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商品説明
大反響を呼んだメフィスト賞受賞作『図書館の魔女』に続くファンタジー巨編!囚われた姫君を助け出す―陰謀に荒む港町を山の民と兵士と、みなしごたちが駆け抜ける。【「BOOK」データベースの商品解説】
囚われた姫君を助け出す−。陰謀に荒む港町を山の民と兵士と、みなしごたちが駆け抜ける! 人を真実へと導くのは“剣”か“魔法”か、それとも−? 「図書館の魔女」に続くファンタジー巨編。【「TRC MARC」の商品解説】
霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。陰謀渦巻く当地で追われた一行は、山を下った先にある港町を目指していた。
剛力集団の中には、鳥飼のエゴンがいた。顔に大きな傷を持つエゴンは言葉をうまく使えないが、鳥たちとは、障害なく意思疎通がとれているようだ。そんな彼の様子を興味深く見ていたのは、他ならぬユシャッバだった――。【商品解説】
目次
著者紹介
高田 大介
- 略歴
- 〈高田大介〉1968年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早大、東京芸大などで講師を務めたのち渡仏。「図書館の魔女」で第45回メフィスト賞を受賞。
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紙の本
二人が登場しなくても
2015/08/20 16:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:北の本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
「図書館の魔女」の待望の続編。
前作からやや時は過ぎ、ニザマ政変後の、混乱の極みの街に閉じ込められた姫と護衛の兵士たち、その案内役の剛力、鼠と呼ばれる子供たちが描かれる。
メインの登場人物が、キリヒトとマツリカではないことに落胆したのはほんの僅かな時間だけだった。伏線がすべて回収されるさまは鮮やか。期待を裏切らない、さらに続刊を待望させる内容だった。
他人の全てを奪い尽し踏みにじっても少しも恥じぬ者たちと、自分の命以外の、殆ど全てを奪われても人としての矜持を棄てない者たちの対比が鮮やか。約束を守ること、弱いものを優先すること。些細なことに思えるが、常にそう行動できるだろうか。だが、最も虐げられた存在の鼠と、山賤と軽んじられる剛力はそれを果たすのだ。
題名にあるとおり、カラスが重要な役割を担うのだが、読了後は彼らを熱心に観察するようになるのではないだろうか。衣食足りて、彼らは遊びを知る。
終盤に登場する「図書館の魔女」が、混乱を収束させるためではなく、知的欲求を満たすために行動したのは、実に彼女らしいと納得する。彼女の言葉は正論なのだが、それは、いつも他人を慰めたり納得させたりするわけではない。情こそが共感を呼ぶこともある。
自分の心を汚さぬよう、正しく生きるにはどうすればいいのか、背筋が伸びる思いがする。
紙の本
期待をまったく裏切らない圧倒的な想像力と表現力
2015/05/10 11:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネタバレ」および引用を含みます。ご注意ください。
「窮地に活路のあることを疑わず、自ら全ての謎に立ち向かうことの出来る者」(著者コメントより)達が、ニザマの政変により国外へ逃げる巡撫の娘を助けて闘う物語です。
「いなくなってしまった仲間の口癖だけが、いまなお木霊のように班のあいだに響いている」(274頁) 前作「図書館の魔女」とは正反対に、最下層に生きる人々の精一杯の日々の暮らしを描いていながら、本書もまた、前作同様、言葉を巡る物語です。
「文字通りに涎を垂らして、鼻汁を啜ることもしないでいた仔鼠が、やっと手にした一椀をまず一番に病み上がりの余所者のもとへ持ち寄るのだ」(374頁) 弱いもの虐げられるものは、折ってはならぬ節を知り、枉げてはならぬ約を知って固く守ります。真実を最も良く知り最も深く洞察した者は、愚鈍と謗られ続けた運動性失語の鳥飼でした。
期待をまったく裏切らない圧倒的な想像力と表現力。傑作です。
なお、冒頭で引用した著者コメントは、出版社の公式サイトで読むことができます。
紙の本
ページを捲る手が止まらない!
2021/04/08 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さやか - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレを含むためご注意ください。
前作を読んですぐに購入。分厚いほんですが、一気に読み切ってしまいました。
前作のメインキャラクターは後半まで出てきません。(実際には出てるけど、明言されていません)それでも物語に引き込まれる魅力は前作に引けをとりません。
そこにマツリカが満を辞して登場!そこからのラストまでは読んでて気持ちがいい。
続編が楽しみ。マツリカとキリヒトの活躍を待ち望んでいます。
紙の本
惹き込まれます!
2017/02/02 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴくるすまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の魔女シリーズの続編。分厚さに「えっ?また、この厚さ!?」と引きますが…図書館の魔女と同様、一気に読んでしまいたくなります。読み切るまで夜更かしが続きました…。
スケールの大きさもそうですが…登場人物のキャラが前作とはまた異なり、ファンタジーの分野になるのでしょうが…より現実味もあり、人間の素朴さ・心の純粋さを感じさせられる、素晴らしい作品だと思います。
もう、中年のおばさんの私でも、のめり込んでしまうのです。どうか、若い世代の方々に読んで頂きたい!と、切に思います。
紙の本
魔女はやっぱり魔女。
2015/12/13 20:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はニザマ国。図書館がある国ではないんですね。
マツリカもキリヒトも出てこない…寂しく思いながら読み進めました。
すぐ慣れたけど。二人がいなくても話は面白く進みます。
そして、ラスボスのようにマツリカ登場(笑)
マツリカが出てくると話がまとまるまとまる。魔女だなぁ。
この分厚さで続編が出続けるのか?と、ちょっとコワイ。
あ、でもキリヒトが出てくる話はガッツリしたのが読みたいです。