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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/12/19
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ミステリワールド
- サイズ:20cm/245p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-209509-1
読割 50
紙の本
機龍警察火宅 (ハヤカワ・ミステリワールド)
著者 月村 了衛 (著)
最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密...
機龍警察火宅 (ハヤカワ・ミステリワールド)
機龍警察 火宅
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商品説明
最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入りする前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞の“至近未来”警察小説、珠玉の傑作短篇集。【「BOOK」データベースの商品解説】
最新型特殊装備〈龍機兵〉を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ、国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう。由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作など8つの短篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、ライザが特捜部に入る以前を描く「済度」、技術班の活躍を描く「化生」など至近未来警察小説シリーズのこれまでに発表された全短篇八作収録 【商品解説】
収録作品一覧
火宅 | 7−32 | |
---|---|---|
焼相 | 33−59 | |
輪廻 | 61−80 |
著者紹介
月村 了衛
- 略歴
- 〈月村了衛〉1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。小説家。「機龍警察自爆条項」で第33回日本SF大賞、「機龍警察暗黒市場」で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。
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紙の本
本シリーズをまず読んだほうが面白く読めるはず
2015/08/30 01:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る
至近未来警察SF小説。巻が進むごとに物語の世界感が広がり、ぐいぐい深みを増している機龍警察シリーズ第五作。今回は短編集だ。
近い未来を舞台に、警視庁特捜部が最新型特殊装備「龍機兵(ドラグーン)」で国際的なテロと戦う話。龍機兵は機甲装兵ないしは「キモノ」と呼ばれていて、要するにガンダムみたいなパワードスーツだ。カッコいいキモノが派手にガンガン戦うだけで絵になる面白い話になりそうだが、そこは話のごく一部分にすぎない。おそろしく精密な人物背景設定が物語全体に張り巡らされていて、SF小説ではありえない臨場感と泥臭さのある警察小説でもあり、非常に現実的な人間ドラマも同時進行していく。
正直言って「今回は短編集」と聞いて、もう第五作目だし、去年は『土漠の花』なんていうまるで別の傑作も生みだしたし、ここは各所で書いた短編を一冊にして「一回休み兼ファンサービス」ってやつなのだろうか、と薄く疑ってしまったワタシではあったのだが・・・いやいや、とんでもない。
今回の短編はそれぞれに、シリーズの登場人物の背景を浮き彫りにしていく。
こういう話はファンが読めば面白いに決まっているので、普通ならファン向けのオマケ本になってしまいそうだが、そうはならないのがこの作家の凄いところ。
シリーズの登場人物を掘り下げる形ながら、それぞれの短編が物語として完成している。
テーマは例えば、不良少年がある警官と出会うことで更生する話だったり、ウガンダのテロリストが企てる恐怖の次世代テロであったり、かと思えば官僚社会で苦闘するオトウサンの姿であったりと、バラエティー豊かで面白い。
その一方で、短編だからこそ可能な形で機龍警察の世界観に奥行きを見せているのだから、これは真のプロの仕事ではなかろうか。素晴らしいよマッタク。
でも何より大事なのは「この一冊から読み始めないこと」だと思う。
一巻で十分面白く読めるのは間違いないが、それではこの本を読む醍醐味が薄まってしまう。
どうせなら前の話を読んでからのほうが、はるかに楽しく物語世界に没入できるし、複雑なパズルのピースが嵌っていく面白さを堪能できるはず。
先のストーリーの布石になるような設定も出てきて、ますますシリーズ続巻が楽しみになってきた。
電子書籍
機龍警察はやっぱりいい!!
2015/10/25 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかみにとまと - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFでありながら、警察小説でもあり、政治および世界情勢を描いた社会派小説でもある機龍警察の短編集。
長編もいいけどこうしたサイドストーリーを短編でまとめるのもいいですね。
でも早く長編第5弾も読みたい。
電子書籍
機龍警察、初短編集
2016/02/13 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読むとシリーズの懐の深さを実感できる。
警察小説でありながら、冒険小説でもあり、SF小説でもある。長編ではこのテイストが渾然一体となって面白さを醸し出しているのだが、短編集ではそれぞれの登場人物に焦点を当てた話になっているので由起谷や夏川がメインだと警察小説、宮近理事官だと官僚小説、機龍搭乗者のライザやユーリだと冒険小説、そして技術主任の緑がメインだとSF小説と主役によってその様相を変えてくる。
さすがに捜査と戦闘を盛り込んだ話になると尺が短いなとは感じるものの、1つのシリーズでこんなにもバラエティに富んだ話をかけるのは本作のフォーマットが非常に優れている証拠である。
火宅・・・由起谷刑事の元上司の謎
焼相・・・立て篭り犯と特捜部の機甲兵装での攻防
輪廻・・・入国したテロリストの謎とその闇
済度・・・スカウト前のライザのエピソード
雪娘・・・ロシア警察時代のユーリのエピソード
沙弥・・・高校生の由起谷が警官になるキッカケとなった事件
勤行・・・ある日の宮近理事官の1日
化生・・・機龍兵のコアテクノロジーの話
全8編でいろいろな機龍警察が楽しめます。
因みに本書から読んでも問題ありませんが前作までの事件や関係者が沢山出てきますので既刊4冊を読んでから読む事をオススメします。