出させてくれた。
小学生が秘密基地を作るようなわくわく感。