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商品説明
私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい…。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代のサバイバル小説。『GINGER L.』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
桐野 夏生
- 略歴
- 〈桐野夏生〉1951年金沢市生まれ。「柔らかな頰」で直木賞、「女神記」で紫式部文学賞、「ナニカアル」で島清恋愛文学賞、読売文学賞を受賞。
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紙の本
うーん
2016/02/20 23:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
重信房子の娘がモデルと聞いて、読むのを楽しみにしていました。読んでみて、どうだったか。たしかに想像を絶する生活で、衝撃的な内容ではありましたが、期待が大きすぎたせいか、ちょっと期待外れだったかもしれません。何を期待していたのかと聞かれたら困るのですが。でも、読んで気が済みました。
紙の本
読みやすい
2015/11/22 09:35
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーチオレンジ - この投稿者のレビュー一覧を見る
厚く読みにくい作品かと思いましたが、さらっと読めてしまう作品でした。1日で読破。
最後がなんとなく物足りない感じだしましたが、さらっと読めました。
紙の本
らしくない
2015/10/31 00:01
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
桐野氏の作品は、はずれが少なく安心して購入しているのだが、今回は、してやられた、そんな気がしてならない。シチュエーションはユニークだし、帯に釣られて平積みから手に取りレジに向かったが、してやられましたな。
紙の本
かつての強烈なダーク感が薄れたのはありがたいのだが、薄まった分だけ生ぬるくなったように思える
2015/08/30 01:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナポリのスラムにひっそりと住む母と娘。
母は過去に日本で罪を犯して逃走中らしく、偽造パスポートで海外を転々と暮らしている。
娘は国籍もなく、母親以外の人間との交流もほとんどないままに十代を過ごしている。
母親の犯した罪とは何だったのか?
果たして娘に未来はあるのか?
桐野夏生はデビュー作だった村野ミロのシリーズが非常に好きだったのだが、第三作の『ダーク』の文字通りあまりなダークさに呆気にとられ、さらにその後の各作品に充満するどろどろ生臭い負の感情が鼻についてきて読むのを止めてしまった。
だから久しぶりに読んだ。
冒頭から漂う謎めいたダーク感は相変わらず。
しかし不思議な明るさが感じられるのは、舞台がナポリだからなのだろうか。
日本が舞台だと充満してくる重く暗い密度が、陽光に晒されて広がり、柔らかくなっている感覚は悪くない。
罪を犯した母の背景にそして娘の行きつく先に一体どれほどの闇が現れるのか、かなりぞくぞくしながら頁を繰った。娘の逃避行も、かなりの緊張感があって、これをどう着地させるのか・・・と息をのんで先を見守る。
次々に現れる複雑な登場人物達も面白く錯綜してきて、いままでなかった世界が構築されていたと思う。ストーリーの牽引力も文句なく、終盤までぐっと引っ張っていく勢いがあった。
だが読み終わると、かなりのアレレ感が残る。
正直残り三分の一になり、そして四分の一になり・・・と減っていくにつれ、話をどう収拾するのか不安になっていき、ラストまで「どうするんだよこれ!」と相当期待して読んだのだが、案外肩透かしな終盤。
確かに後味は悪くないのだが、ここまで様々なディテールを山盛りにしておいた割に、ラストに向かうストーリーはチャチャチャと上手に軽くまとめてしまった感がある。
そもそももとになった犯罪のスケールがどうにも小さい。
かつての強烈なダーク感が薄れたのはありがたいのだが、薄まった分だけ生ぬるくなったように思えるのはどうもなあ・・・。
ひょっとして初期の流れに戻ろうと模索中なのか?
だったらどっかで村野ミロも救済してやってくれないかなあ・・・などと勝手に期待してみる。