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スローターハウス5(ハヤカワ文庫 SF)
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1978.12
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 SF
  • サイズ:16cm/296p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-010302-6
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF)

著者 カート・ヴォネガット・ジュニア (著),伊藤 典夫 (訳)

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF)

778(税込)

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みんなのレビュー116件

みんなの評価4.2

評価内訳

「子供十字軍」と「偶然の気まぐれ」

2008/02/15 22:33

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ドレスデンの空襲のことを書きたかったけれど、すごく書きづらかったんだと思う。時間をいっぱい費やし、書いては破棄し、お酒もいっぱい飲んで、忘れたいこともあったんだろうと思う。重いよね。きっと。だから、〈電報文的分裂症的〉にならざるを得なかった。
捕虜生活とドレスデン空爆のほとんど実話に基づく話、地球での裕福な結婚生活を描いた話、そして、トラルファマドール星での檻の中の話。それらが時間を勝手に飛び越えて、主人公ビリーに迫る。私たち読者にも。
  トラルファマドール星人は言う、「今日は平和だ。ほかの日には、君が見たり読んだりした戦争に負けないくらい恐ろしい戦争がある。それをどうこうすることは、われわれにはできない」「いやな時は無視し、楽しい時に心を集中するのだ」
ビリーが父親を亡くした子どもに「お父さんは別な瞬間にぴんぴんしている」と慰めていたが、生まれた瞬間になくなった赤ん坊の場合は、いつまでもそれをくり返さねばならない。そんな人生つまらないよ。やはり未来の可能性はあると信じなければ・・・
  でも、人間って不思議。本当に嫌なことは忘れてしまえる。特に自分が加害者であった場合は・・・日本人だって、原爆投下は忘れないが、「南京大逆殺」「731部隊」「慰安婦」「沖縄戦での集団自殺強要」これらを何とか否定しようと躍起になっている。自分を正当化したい、その気持は理解できなくもないけれど、現在や未来の空爆をやめさせるためには、なんの力にもならない。
 普段、安逸な生活を送るビリー。ドレスデンの空襲について何も語ろうとはしない。車のドアをたたく黒人を無視する場面が印象的。信号が変わったからごく自然にスタートさせただけ。彼に悪意があったわけではない。でも、無視。そう、ビリーの裕福な生活においては、それが当たり前といえる。「ドレスデンの空爆」のこと、ベトナムの北爆のこと、息子がベトナムで戦っていること。考えたらつらい。無視する。それがいちばん楽。それでも別にとりたてて理由はないのに、泣いてしまうのはなぜ? それはビリーが人間だから・・・優しさのある人間だから・・・
 トラルファマドール星での生活も、地球での生活に似ている。地球の家具、電気製品付き。美人と一緒の夢のような生活、食べ物にも不自由がない。それでも動物園の檻の中。「自由がない」などと不満さえいだかなければ、「結構な生活」と言えなくもない。
 この本は、メアリ・オヘアとゲルハルト・ミュラーに贈られている。メアリは、戦友であり、のちにドレスデンを再訪する時も一緒だったバーナード・V・オヘアの妻。
 彼女は言う「あなたたち赤んぼうだったじゃない」。オヘアやヴォネガットの子どもたちと同じくらいの年齢で、実際戦争にかり出されたのだ。彼らを捕まえたドイツ兵は10代前半と書かれている。いつの時代も、同じだ。「子供十字軍」という名をこの本につけることを約束する。「子供十字軍」。実体は当時のストリートチルドレンを北アフリカで売るために組織されたものだった。ごく一部が、ジェノヴァの善良な市民に助けられ、故国へ帰ることができた。ジェノヴァの市民も、組織した修道士らも、人間なんだなぁ。
 ドレスデンの空爆についての記述は少ない。何しろ米軍の捕虜は頑丈で広い生肉貯蔵庫にいれられたから・・・逃げまどった経験はないのだ。交代で帰った見張りの兵やうっかり戸を間違えて裸を見てしまった少女たちの死が想像できるだけ。
 空襲の悲惨さは、死体の発掘作業中のバラと芥子ガスのような臭いに表れている位。むしろ、戦争の不条理(こっけいさ)に字数が割かれている。
 道化者のような格好の捕虜ビリー、ご馳走を食べて下痢をした作者、戦争中には泣かなかったビリーが馬の怪我を見て泣く場面。窃盗容疑で銃殺されたエドガー・・・
 戦後、ヴォネガットの問い合わせに「その情報は現在もなお極秘事項」との空軍広報課の返事。空爆について書くとヴォネガットから聞いた人が、強制収容所の話をする。ドイツのしたことを非難すれば事が終わるかのように。『ドレスデンの壊滅』と言う本の序文には、「わたしが理解に苦しむのは、敵国の民間人の死を嘆くイギリス人やアメリカ人が、残忍な敵との戦いで生命を散らした、味方の勇敢な飛行棟搭乗員に対しては一滴の涙も流さないことである」。「戦時下においてはよくある悲しいできごとのひとつであった。決定を下した人びとは、決して邪悪でも残酷であったわけでもない」。
 でもねぇ、ドレスデンでも東京・大阪の空襲でも、高温の火がどのように作用するかを知っていて効果的に、しかも、住民が逃げられないように周りから爆弾落としたって、何かで読んでいる。原爆の開発の全容なり目的が当事者に秘密だったように、ボタンを押した人は、邪悪ではなかったかもしれないけれど、計画を立てた人は、悪魔だねぇ。でも、またその悪魔も人間なんだなぁ。で、悪魔もボタンを押した人も、その結果を直視しようとはしない。その悲惨さを忘れてしまう。言い訳だけを記憶して・・・
 そんな人間もまるのまま見えていて、しかも憎めない作者は、こうつぶやくしかない。世の中とは〈そういうものだ〉。悲しみと諦めと皮肉と「これは決して正義ではない」マークが入り混じっているせりふ。それがあちこちに出てくる。
 書くのがつらかったんだろうなぁ。で、
 サム、こんなに短い、ごたごたした、調子っぱずれの本になってしまった。だが、それは、大量殺戮を語る理性的な言葉などなにひとつないからなのだ。・・・
 わたしは息子たちに、どんな状況にあろうと殺戮には加わらないように、敵兵殺戮のニュースがはいっても喜んだりはしゃいだりしないようにと言いきかせている。
 またわたしは息子たちに、殺戮機械を作るような会社には勤めるな、そうした機械が必要だと考える人々は軽蔑してよいとも言ってきた。
 これは本音だね。
 本人からするとこういう風にしか書けなかったのだろうけれど、ゴタゴタした調子ぱずれの感じが、ヴォネガットさんらしさにもなっているし、ビリーや作者の苦悩が仄見える効果となっている。また、解説めいた、グチめいた第一章が、小説本体と絡んで面白さを増している。なるほど、ビリーの奥さんのチョレート・バー好きは、モデルがいたんだぁ。
 もう一人の献呈者、ミュラーさんはドレスデン再訪のときに仲良くなったタクシーの運転手。後に手紙で「偶然の気まぐれにより、私達がいつかまた平和で自由な世界のタクシーの中で出会う日が来ることを心から待ち望んでおります」と手紙をくれた人。
 作者も書いているが、「“偶然の気まぐれにより”というところが実にいい」のだ。それがあっての人生。そして、東ドイツにあったドレスデンは、東西ドイツ統合後、歴史的建築物の再建計画が進んでいるそうな。

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ドレスデン空襲体験より生まれた名作

2006/02/14 21:14

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:喜八 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『スローターハウス5』著者のカート・ヴォネガットは第二次大戦時ヨーロッパ戦線へ従軍し、ドイツ軍の捕虜となった経験を持っています。そして捕虜としてドイツ東部の文化都市ドレスデンに抑留中、米英連合軍による大空襲を受けました。
 一夜にして13万人以上の市民が殺戮されたドレスデン爆撃は広島・長崎への原爆投下と並んで、戦争時における民間人の大量虐殺例として知られています。
 ヴォネガットの代表作『スローターハウス5(原題:Slaughterhouse Five or The Children’s Crusade)』(1969)のラストシーンは、そのドレスデン空襲の体験をもとにして書かれています。
 友軍による猛爆の下、ヴォネガットら連合軍捕虜兵士たちは捕虜収容所となっていたスローターハウス(屠畜場)の貯蔵庫に避難したおかげで九死に一生を得たのです。生き残った捕虜たちが、焼死したドイツ人市民たちの遺体を掘り出してゆく場面は淡々とした筆致で描かれているがゆえに、無差別爆撃の恐ろしさを読者によく伝えています。

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この1冊でカート・ヴォネガット・ジュニアを判断することは出来ないんだろうけど

2001/12/19 14:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 彼が「スローターハウス5」以前に書いた小説の登場人物がたくさん登場してるらしく、そういう意味ではこの小説から入ってしまったのはどうかと思ったけど、自伝的な小説でありながら、またSF小説でありながら、とても大きくて深いものを目指している小説のような気がした。

 主人公はあちこちに時空を超えて移動するから、いきおい文章もあっちにとんだりこっちにとんだりして、断章形式というのではないけど、まぁそんなかんじ。村上春樹の『風の歌を聴け』とか高橋源一郎の『さようなら、ギャングたち』とかのような切ない感じがあった。

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ここに登場する人びとの大部分が病んでおり、また得体の知れぬ巨大な力に翻弄される無気力な人形にすぎないからである

2000/12/19 07:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:子房 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 と作者が言っているように、登場人物はしっかりとした個性を付加されていず、物語も自身が体験した「ドレスデン爆撃」へと到るまでは飄々とした挿話と科白で展開されていくのだが、事件に筆が近づくにつれて機知は消える。結局、体験したままを記述し、書き終わったあとは早々と話を閉じるしかなかったようだ。これでは感想という安易な文章は書けない。評論をするほどの技量はないし、したいとも思わない。そういうものだ。

 一個の作品として完成されているとは言い難いものの、随所にわたる言葉の愉悦、皮肉は充分に楽しい。ぼくがこの小説に不服を感じてしまうのは、『猫のゆりかご』と比較してしまうからだろうな。よくない評価の仕方だ。

 「いやな時を無視し、楽しい時に心を集中するのだ」

 そういうものだ。ああこの一言のもとにすべてを割り切ることができたらどんなにいいだろうか。実際はそうはいかない。それはヴォネガットも分かっているはず。だからこそ、幾度も幾度も繰り返すのだろう。「ドレスデン爆撃」を振りきるために。

 そういうものだそういうものだそういうものだそういうものだそういうも

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2013/05/06 01:37

投稿元:ブクログ

Kurt Vonnegut の代表作(個人的には奇作『タイタンの妖女』の方が好き)にして、20世紀米国文学を代表する作品の一つに数えられる傑作だが、この歳になってようやく初読。それも Kindle でセールをやっていたお陰で。

当時、あまり知られていなかったドレスデン大空襲(一説によれば、その規模は東京大空襲を遥かに上回ると言う)をメイン・モチーフに据えて、フィクションとノン・フィクションが時代を越えつつ複雑に入り混じる著者の半自伝的小説。

翻訳は、当時 英米 SF の翻訳と言えばこの人という伊藤典夫。訳者解説は単なる解説を通り越して Vonnegut の優れた評論となっており、これを読むためだけにでも本を購入する価値がある。1973年に出版されたときの邦題は「屠殺場5号」。直訳とは言え名訳なのに、5年後に文庫入りした際には屠殺に関わる言葉狩りの影響を受けてか「スローターハウス5」に改題してしまっている。So it goes.

2005/11/15 01:33

投稿元:ブクログ

こりゃ一回じゃ読めない小説だわ。最初全然面白くなくて、仕方ないから、何度も出てくる「そういうものだ。」の回数を数えながら何とか半分読んで一旦やめた(たぶん全部で50回弱)。で、読み始めたら前半のストーリーさっぱりなのに急に面白くなったんだけど、やっぱりよくわかんなくなってまた数え出してそのまま終わった。うーむ、村上春樹に影響を与えたとよく言われるから、少し期待してたんだがよくわからん。未完成の文体実験につき合わされているような感じがして読みづらい。でも妙に印象に残る小説ではある。爆笑問題太田のお気に入りの「タイタンの妖女」を読んで見極める。

2006/02/10 18:18

投稿元:ブクログ

人間てこんなもの。それを分からせてくれただけでもすごい傑作だと思う。戦争に対面する勇気のないわたしが知れる精一杯。でもそれでも、ほんとに馬鹿みたいで悲惨でどうしようもないことは分かってしまう。

2013/03/26 14:43

投稿元:ブクログ

 SFとは「すこし不思議」という説も個人的には支持できるけど、一般的には「サイエンスフィクション」なのだ。
 SFはフィクションなので、本当の話ではない。SFには、「すこし不思議」を提唱(?)した藤子先生の『ドラえもん』みたいに、夢があって、本当の話だったらいいのになあ、と思えるタイプのフィクションと、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』のように、本当の話じゃなくてよかったなあ、と思うタイプのフィクションとがある(ただし前者は夢のような道具を手にしてつい調子に乗ってしまい、失敗する話が多いし、後者は現実がその虚構に追いつこうとしていることを警告するものだったりするのだけど)。

 さて『スローターハウス5』は、SFではあるけれど、まったくのフィクションではない。主人公ビリー・ピルグリムは、捕虜としてドレスデンの大空襲を経験したヴォネガットの分身で、SFでありながら半自伝的であるという、だいぶ変わった作品だ。
 ビリーは時間旅行をするようになる。しかし、のび太君の机の引き出しの中にあるタイムマシンのように、好きなときに好きな時代にいけるわけではなく、突然発作的に時間旅行をしてしまうという、やっかいな時間旅行者になってしまうのだ。(これを「けいれん的時間旅行者」と呼んでいる)
 その中でビリーは何度も自分の誕生や死を経験したり、トラルファマドール星人というすべての時間を見ることができる宇宙人に出会ったりする、ざっくり言うとそんなお話。全体的な雰囲気としては、シニカルでおかしな作品だ。

 トラルファマドール星人にとって、死は悲しくない。戦争もべつに悲しくない。好きな時間を見ることができるので、楽しくて平和な時間だけを永遠に見続けていればいいからだ。見ることはできるが、過去や未来を変えることはできない。なぜって「そういうものだ」からだ。彼らの考え方では死も戦争も宇宙の滅亡さえも、すべてそれでカタがつく。

 そういうものだ、そういうものだ、そういうものだ。作中、誰かの死に出会うたび、執拗に繰り返される言葉だ。
 だけど、本当に「そういうものだ」ろうか。この物語は、フィクションだ。わたしたちはやっぱりどうしたって、死んだ人には二度と会えない。いまもどこかで起こっている戦争に目を瞑って、平和な世界ばかりをみているわけにはいかないんじゃないかと思わされる。『スローターハウス5』は、シリアスな作品ではないけれど、ある意味ではそういった作品よりも、訴えてかけてくるものが大きい作品だ。

 それにしても、本当に「そういうもの」だったら、楽なのにな。
 何しろフィクションだからなあ。


原題:Slaughterhouse-Five

2011/11/06 20:10

投稿元:ブクログ

作者自身の体験を交えた物語。ビリーはその名の通り、現在過去未来を当て所なく彷徨う放浪者であり、巡礼者だった。
何度も時間を行き来する間、悟りを開いたように繰り返される“そういうものだ。”という言葉が次第に重みを増してくるように思った。

2008/03/25 09:42

投稿元:ブクログ

著者が実際に体験した第二次大戦下のドレスデン爆撃をテーマに描かれた作品。いかにもSF然とした設定で書きながら、随所随所に著者カート・ヴォネガットが登場する(冒頭も著者による手記といった形で始まる)ところに、完全な架空のストーリーとして描く事も、リアルに起こり、また体験した事象についての回想として描く事も選択しなかった著者の苦悩を見て取ったのは私だけだろうか。逆に痛々しい。

2007/09/16 15:09

投稿元:ブクログ

昔、図書館で借りて読んだとき、
非常に面白くて夢中になって読んだ。
以来。ほんとうは、文庫版なんかじゃなくって、ハードカバー版が欲しいんです。
作品は大好きだけど、、、
これほどの大作名作。文庫版じゃぁ満足できません。。。なので、マイナス☆1つです。

2006/07/26 00:40

投稿元:ブクログ

変えられない物事を受け入れる落ち着き。
時間旅行を通じて、過去に経験してきた多くのつらい瞬間を、繰り返し体験しなければならなかった主人公は、「タイタンの妖女」にて、無意味な時の流れに逆らえない人生を送ることを強いられたコンスタントを思わせる。
人間の卑小さを訴える作品は多くある。その中でも、この作品は、そんなちっぽけな存在に生まれた者へ向けて、それにふさわしい生き方を提示しようとしているんじゃないかな。


2010/07/18 03:21

投稿元:ブクログ

失望、あきらめ、大人、優しさ、を強く感じた。「そういうものだ(So it gose)」ということばに、この4つが言い表されている感じ。戦争のことを、本で読んだり映画で見たりして知識やイメージは持っていても、実際に体験した人は「知ったような顔するな」って思うんだろうなぁ。

『「おやすみ、アメリカのかたがた」と、彼はドイツ語で言った。「ぐっすり眠りなさいよ」』

2007/04/18 19:05

投稿元:ブクログ

個人的にはタイタンの幼女のほうが好きだけど、いろいろとリンクしている部分があって楽しめた。「そういうものだ」。たった七文字だけど、すんごい。なんかすごい。

2007/08/21 22:55

投稿元:ブクログ

繰り返される「そういうものだ」の一言は村上春樹の世界観を彷彿させる。SFなんて初めて読んだけど、私にとっては近代アメリカ文学の導入になったと思う。
なんと驚きなのが、今読んでるアーヴィングはアイオワ大学でヴォネガットに師事していたそうだ。びっくり。文学は果てしなくつながっている。

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