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商品説明
アフリカの赤ちゃん工場、新宿のデリヘル、パリの蚤の市、インドの湖畔。地球上の様々な出来事が交錯し、飽くなき欲望の果て不老不死を実現した人類が、考えうるすべての経験をし尽くしたとき、太陽による錬金術が完成した。三島賞選考会を沸かせた新潮新人賞受賞作「太陽」と、対をなす衝撃作「惑星」からなるデビュー小説集!【「BOOK」データベースの商品解説】
【新潮新人賞(第45回)】飽くなき欲望の果て不老不死を実現した人類が、考えうるすべての経験をし尽くしたとき、太陽による錬金術が完成した−。新潮新人賞受賞作「太陽」と、対をなす「惑星」からなるデビュー小説集。『新潮』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上田 岳弘
- 略歴
- 〈上田岳弘〉1979年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。「太陽」で第45回新潮新人賞受賞。
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紙の本
『私の恋人』から遡行しました
2019/10/12 23:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:1ベクトル - この投稿者のレビュー一覧を見る
第160回芥川賞受賞作家・上田岳弘さんのデビュー作的単行本であるこの本に、私は出版の順序ではその後に位置する『私の恋人』を読んでから出会いました。彼の文体の祖型を見る思いです。面白い。
彼の知性が炸裂した突き抜けたユーモアが私の心に発する尊敬と励ましのmixtureなのですが、一例を挙げますと、
「例えばどういうことでしょう?」
「例えばどういうことをお知りになりたいんでしょうか?」(「太陽」p.37)
こんなささやかな会話の切れ味が、日々の思考を活性化させてくれる起爆性のmintです。その意味で彼の作品は、私にとっての「実用書」となっており、日常的に手に取られ参照される位置にあります。
読めば賢くなれる(あるいはそんな気がしてくる)本というのが彼の作品の購入に至った主因でした。また、東京オリンピックをこの時期に作品化したインスピレーション(「惑星」)に、これはもう圧倒的に追いつけない才能を感じます。
紙の本
SF要素の色濃い文学作品。
2016/03/03 01:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに、近年話題になっている本を読んだ。年々エンタメ寄りになる、といわれている日本文学だが、時代を超えて共通の「色合い」が、やはり、あるよなあ・・・ということを再確認。これは文学です。エンタメではない。エンタメ気分のときに読むべきものでは、ない。
「太陽」に関しては、エロを読みたい気分ではないのにエロにまみれた冒頭部を読んだせいで、いきなり厭になっていたが、そこに錬金術だの核融合だの、無機質な言葉が飛び込んできて、浄化されるのが、読書感覚として、面白かった。ただし作品の魅力は、浄化にあるのではなくて、蠢く欲望・人間の生きんとするパワーにこそ、あるのだ。
爆発しそうな不快な俗っぽさと、太陽の原理を説明する下りが、相乗効果をもたらして、凄まじくパワフルである。たしかに力のある作品だなあと納得した。
ただし。『惑星ソラリス』にインスパイアされたと噂の、そしてタイムリーにオリンピックに関する物語だと噂の、「惑星」の方は、こちらがお目当てだったこともあり、期待が大きすぎたのでしょう、読んでも読んでも、思っていた展開が、まるで見えないことに失望、途中でページを閉じてしまった。スミマセン。。。
電子書籍
太陽はよし、惑星は??
2016/03/02 12:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
太陽は最初から最後まで、斬新な内容に引き込まれて楽しく読めました。無駄な文章が一切なかったような気がします。それに比べて、惑星の方は、筆者の独り言を読んでいるような気持ちになり、結局何が言いたいのか、置いてけぼりになった事が何度もありました。太陽は☆5つ、惑星は☆2つというのが、率直な感想です。