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紙の本
リブート! (双葉文庫)
著者 福田 和代 (著)
銀行の合併によるシステム統合は簡単ではない―。サーバーダウンやATMに表示されるエラーメッセージ。次々に起きるトラブルに立ち向かうエンジニアたちの苦悩や葛藤、仕事に対する...
リブート! (双葉文庫)
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商品説明
銀行の合併によるシステム統合は簡単ではない―。サーバーダウンやATMに表示されるエラーメッセージ。次々に起きるトラブルに立ち向かうエンジニアたちの苦悩や葛藤、仕事に対する思いやそれぞれの生き様を描く、リアル・ビジネス・エンターテインメントの快作。仕事上の悩みも、これで解決?かも!―つまずいたら、再起動!【「BOOK」データベースの商品解説】
銀行の合併によるシステム統合は簡単ではない。サーバーダウンやATMに表示されるエラーメッセージ。次々に起きるトラブルに立ち向かうエンジニアたちの苦悩や葛藤、仕事に対する思い、生き様を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
理系女子の意外な側面を見ました。
2017/04/25 10:55
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
理系女子の意外な側面を見ました。2007年『ヴィズ・ゼロ』でデビューした彼女が2011年に上梓した作品。私は自分の好みに合わせて科学技術を巧みに取り入れた作品を拾い読みしてきたので、時系列的に作風の変化を追ってるわけではないが、本作品はやはり意外でした。銀行のコンピュータシステム、特には“2038年問題”を中心に据えた作品ではあるが、それはあくまでも背景であり、主題は“人間関係”である。明徳銀行(大阪)と東幸銀行(東京)が合併して「ひびき銀行」が発足する。当然、膨大な銀行システムも統合されるわけで、2行間を繋ぐシステムとして“リンカーシステム”が構築される。その旧明徳銀行(大阪)系担当者:横田大志(MSS)と旧東幸銀行(東京))系担当者:仲瀬川悟(TRK)の2人が主役。
旧明徳銀行(大阪)系担当者:横田大志(MSS)は、どちらかと言えば周囲との調和を重視するおっとり型。旧東幸銀行(東京))系担当者:仲瀬川悟(TRK)は、超エリート銀行員の鏡とも言える強引ともいえる指導力を発揮する切れ者。温厚-冷徹といった感じの2人は、お互いに違和感を感じ取り、横田大志(MSS)は仲瀬川に苦手意識を、仲瀬川悟(TRK)は横田の鈍重さに不信感と苛立ちを募らせている。この2人が、“2038年問題”に起因するシステム障害に立ち向かう中で、徐々に変化していく様が本作の主題である。320;『TOKYO BLACKOUT』(2011)、544:『迎撃せよ』(2013)、591:『サイバー・コマンドー』(2015)、609:『潜航せよ』(2016)など、派手な活劇的要素の多い作品を読んできた私には、かなり穏やかな人間物語に思えて、作者の意外な側面を見た様な気がした。しかし、爆弾テロを掲げながらより緻密な犯罪を描いた548:『ハイ・アラート』(2013)、遺体処理に“亜臨界水“を使うというリケジョらしさを見せながら悪とは何かという問題提起に収斂する551:『怪物』(2015)などの作品群の一翼のようである。