化け猫島幽霊分校の卒業式 （メディアワークス文庫）

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投稿者：かもちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

一度は挫折した元高校教師が、友人の強引な勧めで島の分校へ赴任して4人の生徒たちの「卒業」をサポートする、という有りがちなお話が、様々な不思議要素が絡まって、有りがちではないお話になっています。人物のバックグラウンドがきちんと描写されているので、すぐにストーリーの中に入って行けました。随所に登場するねこたちも、物語のいいスパイスになっています。途中でラストは予測できてしまうのだけれど、それだけに、読み終わってしうのが残念で、後半はわざと読むスピードを遅くしたりしました。ラストは確かにハッピーエンドなんだけれど、自分が覚先生の立場だったら、このあとの人生ちょっと切なすぎて耐えられないかも。ぜひ続編を出して、本当に幸せになった覚を描いてほしいです。
追伸:ちなみに、島のねこたちはその後どうなったのでしょう? 渡里さんが面倒見てくれているのかな。。。

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投稿者：しょうちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人気のなくなった分校で、化け猫たちのための学校をする話なのかな…と思っていたら、亡くなった４人の子どもたちの先生をする話だったのですね。
勘違いして購入…したけど、設定は好き。

子どもたちもイキイキ・キラキラしていて、子どもっぽさと同時に、ちゃんとした心の成長も見られて…
だから、「満足したら成仏する」ということは、つまり「二度と逢えない」お別れなわけで…
子ども達が、どんどん満足して成長していく様子を見ながら、少しずつ近づく別れを感じて寂しさが募りました。

最後の展開は、ちょっと強引…？　ラノベらしいといえば、らしいけど…
もうちょっと、しっとりと描いてほしかったかも…。それまでの子どもたちと紡いでいく絆がよかっただけに、余計にそう思いました。
アニメ映画とかだったら、最後の展開は盛り上がりそうな気もするけれど…。

あと、せっかく「島の分校」に来たんだから、島生活をもうちょっと描いてほしかったかな。

お母さんとのエピソードは切ない…。
どうか、お母さんの心が満たされますように…。