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紙の本
関西鉄道遺産 私鉄と国鉄が競った技術史 (ブルーバックス)
著者 小野田 滋 (著)
関西の鉄道構造物はひと味違う! 梅小路機関車庫、大阪環状線高架橋など、関西に残された「鉄道遺産」を研究の第一人者が解説。駅舎や施設の貴重な歴史的写真・図版をカラーで豊富に...
関西鉄道遺産 私鉄と国鉄が競った技術史 (ブルーバックス)
関西鉄道遺産 私鉄と国鉄が競った技術史
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商品説明
関西の鉄道構造物はひと味違う! 梅小路機関車庫、大阪環状線高架橋など、関西に残された「鉄道遺産」を研究の第一人者が解説。駅舎や施設の貴重な歴史的写真・図版をカラーで豊富に掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
関西の鉄道構造物の中から、いかにも関西らしい構造物を紹介。東京で決められた標準設計は全国に敷衍されたが、関西では東京にはない独自の構造物が実現されている。関西独自の自然環境や、国鉄と私鉄が妍を競ったという歴史が、関西独自の構造物を生み出したと言えるだろう。関東とはひと味ちがった関西の鉄道構造物を、鉄道総合研究所の専門家が解説する。(ブルーバックス・2014年10月刊)
鉄道は、全国に版図を広げ、その多くを国有鉄道が一元管理をしていたので、全国共通の規格や標準設計が用いられた。このため、橋梁や鉄道車両なども全国共通の設計が用いられ、たとえばD51形蒸気機関車は全国各地に約1200両が配置されて、どこでも使うことができる汎用性のある万能機関車として重宝された。しかし、C62形やE10形のようにある特定の路線や区間だけで運用されていた地域限定の特殊な機関車もあるので、地方による違いもそれなりに存在する。
ただ、それぞれの地方に住んでいる人にとっては、ごく普通に見かけている風景なので、何が特別なのかがよく理解されていない。鉄道関係者や蒸気機関車に関心のある人は別として、一般の人はどんな機関車がどこを走っていようが日常生活には関係ない話である。鉄道構造物も、それぞれの地方で特色のある構造物が存在するが、その地方にとっては珍しくもないので、とりたてて話題とされることはない。
本書では、鉄道構造物の中から、いかにも関西らしい構造物を意識的に選んで取り上げた。東京で決められた標準設計は全国に敷衍されたが、関西では東京には無い独自の構造物が実現されている。ただし、構造物の設計・施工に携わった技術者が、ことさらに「東京とは違った構造物を実現しよう」と意気込んだわけではない。結果的にそうなっただけである。
むしろ、関西独自の自然環境や、国鉄と私鉄が妍を競ったという歴史が、関西独自の構造物を生み出したと言えるだろう。たとえば、関西のあちこちに分布する天井川の下をくぐる短いトンネルは、関西の地理的な環境がもたらし独自の景観である。
関東とはひと味ちがった関西の鉄道構造物を、鉄道総合研究所の専門家が解説する。【商品解説】
目次
- 1 駅と建築をめぐる
- 1-1 旧長浜駅--現存最古の鉄道駅
- 1-2 旧二条駅--木造駅舎の風格
- 1-3 梅小路機関車庫--蒸気機関車の回り舞台
- 1-4 ケーブル坂本駅とケーブル延暦寺駅(比叡山鉄道)--ケーブルカーの駅
- 1-5 難波駅(南海電気鉄道)--ターミナルビルの偉容
- 1-6 御堂筋線の停留場(大阪市交通局)--大規模地下空間の実現
- 1-7 橿原神宮前駅(近畿日本鉄道)--大和棟とモダニズム
- 2 橋梁をめぐる
- 2-1 旧十三川橋梁(浜中津橋)--イギリス系トラス橋の元祖
著者紹介
小野田 滋
- 略歴
- 〈小野田滋〉1957年愛知県生まれ。日本大学文理学部応用地学科卒業。工学博士(東京大学)。鉄道総合技術研究所勤務。土木学会フェロー。著書に「高架鉄道と東京駅」など。
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日常に溶け込む遺産
2020/07/09 22:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気なく利用している鉄道の鉄橋が明治時代のものだったりトンネルが弾丸列車建設の名残だったり普段見慣れている風景の見方が変わった。本書を手にお出かけしたくなる
紙の本
関西の独特の鉄道構造を臨場感あふれる形で紹介してくれます!
2020/02/15 15:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
同書は、我が国の関西地方に見られる鉄道遺産について分かりやすく語られた一冊です。実は、関西地方には、明治以来、政府と民間が競いながら独自の鉄道文化を築いてきたと言われ、そのため、首都の東京では見られない、東京とはかなり違った鉄道構造物が数置く存在しています。同書では、こうした関西地方独特の鉄道遺産を一つひとつ尋ねながら、その特徴やみどころを臨場感あふれるように解説してくれます。同書では、旧二条駅、梅小路機関車庫、御堂筋線の停留場、橿原神宮前駅、門ノ前架道橋、愛知川橋梁などが取り上げられ、鉄道ファンにはたまらない一冊です!