紙の本
次の10年
2019/02/11 16:52
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
邦題はともかく、2011年に発表された次の10年の世界を予測した著作。100年という単位では国の指導者の決断が大きな影響を持つことはないが、10年程度なら影響を持つという。2001年のテロの後、アメリカが勢力均衡の原則を忘れガムシャラに無原則に他国を侵略したことを非難。アメリカは意図されずとも「帝国」だから、道徳律をふかざしながらも冷徹にマキャベリズズムを行使する必要があるとして、例えばメキシコの麻薬問題も撲滅は不可能だから、撲滅する振りだけするのが正しいとまで言ってのける。勢力均衡は自分の手を汚さずに、諜報や外交施策で実現するのが理想で、その延長佳手の武力行使だと断言する。その後で、ヨーロッパ特にロシアとの対処、ドイツ台頭への当て馬としてのポーランドテコ入れ(バルト3国は守れない)、イスラエルの牽制としてのイラン懐柔、インドに対するパキスタン、アフリカは当面有力な国民国家が生まれないから放置、将来台頭するであろうブラジルへの対抗としてアルゼンチンへの接近、などフリードマンの考える「勢力均衡」への具体策が臆面もなく披歴されている。憤慨する向きもあるだろうが、これが海外の識者のみる国際関係の実相なのだろう。前作ほどの面白さは欠けるが、世界を見る視座を補強するためにも読んで有益な快著だと思う。2011年の時点では、オバマの後に合衆国大統領にえらばれたトランプのちゃぶ台返しまでは予測できなかっただろうけれど。
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100年予測ではなく、直近未来の予測である。
2017/04/29 11:21
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「100年予測」の続編であるので「続・100年予測」というタイトルになっていますが、
具体的には、2010年代を軸にした直近の将来を予測しています。
そのため、100年予測よりかは現実に起こりうることが多いのではないかと思います。
「100年予測」は中長期的な視野で、「続100年予測」は短期的な視野で世界の動きを考えているので、セットにして読むのがいいのではないかと思います。
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影のCIAの異名もあるシンクタンク創始者の著書
いやぁ、影のCIAの異名はだてじゃないですね。2010年の本で、それから5年経過しているわけですが、見てきたのかと思うような内容にビックリ。
安保法案が強行採決された今、著者はどのような未来を描くのか気になります。
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邦訳のタイトルとは異なり、アメリカの 2010 年代の世界戦略についての提案を述べた本。
戦略としての正しさについては納得がいく内容ですが、流石にトランプ大統領の出現までは予測できなかったんだなぁ。(^^;
とは言え、逆にトランプ大統領がこの本を読んでいる可能性があって、一部の戦略が実現されつつある気もします。
そう思えば、結構正しい予測だったんだなぁ。
ここまで正しいものを出版してしまって良かったのか疑問に感じないでもありませんね。(^^;
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100年予測はこの続編のためにこそあったといえるほど、優れた分析と予想。冷徹な世界認識。技術動向の見識にも学ぶべき。
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アメリカがどのように世界をコントロールしてきたのかが良く理解できます。その方法が東南アジアにも適用されていて、今の日本の状況が理解できます。
そして、これからの世界各国の進む方法も分かりやすく説明されています。もちろん推測なので、どうなるかは分かりませんが!
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2014/12/23読了。
米国を中心として、世界がどう動いていくか。前作は100年であったのに対し、今回は10年間が対象。既に現実となったもの、現実に起こりそうな状態になっているものが沢山あり、非常に興味深い。
各国の成り立ちや民族性・宗教・歴史が分かれば、地政学的に今後の世界の展開がある程度推測できるという思考のもとでの予測であるが、意外性の中に説得力があるものが多い。
米国が何を考えどう振る舞うか、を知ることは、米国の動きが世界に与える影響が大きい今日では必須ではないかと思われる。
この本を読むと、ニュースでみる各国の政治的な動きが少し違って見えてくるはず。
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読了。
前作が抜群に面白かったので、思わず手に取った本作。前作と異なりアメリカ目線で今後の10年を占う。そもそも原題が"The next decade"なので100年予測ではない(笑)。此処でも(中長期的に)日本は地政学的に大陸に進出せざるを得ない、との論。アメリカの基本的な行動原理が、アメリカ帝国覇権を脅かす地域大国を作らないようにする、という点にあるので、日本は将来アメリカとも再び衝突する。そうならないよう、アメリカは時間稼ぎをせねばならない、と説く。
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アメリカは、好き嫌いにかかわらず、既に帝国となっている。また、大統領がこの帝国を共和制の要素を残せるかどうか、重要であると書かれているが、そのように、個人に重大な決定がゆだねられているならば、民主制でなく、独裁制に近いのではと思ってしまう。これでは、ローマが帝国制になった3頭政治のころと同じと思ってしまう。このように重要な決定が個人にゆだねられるようになると独裁制に移行してしまうことは、歴史を見ると避けられないのではと思ってしまう。私は、前作のほうが好きであるが、
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日本語のタイトルは「続・100年予測」となっていますが、書かれている内容は原題の通り、直近の10年間に起こることを予測した本です。日本語訳の出版が2011年なので、2010年から2020年までの予測です。
前作は100年予測が主題であったので、2020年の動きよりも、それ以降の動きについて詳しく書かれていましたし、私もそちらに興味を持って読みました。今回は私が勤務している業界にも影響してくる内容ですので、前作とは違った気持ちで読むことになりました。
アメリカが安泰なのは変わらないようですが、それはブレトンウッズ体制以来続けてきた世界の警察官を辞めることになって、荷を下ろせたことによるのかも知れません。そのために世界各地で動きが活発になるようです。
以下は気になったポイントです。
・今日の世界システムはアメリカを中心に回っている、第一次世界大戦までの時代に、イギリスが中心だったのと同じ。100年予測ではアメリカの長期的な強さを論じたが、今回(10年予測)では、アメリカの弱さを書く。この弱さは長い目で見れば問題にならず、時間がその殆どを解決する(p25)
・アメリカは、1970年代に中国に手を差し伸べたように、イランと折り合わなければならない(p30)
・ドイツは、欧州近隣諸国より、ロシアとの方が利害が一致するという結論を出しつつある(p31)
・欧州が臨戦態勢に入る中、連邦議会と国民は中立維持を望んだが、ルーズベルトはフランスへの武器売却、イギリスには商船のアメリカ海軍による護衛を確約し、中立に違反した(p50)
・軍事介入は、勢力均衡が崩れて、同盟国が問題に対処できなくなったときにのみ、最後の手段として使う(p57)
・ローマ共和国が倒れた原因が、クーデターではなく、市民・外国人から帝国の首都にわたった巨額の賄賂であったことに異論の余地は無い。(p61)
・条約、使命、予算、そして正式な宣戦布告には議会の承認が必要だが、軍隊の指揮権は大統領だけにある。(p65)
・アメリカは2001年9月にタリバン拠点を空爆したが、ロシアの支援する反タリバン組織・北部同盟と取引を行ったこと。(p101)
・オスマン帝国は、1453年にコンスタンチノープルを征服し、16世紀にはアレキサンダー大王の手に落ちた領土の殆どを掌握していた。北アフリカ、ギリシア、バルカン半島、地中海東海岸(p134)
・イランは核保有国になる恐れがあり、トルコは強大な地域勢力と化して、イスラエルとの緊密な軟系を改める可能性がある(p162)
・中東における三対の均衡とは、アラブ(シリア・レバノン・エジプト・ヨルダン)対イスラエル、インド対パキスタン、イラン対イラクである(p165)
・トルコはアメリカがどのような行動を取ろうと、今後10年以内にイランに対抗する力を持つ。中東最大の経済国で、ロシア・イギリス以外では、欧州最強であろう(p180)
・ソビエト連邦の崩壊後は、共産主義者がつなぎとめていた広大な帝国が分解し、ロシア政府に���ったのは、帝国の中心部であったモスクワ大公国(とシベリア)だけだった。ロシア連邦は弱体化したが、それでも永らえた(p185)
・ロシアは1世紀以上前から、欧米に比肩する産業大国を目指していたが、プーチンはけっして追いつけないことを悟り、天然資源の開発・探査に重点をおく戦略へ転換した(p188)
・アメリカの河川は、農村地帯と食料の流通拠点となる港を結びつけるが、ロシアの河川は障壁にしかならない。ロシア皇帝、帝政ロシアの鉄道債、スターリンでさえ、この問題は解決できなかった(p197)
・ポーランドには、第二次世界大戦初期にドイツの侵攻を受けた時、イギリスとフランスがドイツからポーランドを守るという約束を反故にしたという暗い影がある(p205)
・ドイツに何が起ころうと、アメリカにとって、バルト海の出口を塞ぐデンマークとの緊密な二国間関係を維持することが重要。ノルウェーも、ノールカップ岬がムルマンスクのロシア艦隊を阻止する拠点になるので意味がある(p208)
・新大陸発見以来、欧州は4つの地域に分かれていた。大西洋ヨーロッパ、スカンジナビア、南東ヨーロッパ、ロシアである(p216)
・1900年当時には、世界に帝国が12個あった、アメリカ・ベルギー・イギリス・デンマーク・オランダ・フランス・ドイツ・イタリア・日本・ポルトガル・ロシア・スペイン(p220)
・EUは二つの目的があった、1)西ヨーロッパを限定的な連合として統合、ドイツとフランスを結びつけることで、ドイツ問題を解消して戦争の危険を軽減する、2)東欧を欧州社会へ呼び込むための器(p225)
・アメリカでは、南北戦争によって、連邦政府が主権を、なかでも外交問題では絶対的主権を持つことが認められた。連邦が勝利したことで、個々の州が主権を有すべきという、脱退した南部連合国の主張は退けられた、EUは連合型モデルが健在(p226)
・NATO会議では、イラク戦争でアメリカ軍を支援するトルコへの防衛支援をアメリカが要請したとき、圧倒的多数の国が黙認したが、ドイツ・フランス・ベルギー・ルクセンブルクが反対した。NATOは全会一致である(p238)
・中国の人口の殆どが東部の沿岸から700キロ以内の地域に集中していると考えると、島のイメージは的を射ている。人口がこれほどまでに集中しているのは、水が手に入りにくいから。380ミリが人口を維持するために必要な最低限の降水量だ(p253)
・日本は原材料を安定確保するために、日本は強大な海軍力を必要とした。アメリカは日本に対する防衛手段として、海軍力を拡充することで日本の安全保障を脅かしていた。この相互威嚇の帰結が太平洋戦争であった(p255)
・中国には世帯年収1000ドル未満の人口が6億人、一家族が一日3ドル未満で暮らしている計算となる。さらに4.4億人が2000ドル未満。中国の8割が、サハラ以南のアフリカと変わらぬ貧困のうちに暮らしている(p259)
・結束の固い日本社会は、成長を犠牲にして完全雇用を維持したことで、10年を無駄にするどころか、国の中核的利益を守り通した、しかし次��10年は公的・民間部門の債務を際限なく増やして完全雇用をする方法はとれなくなる(p263)
・インドには中央政府があるものの、国を構成する各州が独自の法律をもっており、その一部が経済発展の妨げになっている(p277)
・次の10年は、アメリカが他の問題に気を取られるため、アジアの二大強国(中国と日本)は、外部勢力の影響をうけず、独自の道筋を歩むだろう(p280)
・アンゴラはブラジルと同様、ポルトガル語を母国語をとしている。ブラジルが南太平洋を支配するだけでなく、アフリカ沿岸部に配置することもあり得る(p291)
・もし1800年に分別のある人に、200年後に北米を支配している国はどこかと尋ねたら、メキシコと答えただろう。先進国、軍事力も強かった。(p293)
・アメリカは、メキシコの違法移民と、麻薬の不正輸出という、ふたつの問題に直面している。根底にあるのはアメリカの経済システムがそれを求めているという事実である。不法入国するのは仕事が確実に見つかるから(p295、297)
・メキシコ移民が流入している地域は、かつてのメキシコ領土であることが多い。メキシコ人は移住しても、本国との結びつきを断つとは限らない。異文化に適応する必要はほとんどない(p296)
・麻薬の利益率の、妥当かつ控えめな推定値は90%、400億ドルの違法取引は360億ドルの利益をもたらす。1300億ドルの合法的輸出の利益(130億ドル)の3倍にも上る(p299)
・アメリカにたどり着く前の麻薬は原価が非常に安いため、貨物を欧州しても貿易額にはほとんど影響ない。すぐに補充される(p300)
・アメリカがとるべき最良の戦略は、移民の流入を全力で阻止していると見せかけて、こうした取り組みが確実に失敗するように取り計らうこと、これがアメリカがとってきた不法移民戦略(p301)
・カナダのどこかの州がアメリカの敵対勢力と結びつくのはアメリカは許さない、起こり得るシナリオは、ケベック州が独立したとき。(p306)
・次の10年に影響を及ぼす2つの問題は、人口動態と科学技術である(p321)
・有用なロボット開発には、長い間発展が見られない2つの重要分野での技術的ブレークスルーが不可欠、マイクロプロセッサとバッテリー(p325)
・次の十年で、合流しつつある二つの技術が行詰るだろう。1つが通信革命、2つめが破壊的なデジタル技術である。(p326-329)
・デジタル技術で必要なのは、攻めの姿勢をとり、データを利用して現実に働きかけ、変えること(p330)
・問題は、脱塩にも、水の輸送にも、とほうもないコストと莫大なエネルギーが必要であること。このエネルギーは、現在利用可能な技術では、得られない。宇宙太陽光発電など、新しいアプローチが必要(p335)
・10年という短い時間枠では、一人ひとりの個人、政治権力を握る個人が下す決定が重みをもつ、これは100年という長い範囲での将来シナリオ作成ではほとんど考慮されなかった。(p361)
2016年2月21日作成
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前作「100年予測」でロシアのウクライナ侵攻が当たったので地政学に興味が出ていたところ早川文庫で発見。前作に劣らず興味深い話が多い。ただ、アメリカが本当にこんな戦略で動いているとしたら日本ももう少ししたたかでないとだめかもしれない。この本でも中東のごたごたやテロはアメリカ大統領の戦略ミスだと書いてあるが迷惑な話。今の候補者は大丈夫なのか?
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2010年代に起こる可能性のある,世界各国間で関係や情勢の変化を論じ,その上でアメリカはどう振る舞うのが望ましいかを考察する内容.アメリカが世界経済の1/4を単独で占め,世界の海洋を支配するに至ったことはすなわち,アメリカが事実上世界帝国になってしまったということを意味しており,従ってアメリカは大統領が主導する下に国として,すなわち国を構成する一人ひとりの国民というレベルで,今後10年の間にその事実をはっきりと受けとめ,それにふさわしい思考とそれに基づく行動をとるよう「成熟」する必要があると説く.
大局的に見ればこれからの10年は,冷戦終結から今に至るまでの,一貫した戦略のない「堕落した」外交政策の埋め合わせをしながら,各国を近隣で拮抗する勢力を持つと常に対峙させておくことが肝要だとする.
前の「100年予測」と比べると,ドイツやフランスの立場に対する評価がやや変わっており,特にドイツはロシアに対峙する勢力ではなく,むしろ同盟を築いてアメリカの覇権を脅かす可能性がある勢力と見なされている.また,「100年予測」では,南米に脅威が出現する可能性は無いと述べていたところを,本書ではブラジルが地域覇権国となり,大西洋対岸のアフリカを指向して海軍力を増強する可能性に,長期的な視点から言及し,これを防ぐためにアルゼンチンと協力的関係を築くことを提案している.
なお,著者のサイト(https://www.geopoliticalfutures.com/)のコラムによると,著者はTrump大統領が,既存の国際関係や二国間協約によってアメリカの行動の自由が奪われたり,またそれに基づいてアメリカが打つ手を他国に見透かされたりすることを嫌っていること,その上で国際社会の中での道義的責任から離れて,アメリカ自身の利益にかなう外交政策を取る必要があり,また地域レベルの紛争は可能な限り,当事国や近隣国の負担によって解決されるべきだと考えていることを,好意的に評価しているようである.こうした考えの現れとして,共和党の候補者が決まっていなかった段階で既に,「こうした見方は彼ではないにせよ,未来の大統領の誰かしらが履行するだろう」と述べている.
一方で,彼の侮辱的な発言は国内の分裂を助長するものとして危惧しており,特にベトナム戦争で捕虜になったことのある共和党のMcCain氏について「彼は英雄ではない,私は捕虜にならない兵士を好む」と発言したことについては,大統領の決定に基づいて前線で戦う兵士の戦意を傷つけると警鐘を鳴らしている.
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・日本では小さな変化を起こすのは難しいが、とてつもなく大きな
分裂や変容が、一気に起きることがある。
・日本がゆっくりと変化することはない。
日本の変革は、地震から生じる。
・アメリカは、北東アジアの真の強国、日本に焦点を移すだろう。
日本は世界第三位の経済大国であり、地域最大の海上軍備を擁する国。
・大統領は、制度であり個人でもあるという点で他に類を見ない機構。
・ロシアは、長期的には弱い国。
・西太平洋地域の最大にして長年にわたる敵対関係は、中国と日本。
・日本の工業国としての存立は、アメリカがシーレーンの安全を
確保してくれるかどうかにかかっている。
・中国が弱体化すれば、日本は思うまま力を誇示できるようになる。
アメリカの対日戦略は、中国が分裂しないよう手を打つこと。
・アメリカが日本と戦争になった場合、韓国、オーストラリア、
シンガポールが重要な同盟国となる。
・海洋を制する者が、最後には国際貿易を制する。
・アメリカ大統領の行う決定や突然の政策変更によって影響をうけ、
しばしば被害を受けるのは、むしろアメリカ以外の国の一般市民。
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アメリカの視点から、至近10年程度の近未来において、世界で懸念となりそうな材料を解説する、シンクタンクのレポートみたい。The Next Decade.
ロシアとドイツが親しいという関係図が、ノンポリ、地政学センス皆無の我々にはツボ。
また、当然の指摘であるが、日本の制約条件は資源に乏しく世界経済に組み入れられることなしには成立しない国家であること。よってシーレーンの確保が生命線であり、アメリカに依存するか自前で確保するかは選択の問題だが、効率面ではアメリカ依存が必然である。
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題名が『続・100年予測』とあるので、『100年予測』の続編と思い読み進めるとどうも書いてある内容が合わない。原題を調べてみると『The Next Decade』…次の10年!?
前作が話題になったのでそれに乗っかっちゃったのか、期待していた内容と違い肩透かしを食らう。
内容はアメリカを中心とした比較的最近の話題をベースに短期的な予測についての記載となる。まったく無関連な本として読むほうが良さそう。