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紙の本
だって嘘をつくと狼になっちゃうから…
2015/09/27 12:59
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投稿者:ぼさぼさ頭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
嘘をつくと狼になる呪いをかけられた狼少年の一族がありまして、
お山に住んでいるのですが、
素性を隠してこの社会にまぎれこんでいる者もいるのであります。
そんな「嘘つくと狼」の4人兄弟末っ子がこの物語の主人公です。
終末期医療に携わる医師の長男は、患者さんのために嘘をつくことが多く、しょっちゅう変身。
絶対に嘘をつかない実業家の次男。
大学の研究室勤務の三男は、自由でやわらかい性格で、ケモノの耳、ときにはしっぽも出しっぱなし。
四男は大学生。不器用と間の悪さを絵に描いたような学生生活で、友達もいず、あこがれの同級生の前で醜態をさらし、就職も失敗。
まるで性格の違う4人はケンカも多いけれど、本当に仲が良い。
彼らの会話を通して
不器用さって恥ずかしいことなのかな、
うまく嘘をつけるということってほんとに優しいことなのかな、
そんなことをいろいろ考えさせられます。
この社会では脱落組となってしまうだろう四男が、
その愚直な生き方ゆえに、
マドンナ的存在の同級生やまっすぐな高校生から好意(?)を抱かれるという展開も
現代のメルヘンかもしれません。
細かな感情表現がうまく、
くすっと笑える場面を数多く仕掛けてあり、
読後感にいやみがなくて、何度も読み返せるマンガでした。
2巻まで読みました。
次巻を期待しています。