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商品説明
「私は卑怯な男だ」。明治十年、死の床についた長州の英雄・木戸孝允こと桂小五郎が、かつての同僚にある真実を語り始めた―。「池田屋事件」。その後、日本は明治という近代国家に向かって急激に加速していく。池田屋で新選組に斬られ散っていった各藩の志士たち。吉田松陰や坂本龍馬といった熱源の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を、最注目の作家が熱く描いた「志士たちへの挽歌」。幕末京都の、熱くて一番長い夜。道半ばで斃れ、日本の礎となった男たちを描ききった連作長編。【「BOOK」データベースの商品解説】
幕末京都、池田屋で新選組に斬られ散っていった各藩の志士たち。吉田松陰や坂本龍馬といった熱源の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を熱く描く。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「乃美さん、わたしは卑怯な男だ」
明治十年、死の床についた長州の英雄・木戸孝允こと桂小五郎が、かつての同僚に「あの事件」の真実を語り始めた――「池田屋事件」。事件後、日本は「明治」という近代国家に向かって急激に加速していく。池田屋で新選組に斬られ、志半ばにして散っていった各藩の「志士」たち。福岡祐次郎、北添佶麿、宮部鼎蔵、吉田稔麿……。吉田松陰や坂本龍馬といった「熱源」の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を描く。
幕末とは、志士とは、維新とは――日本を動かしたあの「熱」はなんだったのか。
最注目の歴史作家が初めて幕末京都に挑んだ連作長篇。【商品解説】
目次
- 「二心なし」
- 「士は死なり」
- 「及ばざる人」
- 「凜として」
- 「英雄児」
収録作品一覧
二心なし | 5−84 | |
---|---|---|
士は死なり | 87−147 | |
及ばざる人 | 149−216 |
著者紹介
伊東 潤
- 略歴
- 〈伊東潤〉1960年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業。「義烈千秋天狗党西へ」で歴史時代作家クラブ賞作品賞、「巨鯨の海」で山田風太郎賞と第1回高校生直木賞を受賞。他の著書に「野望の憑依者」など。
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