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笹の舟で海をわたる
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/09/12
  • 出版社: 毎日新聞社
  • サイズ:20cm/407p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-620-10807-0

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紙の本

笹の舟で海をわたる

著者 角田 光代 (著)

あの日、思い描いた未来を生きていますか?豊かさに向かう時代、辛い過去を葬ったまま、少女たちは幸福になったのだろうか―。激動の戦後を生き抜いたすべての日本人に贈る感動大作!...

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笹の舟で海をわたる

1,728(税込)

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商品説明

あの日、思い描いた未来を生きていますか?豊かさに向かう時代、辛い過去を葬ったまま、少女たちは幸福になったのだろうか―。激動の戦後を生き抜いたすべての日本人に贈る感動大作!【「BOOK」データベースの商品解説】

疎開先が一緒の縁で義姉妹になった主婦の左織と料理家の風美子。思い通りに進まないのはこの女のせい? 戦後昭和の女たちの物語。『サンデー毎日』連載に加筆・修正して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

角田 光代

略歴
〈角田光代〉1967年神奈川県生まれ。「対岸の彼女」で直木賞、「ロック母」で川端康成文学賞、「八日目の蟬」で中央公論文芸賞を受賞。

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みんなのレビュー97件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

角田さんらしい作品

2015/02/23 11:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:muramura - この投稿者のレビュー一覧を見る

様々な新聞の書評に登場しており、気になって購入しました。この本の分厚さに対して、内容は流れるように、さらっと読めてしまう、角田光代さんらしい作品でした。
内容ですが、主人公の心情や描写が人間らしいというか、捉え方が素晴らしかったです。また、展開が予想外で、さすがという感じでした。

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2016/11/11 05:46

投稿元:ブクログ

主に女性作家の書くリアリ小説が好きだ。その最高峰が角田さんではないかと思う。登場人物の心情をリアリに余すことなく書き切る。本人はキャラが勝手に動き出すというようなことはありませんと言うが、これだけキチンとした造形をしていれば勝手に動きだすのではないかと思うほど生き生きと細かい動きをしている。
「おかあさんって私のことがずっと嫌いだったでしょ。~略~。私がいじめられているときも助けてくれなくて、自分だっていじめられたけどがんばったんだって言い続けてたよね。あとはずっと私のこと、見えないみたいに振る舞っていたよね。そのくせ手紙とか盗み読みして。残念ながら、私は見えないかもしれないけど、いないわけじゃないの。傷もつくし血も出る生身の人間なの」と子どもに言われるような女性が主人公。友だちの風美子の存在に猜疑心と嫉妬にかられる心の狭いキャラ。「紙の月」にしても、主人公が尊敬できないキャラという点では共通している。今回はこれに戦後の日本の変遷を背景に書き込み歴史を感じる作品にしている。こうした二人の関係はありそうな感じがする。我が家でも覚えがある。

2015/08/02 16:49

投稿元:ブクログ

ずいぶん前に読み終えていたのに、感想を書き忘れていた。

珍しく友人に勧めた記憶があるので、とても面白かったのだと思う。

自由奔放な風美子。
不器用な佐織。

対照的な2人の人生が所々で交差する。
不安定な笹の舟で海を渡るように生きて行く。

自分は、どちらかというと佐織タイプ。
風美子タイプは苦手な方である。
今後の生き方など、考えさせられた一冊だった。

また読んでみたい。

2015/09/07 21:16

投稿元:ブクログ

戦争を幼いころに体験した初老の女性、佐織の物語。
戦後の昭和の歴史をたどりつつ、自分の生い立ちを思い返し時間軸を行きつ戻りつしながら、佐織が自分の半生を振り返る。

主人公はこんなにも人に翻弄され被害妄想的でなければならなかったのだろうか、という思いでいっぱい。
あまりに佐織に共感できず、楽しめなかった。

2015/07/29 19:51

投稿元:ブクログ

戦時中に疎開先で出会った二人の少女がその後、歳を取るまでを凝縮したストーリー。
時代背景が時代背景でさほど興味持てず。
なかなかページが進まなかった。
でも角田さんの描写は好き。

もう少しミステリー的な要素がラストにあるのかと思いつつ読んでたけどそれはなく。
だけどいろいろと思う事があった作品でした。
奥が深い。

2015/09/20 19:39

投稿元:ブクログ

15/09/20読了

読みながら、佐織に自分の母親を重ねた。
戦後の生まれではあるが。

ああやっぱり、悪いことをしたら不幸になるのでも、いいことをしたから幸せになるのでもない。そのどちらもが、人生に影響など及ぼさず、ただ在るのだ。ただ在る、でも私たちはそれからのがれられない。

2015/04/05 16:04

投稿元:ブクログ

何ら特殊でも特別でもない、どこにでもいそうなある初老の女性が、1990年代に設定された現在から過去を振り返りつつ、その半生を浮き彫りにしていく、というパッケージング。
昭和という時代性を強く映し出しながら、淡々とした筆致で大きなうねりを描いている。
思い通りの人生を歩んでいける人なんていない。
皆、自分の力ではどうにもならない巨大な流れに呑まれながらも、与えられた生を懸命に全うしている。
そしてそれと同時に、どこにでもいそうな市井の人間ひとりひとりが、何物にも代えられない唯一無二の日々を送っている。
そんなことを改めて感じさせてくれる、ピュアな文学作品だ。

2014/12/01 13:48

投稿元:ブクログ

親より少し上の世代だったら、「あぁ、こんな時代だったな」と思い出すのかもしれない。
途中からは、子供目線で「あった、そんなこと」と思うところアリ。
風美子のような大胆な生き方に憧れる。
自分は佐織タイプだもんなぁ。
ガンガン進めば道はひらける!?

2014/12/06 01:18

投稿元:ブクログ

角田さん、もはや大作家さんなかきっぷり。戦争、とか戦後とかをいきてきた女性 という作品がいくつかあるけれど、どれともかぶらずに読ませます。
疎開先でいじめられ、戦争孤児として育った、風美子はいったい誰? どきどきさせられながら、一気に読みました。

2016/05/24 23:08

投稿元:ブクログ

ある日疎開先で一緒だった芙美子と出会う左織。芙美子の呪縛から離れられないまま年を重ねて行く。相容れない長女百子、愛情を注ぐ長男柊平。
全体として構成は面白いけどくどい。

2015/01/26 11:42

投稿元:ブクログ

新刊はあまり読まない私が、「どうしても!」と職権乱用して職場の図書館に購入しました。

読み終わった今、自分の中に何が残ったのかは定かではないけれど、ジメジメ、ミシミシ、グルグル・・・
そんな気持ちが読んでいる最中ずっとあったのは覚えている。

ある日急に目の前に現れた「かつての疎開先の友人」を名乗る女性が、主人公のありふれた毎日にどんどん食い込んでいく。主人公より楽しそうに、贅沢に、楽しそうに、時に優しく手を差し伸べてくれるときもある。
「彼女はいったい、誰なんだ」

大きなトピックやショッキングな題材を取り上げなくても、普通の生活の中に潜む恐怖。それが本当に恐ろしかった。
主人公の左織は私であり、友人の風美子もまた私であった。

最後まで真意は語られないが、読み終わった後は本当に疲れ切っていた。

角田光代さんの作品の中で、今までで1番のお話だったと思う。

2015/08/02 11:46

投稿元:ブクログ

戦時中、疎開先が一緒だった佐織と風美子。
戦災孤児になった風美子は、疎開先で優しくしてくれた佐織と姉妹になりたいと思っていた。そして夫同士が兄弟という義姉妹になる。
平凡な家庭で育った佐織は、学者である夫を支え子供二人を育て上げた専業主婦。定職につかない夫と二人暮らしの風美子は、佐織の子供、特に長女を自分の娘のように可愛がり、料理研究家として有名になる。
対照的な二人だが、たぶんこのまま最期まで二人で助け合って生きていくのだろう。

一生懸命子育てしても、うまくいかなかった佐織の辛さ、やるせなさが何とも重苦しい。

人をいじめた人物が悲惨な生涯を送るわけでもなく、人生は笹の舟で海をわたるようなもの。どこに行くのも天のみぞ知ることなのかもしれない

2016/02/28 22:03

投稿元:ブクログ

角田さんの長編を読むのは初めてですが、本当に文章がうまいです!左織という1人の女性の人生を追体験したかのよう。左織の悩みや苦しみ、戸惑いや嫉妬などの負の感情が、まるで自分がそう感じているかのようにありありと感じられました。昔は未来がまばゆく見えたのに、年をとると過去がまばゆく見える、という沙織の言葉が印象的です。今この瞬間の出来事も、いつか美化され、幸せな思い出になっていく。人は皆、自分で自分の人生を生きなければならない。

2014/11/11 00:59

投稿元:ブクログ

改ざんされたかもしれない記憶への不安から人生をまっすぐに見ることができない左織、幸せそうに見えた家族が自分の気持ちの有り様でこのように壊れたものとなるのかと、ホラーのような感じもした。

2015/09/05 14:49

投稿元:ブクログ

身近に風美子のようなバイタリティに溢れた人がいたら、確かに人生を掻き乱されるような思いを思いを受けることもあるかもしれないが、彼女がいたからこそ、佐織は娘・百々子や息子・柊平の同性愛も受け入れることができたのかもしれない。
信頼関係がうまく築けなかった百々子が子を産んだときに、佐織が作ったおくるみを着ていたという件で、ちょっと泣きそうになった。