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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/11/07
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/290p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-001889-4
読割 50
紙の本
カウントダウン・シティ (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
失踪した夫を捜してくれないか―元刑事のパレスは、知人女性にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅すると予測されている日まで、あと七十七日。社会が崩壊していくなか、...
カウントダウン・シティ (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
カウントダウン・シティ
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商品説明
失踪した夫を捜してくれないか―元刑事のパレスは、知人女性にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅すると予測されている日まで、あと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、できるだけのことをすると約束したパレスは手がかりをたどりはじめる。奇妙な店、学生たちが支配する大学、難民が流れつく海辺…捜索を始めたパレスは、混迷する終末の世界を目にする。『地上最後の刑事』に続き、世界の終わりの探偵行を描いたフィリップ・K・ディック賞受賞作!【「BOOK」データベースの商品解説】
【フィリップ・K・ディック賞】小惑星が地球に衝突するまで77日。元刑事のパレスは知人女性から失踪した夫を捜してくれと頼まれる。奇妙な店、学生たちが支配する大学、難民が流れつく海辺。捜索を始めたパレスは、混迷する終末の世界を目にする…。【「TRC MARC」の商品解説】
〈フィリップ・K・ディック賞受賞作〉小惑星が地球に衝突するまで七十七日。元刑事のパレスは知り合いから失踪した夫を捜してくれと頼まれるが……。『地上最後の刑事』三部作、待望の第二弾!【商品解説】
著者紹介
ベン・H.ウィンタース
- 略歴
- 〈ベン・H.ウィンタース〉ワシントン大学卒業。「地上最後の刑事」でアメリカ探偵作家クラブ賞、「カウントダウン・シティ」でフィリップ・K・ディック賞を受賞。
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書店員レビュー
フーディーニ(人)の異名は「脱出王」らしいですが・・・
丸善札幌北一条店さん
ミステリーなのかSFなのか、カテゴライズも無駄な気がする「地上最後の刑事」の続編、三部作の真ん中。
世界があと77日で隕石衝突により壊滅するのが決定している絶望的状況で、もはや刑事ですらない主人公は古い知り合いに夫探しを依頼される。
こんな自分に何ができるのか?そもそも捜査するのは彼女のために良いことなのか?モヤモヤと疑問を感じつつも結局引き受けてしまうパレス元刑事&フーディーニ(犬)。
世界は前作より一際ディストピア化が進んでおり、インフラは壊滅、ほぼ無政府状態ではあるが、舞台になる架空の街の人々には前作同様、底なしの倦怠感に包まれており世紀末的暴力描写はあまり無い。
本作は二本の軸で形成された作品である。
一本目の失踪事件の捜査はそれなりに謎はありつつも強烈などんでん返しも無く意外とあっさり終了。事件は読者にこの世界を見て回らせるための物でしかない。
主軸は別のもう一本、妹との絆、関係性の変化であり、これは次回最終巻にストーリーを繋ぐための布石であろうと思われる。
ダメな妹のおまえは何があっても自分が最後まで守ると、幼いころ約束したパレスは、その妹が世界を救うことができる組織のメンバーかもしれない、なんて与太話は前作から続けて信用できない。でも、もしかして、ひょっとしたら・・・で幕引き、三巻に引っ張る。
前作と比べてストーリーの足場は弱い。登場人物も印象が薄いし洒落たせりふ回しも少ない、完全に繋ぎの二巻目である。が、ぼくは前作が好きすぎて若干客観性を欠いており、この世界の雰囲気を感じられるだけで幸せ。
これはもう大人の童話である。パレスがフーディーニ(犬)と自転車で移動する描写なんて完全にファンタジー、幻想小説めいていて1980~1990年ころのフランス映画のようでもある。
このシリーズは事件がどうしたこうしたなんかは些細なことで、凄まじいスピードで否応なしに変化してゆく毎日と、残りの日々を生きてゆくにはそんな世界を受け入れるしかない人々やパレスの「日常との乖離」を読む小説だと感じる。
最後はどう始末をつけて終わるのやら、最終巻がもし噴飯ものの結末だったとしても読まざるを得ない使命感を感じる。※この辺も客観性を欠いております
これが「あなたが本を選ぶのではなく、本があなたを選ぶのです!!」ってやつか?
うまく説明できないが本に取りこまれた不思議な感じ。
前作もそうだったが、今作は更に「ミステリー好きの皆さんにお勧めです!!読んでネ!!ぶいっ!!」と全然言えないところが困った変なミステリーである。
でも読んでみようかな、と思った奇特な方がいたら間違っても本作を最初に読んではいけない。前作「地上最後の刑事」は書店にて絶賛発売中。
紙の本
地球滅亡まであと77日
2015/10/17 02:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のパレスが、レイモンド・チャンドラーが描く主人公みたいな、なんとも形容しがたいタイプであることに、非常に惹かれるSF小説。ふだんSFは読まないよ、という読者でもこのシリーズは読めると思います。懐かしい、古典的な探偵小説の雰囲気が満ち満ちていて、少しアクション、少し切なく、・・・そう、少し前の、ハリウッド映画を一本観たような、まるでひとっ風呂あびたような、さっぱりした読後感なのが良いと思います。
紙の本
世界の終わり
2014/11/26 00:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PK - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球が滅亡寸前に人間らしさ(刑事魂でしょうか)を失わず、見向きもされない事件を捜査するのが良かったです。地味ではありますが、おもしろかったです。