紙の本
ユニコーンのソウルメイト
2016/10/01 16:27
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投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通の親から生まれた、自立した子って、苦労するっていうか、親から苦労させられるから自立せざるおえないっていうか....。で、ヒサンな話になりがちなんだけど、そこをうまく流して書いてるので、クラくならずに読めます。それと、論理的な文章を書ける物書きさんのお話は、クズしてあっても、スムーズに読めます。
で、テレパシーみたいなコミュニケーションが出てくるけど、感覚がスルドくて論理思考ができる子同士なら、多少離れているぐらいなら、第6感的な感覚が無くてもコミュニケーションできます。まあ、感覚を統合して認識する能力を、第6感と呼べなくはないかな。で、ユニコーンです。
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近所の銭湯「松の湯」が大好きな高校生・柚子。
家の中はゴタゴタしてて、来年の就職にもやる気がなくて、お腹の中でヘビを飼ってる変な女の子。
ファンタジー、ドラマ、恋愛といろんな要素が無理やり?詰め込まれた話だった。
2018/01/04再読。
主人公が3人姉妹の真ん中っ子だからかな?なんか気になって読んじゃう。周りと折り合い付けながら、時には愛想笑いもしながら問題を見て見ぬふりする柚子、ちょっと親近感。
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ライブ中だったけど、もうどうにもこうにも読書したい欲がおさまらなすぎて、タイトルが気になって読んだ。
思いのほか読みやすく、すこーしスピリチュアル不思議系な本だったなー。
でも、タイトルにはちょい勝てなかったかも。。。
ところどころ気になる文章は出てきた。
核となる部分はしっかりしてたような。
子供のころにふわーんと気持ちよくなる瞬間って、わたしもあったなって。それ、大人になるにつれなくなった。他に快楽を見出すのって、子供の頃のそれをもう一度追体験したいからなのかな?って思ったり。
気になる小説だった。
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温泉と劇的な出会いをしてから、温泉に通い続ける女子高生の話。
前半と後半でかなりタッチが違うような…
映像化したら面白そう。年齢的には上すぎるけれど、福一は玉木宏がいい!
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初木地作品。タイトル買い。
何にも解決してないけど、まずは自分が見つけられるように、見つけ出せるようにしないと。と、自分にも思い当たるところがたくさんある。
お風呂で読むとさっぱり感倍増だね。
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血の繋がり、親と子、家族という枠組みにずぶずぶに沈まなくてもいいのだ、自分を大切にしてあげなければ、と思うと同時に、どうしようもなく家族が持つ縛りを目の当たりにする。親も子供も一個の人間で他人だという当たり前を思い出す。千差万別の家庭というか人生のひとつの答えとしての柚子。
後半は少女漫画か!っていうラブラブぶり。幸せに向かっていけそうでよかった。
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青春温泉小説。
入浴の描写に力が入っていて面白い。あと、主人公のキャラクターも、なんともいえない浮き世な感じがよかった。その主人公の一人称でも物語が崩壊しないのは、代わりに周りの人物たちが人間味溢れているからか。バランスはとてもよい。
『~ガレオン』や『悦楽の園』のような衝撃はないが、のんびりした読書にはもってこい。
3-
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タイトル買いした作品。初めての作家さん。はじめの方は、ずっと不安な気持ちで読んでいたけど、後半にかけてどんどん幸せ感が膨らんで嬉しかった。ところで、おのとんじゃう描写がいきなりすぎてどうも入り込めなかった…
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何の先入観も期待もなく読んだけど引き込まれてあっという間に読んだ。 風呂も温泉も好きだから、こんな風呂に入りたいなあと思った。読みやすくて心がふわりとする。良い話だった。 主人公以外の家族にとっては完璧バッドエンドなんだけど、まああれはしょうがない。
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ほとんどのことがどーでもいい柚子の、唯一の楽しみは温泉。
温泉のことを夢想するだけでトリップできる柚子が、行きつけの銭湯で、初めてその感覚を共有できる青年と出会ったが…
温泉を舞台にほんわかまったりの物語かと思いきや、柚子の家庭は崩壊してるし毒親だし…
といって、温泉に入れば幽体離脱してしまったり、出会った青年が由緒ある源泉が自慢の温泉旅館の跡取で、めでたしめでたし、というのは、また現実離れしすぎていて…
一言で言って、何だか変な感じ。
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「和菓子のアンソロジー」の中の作品で知った作家さん。
評価は分かれるようだが、私は好きだった。
現代版シンデレラストーリーと言えなくもない。
解説で書評家の吉田伸子さんが、友人から聞いた「身近な人から尊重されずに生きて来た人」という表現を、この主人公に当てているが、本当にその言葉がしっくりくる。
この世の中、そのように感じて生きている(来た)人は多いのではないか…そういう人に希望を与える話だと思う。2019.7.15
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大島柚子は銭湯「松の湯」を愛する高校生。ある日柚子は松の湯で医大生の福一と出会う。お湯が引き寄せる奇跡の物語。
温泉が引き寄せたぽかぽかシンデレラストーリー。なのですが、それだけに留まらないのがこの作者ならではでしょう。
柚子の家庭は問題大有り。姉は合コンに明け暮れ、その場限りの享楽のみを求める。妹は幼い頃から英才教育を詰め込まれ有名市立中学に行くものの、家では引き蘢り同然の暴君として暴れ叫ぶ。母親は妹にのみ情熱を傾け残業に追われ、他のことを放棄する。父親は我関せずと存在感を消し、全ての責任も消す。そんな中で柚子は家事一切を引き受け、家族とは衝突しないように日々を送る。
解説で「身近な人から尊重されずに生きてきた」人という言葉があり、目から鱗が落ちる思いでした。柚子の自己肯定力の低さ、そして何に対しても執着したりしない性格は、この家庭環境から生まれたものでしょう。
高校卒業後に家を出ることにのみ望みをかけていたのに、母親からは完全に拒否されてしまう。それどころか家事分担はそのままに給料も毟り取られ、一生家から出て行けないぞと脅す姉の声はあながち間違いでもなく聞こえる。
しかしこんな境遇の女性は実際にいるのではないでしょうか。家に縛られ家族に縛られ自分を無くしてしまう。
そんな危機に陥った柚子を救うのは、松の湯で一緒になっていたおばちゃんたちでした。小学生のころからひとりで銭湯に来る柚子を見守っていたおばちゃんたち。そんなおばちゃんたちに救われて柚子は福一に再会することになるのです。
骨格は確かにシンデレラストーリーです。しかしそこに恐ろしいまでの静けさで、現実と言う肉付けが為されています。
柚子は自分とは別の形で縛られている妹に「お母さんのために生きなくていい」と伝えます。それは柚子自身を縛っていたものを解き放つ魔法であり、現実にそんな目に遭っているたくさんの女性(ここでは敢えて女性と書きます)へのメッセージでしょう。
自分のために生きるために、柚子は自分の人生を歩き始めるのです。
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友達と遊ぶより一人で銭湯に行くのが好きな女子校生。
優秀な妹のことしか頭にない母、存在感のない父、合コン命の姉、わがまま放題の妹。
何もぴんとくるものがない将来。
すべてを忘れて幸せになれる銭湯で出会った一人の大学生。
彼との出会いが彼女の人生を大きく変えていく。
居心地が悪いなんてものじゃない家庭環境は、読んでいてしんどくなりました。
なぜここまで押し付けられて黙っていられるのか。
黙っていることが身を守る手段ってことなのか。
家族の問題、恋愛、進路、悩みが尽きない日常で唯一の癒しというか居場所なのが銭湯。
そういう場所があるって、すごく大事。
中盤過ぎて、なんとなく先が読めた気がしましたが、予想以上の展開の早さというか、あれもこれもと詰め込まれた感についていけず。
結末もあれ?これで終わり?という感じでした。
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毒親のお話かと思っていたら突如として幽体離脱が始まり、少女漫画もビックリなシンデレラストーリーが展開されて毒親とはどうなったかわからんまま終了。
待て待て待て待てぃ、何が主題だったんだ。
解決しようよ、小説なんだから。
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木地雅映子さんの作品は現実世界の中から突然跳躍して別の世界へ飛ばされたようなインパクトを受ける作品が多い気がします。
「氷の海のガレオン/オルタ」を読んだときも似たような感覚を覚えたのですが、この作品を読んでより強く感じました。
主人公の人格の中に影があり、その影の中には木地雅映子さんの人格が宿っていて、突然物語にその影が登場し読者へ問いかけてくる、そんな印象を受けます。
読書をしてて中々味わえないような独特な世界観が気になる方に是非おすすめする一冊です。