継承者 上 （角川ルビー文庫 ロッセリーニ家の息子）

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投稿者：コリラックマ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ロッセリーニの三兄弟、誰が後継を作るんだレース。

個人的には三男のルカとマクシミリアンのカップルが一番好きです。
そして、多分この2人の組み合わせが最強だと思うw
唯一血縁ではないマクシミリアンだけど、ルカが生まれる前にロッセリーニに引き取られていたから身内同然ということなんでしょうか。今更彼に去られたらファミリーも立ち行かなくなるくらいのキーマンだけど。

内容的には、三兄弟全員がパートナーに同性を選んだために起こる『誰が後継を作るんだ』という問題。
ぶっちゃけた話、長男カップルが甘すぎる。自分達の幸せのために弟達に責任転嫁前提はダメでしょ。レオよりもルカ兄の他力本願っぷりに怒りさえ感じてしまった。そのくせ自分達は別れられないとか…。冷静に、3人の中なら自分とマクシミリアンが別れなければならないのか、と判断しているルカが一番大人と感じる。

ここにきて腹を括ったマクシミリアンの強さが際立ってきたw
さんざん迷ったマクシミリアンだけど、手放さないと決めた後の彼の行動は三男溺愛の2人の兄が認めざるを得ないほどクレバーで責任も取る。で、ルカが気持ちいいほど兄たちに爆弾を投下しまくる展開。

自分達以外ならルカを任せられるのはマクシミリアンしかいないと認めざるを得なくても、絡みたい兄2人の気持ちもわからなくもないか…。
内容的にはヘビーだけど、タッチがコミカルなため割と軽い。
当主がレオなのかマクシミリアンなのか分からなくなってきたな……。

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投稿者：まぐろ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

シチリアに到着するまでの3カプの話から始まります。
それぞれ甘々なので、ここで糖分を補給しておくことをお勧めします。

3カプがそろってからは、腹の探り合いです。
読者からすれば全員男同士ということは知っているけれど、彼らは知らないので誰がどう動くのか新鮮な気持ちで読めました。
最後は関係性がばれて次巻へ続きます。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

遂に三兄弟がそれぞれのパートナーと一緒に「パラッツォ・ロッセリーニ」に集結
お互いの秘密を三すくみ状態で知ってしまい苦悩は深まるばかり
後は父親ぼ登場を待つだけ、波乱の後編へと続く

それぞれのカップルを主人公にしての話だと三つの話が出来るところを、一つにまとめているから読者は俯瞰で見てドキドキ感がまた違って感じられる
普通バラバラの視点での話があって、後から「実はあの時こうだった」的に違う視点の話があったりするのだが、本書のような組み立ての話もなんか新鮮で面白い
とにかく次で完結、どう決着がつくのか楽しみだ

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

兄弟3組分のイチャイチャと、お互いと父親へのカミングアウトがメインストーリーで、家庭崩壊かとヒヤヒヤするんですが素晴らしい結末でした。あっぱれです。
受チームと攻チームの見た目がはっきりしてることったら！ 絵がこんがらがります。性格は違うんですが、気づいたら頭の中でビジュアルが入れ替わってたりしたので、やっぱり3組分を1冊に入れるのって苦しいかも。美味しいけどマンネリ。

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投稿者：NATSU　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

岩本薫『ロッセリーニ家の息子 継承者 上・下』
ホモ三兄弟による誰が後継ぎを作るかというチキンレースの様相を帯びてきたシリーズ5作目にして最終章。
巻を重ねる毎にマフィアから遠ざかって牧歌的な雰囲気ばかり目立つようになっていたが、番外編に至ってはみんな肩の力が抜けて丸くなった所為か、牧歌的を通り越して庶民的ですらある。
絶望の三者会談は殆どコントだし、その後の修羅場も深刻になればなるほど絶対に笑ってはいけない某番組みたいになって、読者は皆んな笑ってるからお前らも笑っとけよ的な境地になってくる。
それにしても、この兄弟お風呂プレイまで丸被りかよ・・・。相変わらずエチシチュがリンクしまくりで、最早マクシミリアンが血族じゃないのが不思議なレベル。
下巻には後日譚がたっぷり収録されていて大団円の余韻も楽しめる。特に受け3人のキャッキャウフフなパジャマパーティーは、シリーズ中最も漲るエピソードだったので、もっとページがあると良かった。