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国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/09/01
  • 出版社: 祥伝社
  • レーベル: 祥伝社新書
  • サイズ:18cm/304p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-396-11379-7
  • 国内送料無料
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国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ (祥伝社新書)

著者 渡部 昇一 (著),本村 凌二 (著)

国内外に難問が山積する、現在の日本。今こそ歴史に学べ! 覇権国家の国々はどのようにして興隆したのか、その力の源泉は何か、何ゆえ衰退あるいは滅亡したのか。これらの問いに、文...

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国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ (祥伝社新書)

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商品説明

国内外に難問が山積する、現在の日本。今こそ歴史に学べ! 覇権国家の国々はどのようにして興隆したのか、その力の源泉は何か、何ゆえ衰退あるいは滅亡したのか。これらの問いに、文明・歴史に通暁するふたりの学者が挑む。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

渡部 昇一

略歴
〈渡部昇一〉1930年生まれ。上智大学名誉教授。専門の英語学、言語学のほか、文明・歴史批評でも活動。
〈本村凌二〉1947年生まれ。早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。

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評価内訳

紙の本

覇権国家の盛衰から日本の今後を読む

2014/09/21 10:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

覇権国家(ローマ・スペイン・オランダ・イギリス・アメリカ)の歴史を、その興隆と衰退という切り口でのみ考察。そして、中国の覇権国家としての可能性や日本の生きる道を語っています。
 最もページ数の多いアメリカでさえ54ページ程度ですから、世界史に詳しい方には物足りないでしょう。が、世界史の知識に乏しい私でも難なく読めましたので、世界史を苦手だった方にもお勧めです。

 序論では総論として、まず覇権国家とは、「同じ文明圏における最強の国(24ページ)」と定義づけています。そして、その覇権を支えるのが「軍事力と経済力(28ページ)」であり、繁栄の条件として美徳、生真面目さ、勤勉さが必要不可欠(60ページ)とのことでした。そして第1章からは各論(覇権国家毎の検証)という構成です。
 示唆に富む指摘が随所にありました。例えば、「海戦で敗れた国は衰退する(74ページ)」「ユダヤ人を追い出した国は衰退する(127ページ)」「衰退の兆候は、繁栄期にこそ見える(168ページ)」「中流が増えると、国力は衰える(177ページ)」等々。
 ところで、ローマとアメリカにおいて、偶然にも220年経過した時点で、異民族がトップに立ったということです(197ページ)。ローマはその後、混乱の時代を迎え、衰退・滅亡します。覇権国家は興隆・繁栄・衰退を連綿と繰り返しており(223ページ)、アメリカも同じ道を辿るのでしょうか。確かに「フロンテイア精神」の遺伝子がないオバマには、大統領としての気概も覇気も全く感じられません。安全保障をアメリカに全面的に頼る日本としては他人事ではありません。
 一方、中国は崩壊への道を歩み始めており(270ページ)、覇権国家にはなりえないという結論に安堵しました。日本は、高い民度を保ち、エネルギー政策さえ間違えなければ(原発を維持さえすれば)衰退しないとのこと(296ページ)。確かに足元、原発の必要性は理解しますが、同規模の原発事故が発生したら、それこそ日本は終わることも念頭に置くべきではないでしょうか。

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2015/07/11 12:46

投稿元:ブクログ

東洋史、特に日本近現代史に関する多数の著作を持つ渡部氏と、古代ローマ史の専門家・本村氏の対談を元にした、国家の盛衰論。

歴史上の「覇権国家」、ローマ、スペイン、オランダ、イギリス、アメリカが、なぜ覇権を握り、なぜ手放していくことになったかを簡潔に語っている。
この点については対談なので、深い考察があるわけではないが、元より深く深く歴史に精通し研究した二人が話すのだから土台は確かなもの。余分なものをそぎ落とした分かりやすさがある。

本書の特徴でかつ違和感を感じた点は、覇権国家の盛衰を説いた後、中国は覇権国家たりえないと斥けたうえで
「では日本は今後どうするか?」との問いを立てているところである。
まさか本気で今後日本が世界の覇権国家になれるとは思ってはいないのだろうけど、お二人とも本気で、少なくとも「日本が世界情勢において無視できない強国の立場を今後も維持してほしい」と思っていそうなのが、不可思議だった。
これが高度経済成長期を経験している世代と若手世代のギャップか。

これは私と著者らの価値観の違いというだけの話なので、本の良し悪しではないのだが、4章後半以降の論調にはどうもしっくりこなかった。

2014/12/31 06:16

投稿元:ブクログ

人類3000年の歴史において、様々な国家が入れ替わりながら世界を制覇した。まずはローマ帝国。大航海時代には海軍力を持つスペイン・オランダ。産業革命を成し遂げたイギリス。そして、現在はアメリカであり、その後継候補に中国・日本。

これらの国々がどうして世界のナンバーワンとなり、その後衰退したのかという歴史を学ぶことで見えてくる国家のあり方を2人の学者が論じる。

簡単に言ってしまえば、世界を制するのは軍事力であり、それを支えるために経済力や国民力、社会保障がある。崇高な理念とか、高度な文明とかも結構だが、それがケンカの強さに結びつかない国家は発展しないということだ。だから原発だって核武装だって必要だ。と、強く主張するのが渡部先生。その理論はわかりやすく、その通りだと思うんだけど、軍事力に過剰に反応する日本では大きな声で言えない。そこで、古代ローマ史を専門とする本村氏と組み、「歴史に学ぶ」というオブラートに包んでやんわりと主張。

過激論者として有名な渡部先生的にはこの本の組み立てには、非常に満足しているんじゃないか。

2014/10/29 23:46

投稿元:ブクログ

本村凌二の歴史観がよくわからない。産経での連載を踏まえての対談なのだろうが、それほど噛み合っているとは思えず。軍事力を軽視する学者だったのではないのか。チュア『最強国の条件』など、語るに足るとは思えず…。

2015/03/11 00:51

投稿元:ブクログ

対談を聞いてるような感じで、読みやすかった。
ちょっと最後の方は極端な気もしたけど、そんな考え方もあるのかなと受け止めておいた。

2014/10/05 15:33

投稿元:ブクログ

今までに覇権をとった帝国(ローマ、スペイン、オランダ、イギリス、アメリカ、中国)の特徴が、日本との比較で解説されています。各帝国の盛衰がコンパクトに纏められていて、何冊もの本を一度に読んだ感じが得られる、お得感が大きい本でした。

序章では、国家繁栄と覇権の条件が解説されていますが、基本は、軍事力と経済力のバランスのようですね。この本の著者の一人である渡部氏によれば、日本の特徴であり強みは、天皇家が3000年にも亘って、多くの書物・建造物などとともに残っている点です。

日本の天皇家については、今後も興味をもって勉強していきたいテーマにしたいと感じました。

以下は気になったポイントです。

・軍事力と経済力は覇権国家を支える車の両輪と言える。(p28)

・奴隷は、現代の石油や石炭に匹敵するエネルギーだったが、中世になると奴隷制は消えた。それを大規模に復活させたのは、1600年代にイギリスからバージニア植民地に入植した、のちにアメリカ人と言われる人でアフリカから輸入した。1865年に廃止されるまで200年続いた。奴隷人口は400万人(1860)に達した(p34)

・ローマ帝国の奴隷制は、300年以上も続いた。新たな奴隷を獲得せずに確保できたのは、捨て子を奴隷にした可能性もある(p38)

・文化大革命(1966-1977)で行った「批林批孔運動」で、孔子と儒教を徹底的に排撃したにも拘わらず、今では、中華民族の先祖は孔子だ、と共産党は言っている(p42)

・中国の省は、昔からあったと考えがちだが、実はモンゴル民族が元朝の時代にはじめて設けた制度である(p46)

・日本が衰退をたどり始めたのは、ミッドウェー海戦(1942)に始まり、続く、マリアナ沖・レイテ沖海戦の二つの敗北で決定的になった(p75)

・ローマ帝国の「分割して統治」は、都市国家AとBの間
に条約を結ばせず、ローマとA、ローマとBというように個々に条約を締結した(p77)

・ローマが長期的に反映した背景には、ローマ人の敬虔さと真面目さ、分割統治、寛容な精神(敗戦将軍の名誉守る)などがあるが、法の前の平等が特に重要である(p82、88)

・ローマ軍を最強軍団に変えたのは、執政官マリウスが、農民中心の徴兵制から志願制へ転換してから(p85)

・ローマ帝国滅亡の内的要因の一つとして、キリスト教の拡大・台頭がある(p115)

・広大な植民地を経営したスペインは貿易では成功しなかった。同時代のオランダ、ポルトガル、のちのイギリスのほうがはるかに優れていた。(p126)

・オランダの海軍力を叩き潰したのは、1381-1696にかけて9回も制定された、イギリスの航海条例である。イギリス本国と植民地には、外国船を入れない、イギリス人乗組員が半数を占める等の条件(p137)

・イギリスのエリザベス1世は、私掠免許を海賊たちに与え、スペイン船やオランダ船に略奪行為を働いて、奪った金品が国家財政をささえた(p138)

・スペイン衰退の理由は多くあるが、真犯人は1480年から始まった宗教政策で、イスラ���教徒を追い出し、ユダヤ教徒を迫害したこと(p141)

・イギリスの三角貿易とは、欧州から武器・雑貨をアフリカに輸出、それと交換にえた奴隷を、アメリカ大陸や西インド諸島に送り込み、そこから砂糖・綿花・タバコ

・コーヒーを欧州に売り込んだ。これにより、工業立国という表の顔と、奴隷貿易国の裏の顔を持った(p155)

・ロンドン市の人口に占める白人の割合は、2011年において10年前と比較して13ポイント下がって45%となった、市の人口は100万人増えているので外国生まれの住民が急増している(p178)

・イギリスは、マレー沖(1941)・セイロン沖(1942)海戦で日本に敗れて、自信を失った(p181)

・建国当初のアメリカは、ローマやギリシアの影響を受けて奴隷制度を復活させたが、中世に発生した騎士道の影響は見れない(p187)

・ローマに奴隷制が生まれたのは、征服戦争で多くの属州を獲得したため、土地と労働力が結びついた。アメリカは領土拡大にともない、戦争捕虜のかわりにアフリカから奴隷を求めた(p189)

・第二次世界大戦において、イギリスは植民地をほとんど失った、終戦時のシナには中国軍に勝利していた100万人の日本軍がいた。ソ連も経済的に停滞して、結果的にはアメリカの独り勝ち(p192)

・今から70年前に、日本とアメリカは空母を集めた機動部隊で、軍事作戦を展開できる能力を持っていた。史上最大の機動部隊どうしの海戦であるマリアナ沖海戦、現代に至るまで史上最大の海戦といわれるレイテ沖海戦を繰り広げた(p196)

・アメリカは鉄道敷設により莫大な対外債務を抱えていたが、スペインとの米西戦争、フィリピンとの米比戦争を経て、更には、第一次世界大戦で対外債務を一掃して債権国へ転化した(p200)

・アメリカが1930年に成立させた「スムート・ホーリー法」は、約2万品目の関税を平均50%も引き上げるもので、欧州諸国に大打撃を与えた(p202)

・ドル紙幣の発行はアメリカ政府が決めるが、その時に新たに刷る紙幣に見合った額の国債を発行し、FRBが国債を引き受ける形で紙幣を刷る。FRBは国債の利子を受けとれるので、その利益は配当という形で還流される(p208)

・中国を治めるには、ひとつの国や王朝では難しい。四川料理圏、北京料理圏、広東料理圏、上海料理圏など、中華料理の数でわけたら良いのではないか(p251)

・戸口と呼ばれる中国の戸籍制度は、1950年に制定。農村戸口(6割以上、収入は7分の1)と、城市戸口があり、社会生活や社会待遇で大きな差がある(p252)

2014年10月5日作成

2015/11/10 01:21

投稿元:ブクログ

■2015/11/12 読了
■あらすじ
ローマ、スペイン、オランダ、イギリスの国家の盛衰、アメリカ、中国、日本の現状を簡潔に知ることができる。
■コメント
やや右に偏った話が出てくるが、過去の大国の歴史を知ることができた。
ローマ帝国の歴史は興味が尽きない。

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