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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/12/15
- 出版社: 筑摩書房
- サイズ:19cm/302p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-480-86434-5
紙の本
過剰診断 健康診断があなたを病気にする
著者 H.ギルバート・ウェルチ (著),リサ・M.シュワルツ (著),スティーヴン・ウォロシン (著),北澤 京子 (訳)
病気の早期発見・早期治療は、メリットしかなく、デメリットはまったくないと言えるのだろうか? 早期診断・早期治療に熱中する人々の陰で、少なからぬ人が過剰診断されている現実を...
過剰診断 健康診断があなたを病気にする
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商品説明
病気の早期発見・早期治療は、メリットしかなく、デメリットはまったくないと言えるのだろうか? 早期診断・早期治療に熱中する人々の陰で、少なからぬ人が過剰診断されている現実を警告する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
H.ギルバート・ウェルチ
- 略歴
- 〈H.ギルバート・ウェルチ〉米国ダートマス大学医学部地域・家庭医療学教授。著書に「病気の「数字」のウソを見抜く」など。
〈リサ・M.シュワルツ〉米国ダートマス大学医学部地域・家庭医療学教授。著書に「病気の「数字」のウソを見抜く」など。
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「ネタバレ」ありでも要約です。 本の帯の推薦文の近藤誠先生のご理論とは内容が違うので誤解に注意!本書内にはコメントもかかれていません
2020/02/18 17:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:et.et. - この投稿者のレビュー一覧を見る
「適正な時期に見つければ、寿命を伸ばせる癌もある」
「癌を必死に探すことが最も安全なアプローチではない」
「程々のスクリーニングをすること(遅い年齢からはじめ ある年齢になったらやめる)を推奨する医者やあせって生検したりしない医者は悪い医者ではないと気づくべき」
最近前立腺癌、甲状腺癌などの中に寿命に関わらない進行の非常に遅い癌が存在することが分かってきました。
医療は変わってきています
パターナリズム(医師が治療を強い権限を持ち一方的に決定する)からインフォームドコンセントへ(患者・家族に情報を伝え一緒に考えていく)
癌は告知しないから告知するへ(裁判で告知は義務違反という判例が出た)
今回はおそらくこの上の2つのように未来に変わるであろう医療のお話でした。
現在の医療では癌の見落としは裁判でほぼ医師側が負ける。が、
寿命に関わらない癌を見つけすぎ、いらない治療をしてQOL(人生の質)を下げたとしても、がん保険に入れなくしたとしても、医師はおそらく責任をとわれない
そういった不要な被害を被らず、適正な医療だけを受けるためにはとうしたらいいのか
といった話。
例えばPSAで見つかる前立腺癌(死亡率が低い)
前立腺癌の治療でインポテンツ 排尿困難 手術後の死亡 放射線治療により排便がこらえられないといった治療のしすぎによる悲しい被害をうけることもある事例、臨床疫学の腫瘍内科医の同僚でさえこの罠にはまってしまい後悔している話
「病気のリスクについて十分に知らせることが本当に健康な社会につながる道なのか?」
「そこに存在しない癌を見つけることが良いことなのか?」
早期発見すればするほど長生きできる人がでてくる
でもそれは同じ80歳の寿命でも75歳で見つかれば余命5年延長 50歳で見つかれば余命30年延長かも
寿命に関係ない癌を拾ってしまっただけかも とはいえ
こう言う結果が出ると 早期発見すばらしいとなるから実際には中止できない
こういったバイアスを排除して本当に効果のある検査だけを上手にうけるのが理想
結論は
「早期発見に対して健全な猜疑心を持ち一定の距離をもつこと」
症状のある人は良くなったか悪くなったかがわかるが症状のない人はわからない
「健康であるために、過剰診断 過剰治療の害を被る可能性が増すことを知っていても、
死を避けるために努力し、医療にかかることを選ぶことがある」
「それが最良の戦略だと思っている人もいる」
「全てが大丈夫であると確認すればするほと 皮肉なことにどこか悪いところがあると言われる可能性がかえって高まってしまうことを知ること」と作者は語る。