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紙の本
出張鑑定にご用心 (創元推理文庫)
著者 ジェーン・K.クリーランド (著),高橋 まり子 (訳)
港町ポーツマスでオークションハウスを営むジョシーは、ある日地域の警察署長の訪問を受ける。家財の出張鑑定をした老富豪が自邸で殺されたというのだ。容疑者となった彼女は、家財リ...
出張鑑定にご用心 (創元推理文庫)
出張鑑定にご用心
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商品説明
港町ポーツマスでオークションハウスを営むジョシーは、ある日地域の警察署長の訪問を受ける。家財の出張鑑定をした老富豪が自邸で殺されたというのだ。容疑者となった彼女は、家財リストにあるルノアールの絵が見つからないことを出発点に、仕事と並行して独自の調査を進めるが―確かな審美眼を持つ腕きき女性オーナーが主人公となる、アンティーク×ミステリのシリーズ第一弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
オークションハウスを営むジョシーは、ある日地域の警察署長の訪問を受ける。家財の出張鑑定をした老富豪が殺されたというのだ。容疑者となった彼女は、家財リストにある絵が見つからないことを出発点に、独自の調査を進め…。【「TRC MARC」の商品解説】
家財の出張鑑定をした屋敷で、主の老富豪が殺された。オークションハウスを営むジョシーは、身の潔白を証明すべく行動を起こす。アンティーク×謎解きの新シリーズ第一弾。【商品解説】
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出張!何でも鑑定団……というわけではない。
2015/08/24 17:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ef - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて読んでみました。
骨董品などにまつわるペダンティックなミステリかなと思ったのですが、かなりライトな作品でした。
コージーミステリと言っても良いかな?
主人公は、オークションハウスの女性経営者ジョシーです。
ある日、とある富豪から家財道具の売り立て依頼があり、品物を見せてもらった上、何度か交渉を重ね、最終的な契約を結ぶために約束の日時に家を訪ねたのですが応答がありません。
約束を忘れてしまったのだろうかと思っていたところ、家の中でその富豪が殺害されていたのです。
彼女が富豪との間で売り立ての仕事をしようとしていたこと、殺人があった日に富豪の家を訪ねていたことはすぐに警察の知るところとなり、犯人の嫌疑がかけられます。
また、凶器のナイフからは彼女の指紋も検出されます(以前、家を訪ねた時に、富豪に頼まれてお茶菓子のケーキを切ってあげたことがあるのですよ)。
このままでは逮捕されかねません。
もちろん、ジョシーは殺人などしていないのですが、身の証を立てるため、弁護士を依頼し、新聞記者を使って自ら調査に乗り出します。
ミステリとしては、特に凝った点はなく、特別なトリックもありません。
犯人の意外性という点でも特筆するようなこともないでしょう。
被害者の富豪は3点の名画を持っていたのですが、ジョシーはそんな名画など見たことはありません。
どうもこの名画が事件の鍵になっているようですが、どこかに隠されているとしか思えないのですね。
でも、結構あっさりジョシーが発見しちゃうんですけれど。
ですから、ミステリとしてのトリッキーな面白さという点ではあまり期待しない方が良さそうですよ。
作者は、自ら古書や骨董品を扱う店を経営していた経験があるそうで、骨董品業界やオークションハウスのスタッフ達の仕事ぶりは良く描かれています。
その辺りを楽しみながら、物語の展開に素直に従って流れに乗るというのが良い読み方かもしれません。
なお、本書はシリーズ化されているようで、第2作の「落札された死」も刊行されましたので、本書が気に入った方はそちらも併せてお読みになるとよろしいかも。