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読割 50
紙の本
老いの味わい (中公新書)
著者 黒井 千次 (著)
七十代後半の坂を登り切り、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々。身の回りには、薄い横線で消された名前の目立つ住所録。バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一...
老いの味わい (中公新書)
老いの味わい
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商品説明
七十代後半の坂を登り切り、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々。身の回りには、薄い横線で消された名前の目立つ住所録。バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一苦労。そして頭に浮かぶ疑問は、なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか、「ピンピンコロリ」は本当に理想なのか―。一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いた、心に響くエッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】
なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか。昭和一桁生まれの作家が、一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いたエッセイ集。『読売新聞』の連載「時のかくれん坊」を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
黒井 千次
- 略歴
- 〈黒井千次〉1932年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。富士重工業を経て、文筆活動に入る。「カーテンコール」で読売文学賞、「羽根と翼」で毎日芸術賞、「一日 夢の栅」で野間文芸賞を受賞。
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紙の本
しんしんと染み渡る
2015/03/05 21:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃむー - この投稿者のレビュー一覧を見る
年をとるのもそれなりに発見があって悪くないんじゃないか
~のような内容かと思い手に取ったものの
読み進むにつれて静かに、そして確実に老いが心身に
染み渡ってきて身動きできない……
著者が誠実で真面目なお人柄だからこそ
伝播される老化の着実な歩みとリアリズム
老いと格闘しながら
ふがいない自分に怒りを覚え、鬱屈しつつも
いつしかそんな自分を許容し、周りにも自身にも優しくなれる
慈愛の境地に辿り着けるのか。
高齢化の時代を迎えて
「体力が衰えても、精神はより自由になる」は
希望だけれど本当だろうか。