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商品説明
満州や戦後の中国を生き抜いた日本人が強いられた究極の決断とは? 戦争に翻弄された人々にとって「故郷」とは? 世代を超えて継承されるべき歴史と記憶の記録を丹念に掬い取る。【「TRC MARC」の商品解説】
戦中の満州や戦後の中国を生き抜いた日本人が強いられた究極の決断とは? 帰国を果たした中国残留孤児の日本での苦境。家族を殺された国で日本帰国か中国残留かを迫られた女性の選択。元従軍看護婦にとっての「海の向こう」。逃避行のため子を殺すよう迫られた母が抱いた決意。三度「九死に一生を得た」兵士の運命の分かれ道。戦争孤児だった父の中国への熱い想い――。六つの「落葉帰根」の物語。【商品解説】
著者紹介
城戸 久枝
- 略歴
- 〈城戸久枝〉1976年愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒業。吉林大学に留学。ライター。「あの戦争から遠く離れて」で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞受賞。
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紙の本
70年を隔てた重み
2015/02/19 11:45
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投稿者:pandak - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争とそのあとにくる歴史の応酬が何とも居心地の悪い思いをさせる。誰もが総力戦の時代から逃れられず、それだから余計に戦争は短い間に恐ろしいまでに幼い記憶に刻み込まれる。そして今となっては身近なおとなたちの選択を批判できない。免罪の構造と人はいうが、むしろこうした営為を重ねてきたひとのみの持つ切なさ、苦しさを描き切ったところに本書の価値がある。