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紙の本
かまいたち 改版 (新潮文庫)
著者 宮部 みゆき (著)
夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り“かまいたち”。人は斬っても懐中は狙わないだけに人々の恐怖はいよいよ募っていた。そんなある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現...
かまいたち 改版 (新潮文庫)
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商品説明
夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り“かまいたち”。人は斬っても懐中は狙わないだけに人々の恐怖はいよいよ募っていた。そんなある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現場を目撃してしまう…。サスペンス色の強い表題作はじめ、純朴な夫婦に芽生えた欲望を描く「師走の客」、超能力をテーマにした「迷い鳩」「騒ぐ刀」を収録。宮部ワールドの原点を示す時代小説短編集。【「BOOK」データベースの商品解説】
夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り“かまいたち”。ある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現場を目撃してしまう…。全4編を収録した宮部ワールドの原点を示す時代小説短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
かまいたち | 7−105 | |
---|---|---|
師走の客 | 107−132 | |
迷い鳩 | 133−204 |
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紙の本
四話の短編集
2022/10/30 20:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者お得意の時代劇ミステリーの短編集。特に後半の「迷い鳩」「騒ぐ刀」は霊能力を持つ女・お初の物語で独特の味わい。
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活劇恋物語
2021/06/30 22:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
信じてはいけない人を信じて、守ってくれている人を疑っているヒロインなのだけど、出会いから怖いけど惹かれている感じがあり、落語のようにうまく終わるまで、よくできた読みやすいお話です。
紙の本
若い気丈な娘の活躍が痛快だ
2020/03/01 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここには4つの中短編が収められている。表題作は、かまいたちと呼ばれる人斬りの話である。大きなどんでん返しがある。「師走の客」はちょっと話が出来すぎの感がある。「迷い鳩」「騒ぐ刀」は後の「霊験お初捕物控シリーズ」の前段をなす短編である。設定はちょっと変えてあるらしいが。「師走の客」以外は主人公が若い気丈な娘である。彼女らの活躍が痛快である。人間の心の深部が良く描かれていて面白い。
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読みやすいです
2019/07/09 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
かまいたちは、なんとなく展開が読めましたが。楽しい作品でした。
「師走の客」、最後がああいう終わりかたになって良かった。
後半の2篇は、後の「霊験お初」シリーズに発展するんですね。
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短編時代小説
2018/10/30 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.かまいたち
2.師走の客
3.迷い鳩
4.騒ぐ刀
いずれも、面白い。一番短い「師走の客」が、ほっとして好きです。「かまいたち」は読ませるなぁ、と感心せずにはいられない。初期時代小説の原点だそうで、こんなすごいレベルが初期の原点って、いったいどんだけすごいのか・・・。これから読む作品が楽しみで楽しみで。宮部初心者にとって期待度200%。
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素晴らしい時代物
2018/09/18 05:50
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部さんの作品でなぜか読み漏らしていた短編集。表題作は辻斬りの現場を見てしまった話で、なかなか一筋縄ではいかないストーリー。『師走の客』は短いながらも、話の発想と伏線から回収まで楽しい話。そして『迷い鳩』『騒ぐ刀』は霊験お初ものの連作短編。この二つは短編集を出すに当たって改稿したものの、デビュー前に書いた作品だとか。やはり宮部さんはただものではありません。宮部さんの時代物は本当に味があって素晴らしいと改めて思わせられる短編集でした^_^
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「騒ぐ刀」は
2017/07/18 16:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は宮部みゆき流の「山月記」なんでしょうね。山月記と違って自らを恥じる心が無く自分の残した刀が人を操り人を殺め続ける事を誇っただろう刀工の執念が怖い。
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中でも「かまいたち」が大好きです
2016/05/04 08:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu_kotikita - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと室町・江戸時代あたりが好きだったのですが、宮部みゆきさんの時代小説に触れてから熱が増しました。
それぐらい素敵。
ことばが難しくないのもとっつきやすかったのだと思います。
「かまいたち」は学生時代に読んだからか、こんな人がいいのにと思ってしまうぐらい登場人物が本当に魅力的です。
紙の本
江戸の人々の暮らしを乱す事件。
2011/01/07 01:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
短中篇4つから成る一冊。
最初の2篇は、もう過去に読んでいた宮部さんの時代小説に比べると勢いに欠いているなぁ、面白みがいま一つ足りないなぁと思ってあとがきを読むと、初期の作品であったと書かれていた。そこで得心がいったと同時に、驚きもあった。プロの作家さんとして駆け出した頃に、すでにこんなふうに書けたのかと思うと、やっぱり宮部さんは凄いと思った。
江戸の町を騒がせる辻斬り『かまいたち』。
首の皮一枚繋がるくらいに人の首を切るという残忍な手口。
その犯人の顔を見てしまったと思った一介の町娘が、その正体を突き止めようと動き出す。霊験お初物語のお初を思い起こすような勇気や負けん気が微笑ましい。そして、その事件の裏側に潜むあらゆる事情や思惑が、また少し哀しかったりする。江戸時代には、大店や由緒あるお武家には体裁を守るべく、ある時には人を深く傷つけたりもしたのだろうか。そして、身分によって出来る事、出来ない事の大きさや、不公平さもあったりしてやるせない。そういう、町人の心情や使用人の気持ち、人情の機微などの描写が細かく、分かり易いのが魅力。宮部さんの時代小説はどれも、気軽に読める。
最後の二篇は、あの霊験お初物語でお馴染みの人物が出てくるので嬉しかった。というのも、やはり江戸時代の上下関係のシステムや、身分の上下に疎いので、すでにシリーズ一冊目を読み終えたお初物語だとどういう間柄であるとか、誰が目上なのかがすぐに思い出せるので、難なく読めた。実在していた奉行が書き残した『耳袋』という書物があるということも知って、興味も湧いてきた。お初物語はシリーズとは言え、まだ二冊しか出ていないので次を書いて欲しいと改めて思いました。
紙の本
読み甲斐のある短編ぞろい
2007/05/14 10:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『かまいたち』『師走の客』『迷い鳩』『騒ぐ刀』の四作品を収めた短編集。
『迷い鳩』と『騒ぐ刀』は、後に多少設定を変えてシリーズ化されることになる「霊験お初」こと岡っ引き六蔵の妹で一膳飯屋の看板娘お初が活躍する作品です。
収録された四作の中では、『かまいたち』が一番のでき。ある程度先が読めてしまうということはあるものの、緊張感サスペンス感は申し分なし。この四作の中というより、作者の時代ものの中の代表作といっても良いくらい。
『師走の客』は、他の三作品と比べると短いものですが、一読忘れられない心に残る一編です。
四作ともに読み甲斐のある短編ぞろい、時代小説は苦手という人にもすすめてまわりたくなる一冊です。
紙の本
ファンタジー風時代小説
2006/11/17 00:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
後に著したファンタジーの片鱗を感じさせる一冊でした。今の所読んだ宮部みゆきの時代小説の中では一番かな。
特に「騒ぐ刀」は、RPGをやっている気分にさせられました。
どれもユーモアと少なからず切なさが込められていて好きです。
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宮部みゆきの初期時代小説短編集
2006/05/22 18:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作も含め、4編が収録されている、時代小説の短編集です。
なかでも、後半の二編は、デビュー以前の作品だとか。
この二編は、人には、見えないものが、見える、お初が主人公の
連作ものなのですが、これがこの後、霊験お初捕物シリーズになっていく
みたいです。(読めていませんが)
実在の根岸肥前守という人が、登場するのですが、
この人の、残した、随筆集「耳嚢(みみぶくろ)」についての、言及も
しっかりされています。
いい話のネタみつけましたね、、宮部さん。
併し、やっぱり一番面白かったのは、表題作の「かまいたち」
でした。複雑に仕掛けがほどこしてあり、大変スリリングな展開です。
又、ネットサーフィンで、知ったのですが、この短編集の中から、
NHKのドラマになった、茂七のシリーズの脚本に使われた作品があるそうです。
(どれだろう?)
デビュー以前から時代小説を書いていることからわかるとおり、
宮部さんにとって、時代小説を書くということは、自然なことみたいです。
(時代劇のディテールだけが、ネックだと、対談では、語っていたそうです)
割と、殺伐と↓、テーマを扱っているのに、
宮部ワールドといわれる、どこか優しさが感じられる作風も、
このころから、健在です。
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切れ味はかまいたち
2004/07/25 02:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説短編集「かまいたち」です。宮部みゆきの時代小説、良いですねっ。表題「かまいたち」に「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4篇が収録されています。この内、「迷い鳩」「騒ぐ刀」はデビュー前の1986年、1987年に執筆されたものに加筆したものです。これらは時代小説ながら、その後の「龍は眠る」「クロスファイア」などに続く原型とも言えそうですね。本書の解説を笹川吉晴氏(文芸評論家)が書かれていますが、宮部作品を鋭く分析してあり、ファンならずとも共感を覚えるでしょう。
どの作品も十分満足して読み終えました。宮部作品の時代小説全てに言えるのですが、そのように当時の日常生活、生活習慣から社会規範、身分制度が実社会へどの様に反映しているのか、町並みの様子から地理的な位置、などなど下調べをしたのでしょうか、驚かされます。10年くらい前の出来事なのだから知っている人は知っているはず…みたいな感じで実にサラッと書いています。海外小説を読む時のように、おぼろげながら知っている知識と、元々違う文化なのだからと当たり前に受け入れながら読む時と似ていますね。ですから、時代考証云々などしないで安心読める背景があるから、メインの物語へ没頭できるわけです。
紙の本
超能力は反則だと思うが、まぁ、いいか
2002/04/26 22:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部みゆきの長編作品は、物語が架橋に到達するまで退屈なのだが、短編集だとエンジンのかかりがいい。
町医者の娘が辻斬り「かまいたち」は、ウィリアム・アイリッシュのコーネル・ウールリッチ名義の名作「わたしが死んだ夜」収録の「非常階段」に似たシチュエーションを描いた佳作、地道な商売を続けていた夫婦が詐欺に騙される「師走の客」、殺人事件を解く鍵が一羽の鳩だった「迷い鳩」、一振りの妖刀をめぐる騒動を描く「騒ぐ刀」の四編を収録。
紙の本
油断は禁物宮部ワールドにご注意
2002/02/20 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部みゆきは現代物、時代物双方いけるが、時代物のほうがゆとりを感じる。本作品もその時代物の一つだが、短編集ということもあり、軽妙で、思い入れがしやすい主人公を描いている。特徴的なのは、彼女の描く人物は等身大であるが、ただ一つ、感覚が鋭いのだ。常人の幅におさまれば感覚の鋭い人となり、おさまらなければ超能力者となる。そういう危ういところをすらすらと書くあたり、まだまだ底が知れない。この作品も有名な人でも、有名な事件でもなく、その時代の庶民の生活におきた非日常を描いている。この作品は宮部みゆきワールドの導入として、読んで欲しい作品だ。