紙の本
夜のイメージが漂う。
2016/07/01 19:42
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星を見るのが好きで好きでたまらない中納言の巻き起こす出来事を描いた「仰ぎ中納言」、蘆屋道満がメインの「山神の贄」「筏往生」のせいか、タイトルのせいか、夜のイメージが漂う。
一番印象に残ったのは「花の下に立つ女」。短いがうまい。
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「年齢を重ねること」が晴明と博雅の話題にのぼるシーンが多いです。二人とも、年齢を重ねることを肯定する理由を探しているように感じました。呪を使う集中力や笛を吹く肺活量が低下している自覚があるのかもしれません。加齢の現実に傷つきながらも、受け入れようと努めているようで可愛らしいです。
電子書籍
ほっとする
2016/09/02 22:09
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投稿者:bookworm - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師のシリーズで、都以外の物語もたくさん収録されている。どこかで聞いたようで懐かしいような、でもはらはらして続きをワクワクと読んでしまった。読んでいてなんだかほっとした。
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相変わらずの安定感ではあるが、物語の前後関係が全く分からず、いったい何度の桜の花をめでるシーンがあるのだろうと思われるが、主人公たちが年を経た感もないので、ここまで来ると、もはやサザエさん状態なので、どこまで続くかわからないが、他のシリーズとは違って完結しない物語として、ゆるゆると書き続けていただきたい。最後までお付き合いしたい。
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『陰陽師』シリーズ最新作。
今回は『あとがき』にあるように、晴明と博雅ではなく蘆屋道満を主役に据えた短編が多い。主役が代わると雰囲気も変わり、痛快な時代劇を見ているような印象を受けた。
今作は全体的に短めのものが多く、色々な短編が読めるのは嬉しいが、そろそろ長編も読みたいところ。
余談だが、このシリーズ、既に30年ほど書き継がれているらしい。そういえば最初に見つけたのは中学生の頃だったなぁ……。
余り『完結』という概念が無さそうなシリーズなので、この先も末永く続いて欲しいな。
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今回、しっかり酒を傍らに用意して読了!
俳句の季語のように、季節の描写がすごくお気に入りのこのシリーズ。
今の季節に応じてふさわしい短編を選んで読むのも面白そうなだと思い立ち、清明宅の庭で博雅と清明が飲んでいるシーンから始まる短編には、季節を備忘として書くことにした。
備忘がないのは芦屋道満が主役の話。私はこのシリーズの芦屋道満が結構好き。最初はもう人としての道を外れた無情な清明の敵役というイメージだったけど、夢枕さんが描く道満は、この世ではない世界にどっぷりと浸りながらも、人情や優しさを残していて、悪とは言い切れない。
今回はそんな道満の人間っぽさが垣間見えるところが切なく、寂しく、愛おしく感じられる話が多かった。
あとがきに書いてあった『陰陽師』の姉妹編『おにのさうし』も読んでみよう。
二子針 *桜が満開の春*
都と天皇は一心同体。
仰ぎ中納言 *梅雨の合間*
井戸に映った星を飲んでしまうなんて!
摩訶不思議だけど素敵な話。
山神の贄
道満だけでなく、理不尽と思っていた山神が意外にも人間の情を理解してくれたところが嬉しく、心震える。
悲しいけど、良かったのかなと思える結末。
筏往生
人間は欲深く。神は時に無情であるかな。
度南往来 *秋と冬の合間*
地獄の閻魔大王のもとへ行って無事に帰ってきた男の話
。よくある説話集の展開。信心を忘れないことが肝心である。的な。
淡々と描かれているが、頭で映像化が耐えられない(笑)
痛や、痛や。。。
むばら目中納言 *春の雪の日*
最初と最後の清明と博雅の会話が好き。
人が生きていくのは難しい。
花の下に立つ女 *桜散る春*
この話が一番好き。
またしても人非ざるものにもモテモテな博雅殿。
屏風道士 *桜が終わり芽吹いた青葉が見える春*
この話も好き。切ない話だけど、結末が風流だなぁと
その良さを理解して喜んだ藤原兼家にも好感。
産養の磐
道満の心の弱い部分が見えた気がした。
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【晴明と博雅、道満の活躍を描く人気の平安奇譚】今回は、晴明の好敵手にして、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満の、人間味あふれる意外な活躍にも注目のシリーズ第14弾。
特設サイト:http://hon.bunshun.jp/sp/onmyoji
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天に向かって祈れば、人を殺すことができる。
そんな風に噂される藤原忠輔が晴明を訪ねてきた。
何者かに、ある人物が死ぬよう祈れ、と脅されているという。
晴明は博雅を伴って、忠輔の屋敷に向かう。
2014年12月6日読了。
陰陽師シリーズの最新作。
今回は蘆屋道満の物語も複数収録されていて、彼の魅力も詰まった一冊になっています。
晴明と博雅の会話が少ないのが物足りない気もしますが、ちょっと違った雰囲気も悪くないですね。
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去年は毎月連載してたからか,今回は早く新刊が出てくれた。
道満がたくさん出て嬉しい刊だった。
道満は,人が好きで愛おしくて,だから醜さを直視できないんだろう。
その点,晴明は人の汚さを受け入れて愛している。だから人の中で生きていける。
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晴明と博雅が、いつものお互いのペースで、話が進んでいく様子が読んでいてとても心地よかった。
晴明の家の庭の四季の移り変わりも読んでいて面白い。季節の移り変わりは切ないながらも美しい。
道満は、今回はいい人なのかもと思える話が多くて、ちょっと思いなおしました。あとがきより、道満の登場には成程と納得。
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生命ではなく,道満が出てくる話が三つ~地震の後,帝の具合が悪く,清明は地に8尺の錫杖を立て,紫宸殿の太い柱に8寸の釘を打って,都と帝は双子なので鍼を打ったと云う。星を飲んでしまった中納言は未来を見通す力を得て,狢がそれを悪用しようとするのを阻止。相撲取りを東北で集めた美声の持ち主が青い大猪の眷属とされ,妻も道満に勧められるままに琵琶を弾き,夫と再会した後,撥で喉を掻き斬り,山神の眷属となった。山寺の和尚が松の木の上で極楽行きの筏を待つと聞いた猟師も翌年自分も乗せて貰おうとしたが,樹から落ちて死んだ。それを見殺しにした和尚も極楽へは行けなかった。膳弘国が亡くなって清明も葬式に出たが,観音経を置いて埋葬するなと云ってきたが,果たして広国は復活し,妻と父に会って,戻る時に童子に助けられたと云うが,それは観音経の化身だった。中納言柏木季正は破れ寺に住む四徳法師が孔雀明王に祈って悪い部分を直すと云うが,怪しく,雪に残った足跡を辿ると,筺からされこうべを取り出していたが,それは前世,山中で亡くなった比叡山の僧のものだった。博雅が桜樹の下で笛を吹くと現れる姫は悲しい顔をしていて,清明が出掛けた後,桜が切り倒されが事を知って悲しむが,清明は枝を貰い受け,根が付いて,博雅の庭に女童が出現した。兼家が手に入れた屏風絵を修復しようと唐渡りの道士を招くと,扉を書いて絵の中に閉じこもってしまい,清明は窓を書いて博雅と酒を持って話をしに行き,連れ戻して絵を完成させることが出来た。諏訪から腹の子の父を慕って上京しようとする若い女は大磐のしたで餅と酒を貰ってしまい,狼への供物と知って生け贄にされそうになるが,道満が救ってくれ,竹串で左目を潰して撃退する~ 田舎の話を入れようとするが,清明と博雅を旅に出すのが面倒で,道満を登場させる
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うーん。全体的に小粒な感じがした。
今回は蘆屋道満が主人公の話が多かったのだが、
個人的には博雅が主人公の話が好きなので
そのせいかもしれない。
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『陰陽師』シリーズも14冊目か…。
足かけ30年書き続けられているんだそうですが、自分自身、30年間読み続けている作家さんはこの人くらいかも知れません。
いつもの晴明・博雅コンビもいいけれど、今回は蘆屋道満がいい活躍をしていました。
あまりマンネリ感も無く、面白く読むことができました。
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珍しく道満がメインのエピソードの多い一冊。
なんのかんの言って「実はイイヒト」な道満。
本人は不本意じゃないのかなぁ、とかおもってしまうが、本当の道満のことは誰も知らないのだった。
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毎夜一話ずつ読んでいたけど、読み終わっちゃった(*´-`)この雰囲気大好き♪一緒に庭を眺めながら酒を飲む仲間に入れてほしいなぁ(-.-)今回の道満は酒好きの良いオヤジという感じになってます(^^;)そして今回の一番のお気に入りは「花の下に立つ女」♪博雅は良い漢だからなぁ~(*^▽^*)