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紙の本
アルタッドに捧ぐ
著者 金子 薫 (著)
「本間は、作中で少年の死体が発見された今日この日まで、少年が死を選ぶなど、露ほども考えてはいなかった。」大学院を目指すという名目のもと、亡き祖父の家で一人暮らしをしながら...
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商品説明
「本間は、作中で少年の死体が発見された今日この日まで、少年が死を選ぶなど、露ほども考えてはいなかった。」大学院を目指すという名目のもと、亡き祖父の家で一人暮らしをしながら小説を書いている本間。ある日、その主人公であるモイパラシアが砂漠で死んだ―。彼の意図しないところで。原稿用紙の上に無造作に投げ出された少年の左腕。途方にくれながらも本間が、インクが血のように滴る左腕を原稿用紙に包み庭に埋めようとした時、現れたのは少年が飼育していたトカゲの「アルタッド」だった。幻想的かつ圧倒的にリアルな手触りを持つシームレスな小説世界と、その独自の世界観を支える完成された文体、そして「書くこと」の根源に挑んだ蛮勇に選考委員が驚愕した「青春小説」の誕生!第51回文藝賞受賞作!【「BOOK」データベースの商品解説】
【文藝賞(第51回)】亡き祖父の家で一人暮らしをしながら小説を書いている本間。ある日、その主人公が砂漠で死んだ。彼の意図しないところで。すると本間の前に、少年が飼育していたトカゲのアルタッドが現れ…。『文藝』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
金子 薫
- 略歴
- 〈金子薫〉1990年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。同大学大学院文学研究科仏文学専攻に在籍。「アルタッドに捧ぐ」で第51回文藝賞を受賞しデビュー。
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面白い。
2018/06/16 02:09
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投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭のいい孤独な(とは言え女の子とは定期的に会っている、村上春樹の書く主人公ぽい孤独な)大学生が書いている小説の主人公モイパラシアが、予定していたストーリーから逸脱して死んだ。虚構の一部が現実になり、大学生は小説から飛び出したアルタッドというトカゲの世話をするようになり……。
ストーリーを書くとぶっ飛んでるぽいけど、ファンタジックで愛嬌がある。とにかく文章が上手い作家さん、なので、アルタッドの可愛さはハンパない。作中作、小説の部分がめちゃくちゃ面白い。けど現実に戻ると、特に元恋人が登場すると、悪い意味で村上春樹ぽさが増して、以降は村上春樹のことしか考えられなくなってしまった。