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紙の本
ロシア幽霊軍艦事件 名探偵御手洗潔 (新潮文庫nex 御手洗潔シリーズ)
著者 島田 荘司 (著)
箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大...
ロシア幽霊軍艦事件 名探偵御手洗潔 (新潮文庫nex 御手洗潔シリーズ)
ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)
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商品説明
箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた―。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。【「BOOK」データベースの商品解説】
1919年、箱根・芦ノ湖にロシア軍艦が突如現れ、一夜で消えた。その消失の裏には、ロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた−。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
湖から一夜で消えた軍艦。秘されたロマノフ朝の謎。箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時を超えた世紀のミステリー。【商品解説】
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紙の本
傑作です
2015/08/09 08:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:goodfield - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵御手洗潔がロマノフ王朝最期の皇女アナスタシアの謎に迫るという話。
1919年の夏、深夜、琵琶湖にロシア軍艦が突然現れて翌日消失する、という御手洗モノらしい壮大な仕掛けが冒頭より提示される。その解明をするにつれてロマノフ王朝と近代日本の間に隠された壮大な謎が明らかになるという流れ。
私は理系なのですが、こういうミステリに出会うと、「うーん、歴史って面白い、もっと勉強しておくべきだったな」と毎度思う。
電子書籍
歴史ミステリ
2016/01/18 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔シリーズの1つ。
推理小説ですが作中でもいっているとおり殺人は起きません。
ですがミステリファンなら一度は聞いたことがあるであろう
ロマノフ王朝滅亡後の新解釈となっています。
実際の歴史を知らない方でも、読んでいる内にぐいぐい引き込まれていくことでしょう。
世紀のミステリでさえ御手洗潔の前ではかくも簡単に、鮮やかに解決されてしまうのか。
紙の本
どこまでフィクション?
2017/03/05 22:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロマノフ朝のアナスタシアの謎を巡るお話。島田荘司の作品で、これ的なもので、思い出したのが『写楽』ですが、あちらより読み易く感じました。ロマノフ朝を巡りこんな謎があったとは、自分の知識のなさを痛感!しかし、どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションかが、これまた謎です。
紙の本
本格ロマンスでした
2015/03/17 00:12
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて島田荘司さんの作品を読みました。ミステリのイメージが強い作家さんですが、本作はミステリというよりも、ロマノフ王朝の史実に作者の歴史考証を加えた本格派ロマンスと言えると思います。
どこからが創作で、どこからが史実なのかは後書きを読めば分かりますが、島田さんの想像力に脱帽すること請け合いです。比較的新しいレーベルからの刊行ですが、重厚感のある作品です。新潮文庫nexの作品はこれからもチェックしていきたいと思いました。
電子書籍
ミステリアスなアナスタシア皇女の秘伝・悲恋物語、御手洗の推理はおまけのよう
2018/12/05 09:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一通の手紙から始まるこの物語はアナスタシア皇女秘伝といったもので、彼女の辿った過酷な人生ととある日本人軍人との純愛物語が描かれています。もちろんアナスタシア皇女の日本にまつわる話はフィクションですが、その他の部分は史実で、彼女(アンナ・アンダーソン)がなぜ裁判で母語であるはずのロシア語を話せず、時計も読めず、計算すらできなかったのかということを医療的観点からアプローチし、「偽皇女」とされた彼女はやはり本物だったのではないかという論を展開します。頭蓋骨が陥没するほどの酷いけがを頭部に受けていれば脳に障害が出ても不思議ではありません。ただ、アンダーソンの死後10年を経た1994年に、イギリスのFSS(Forensic Science Service)が彼女の小腸標本からのミトコンドリアDNA鑑定を行いましたが、これはアレクサンドラ皇后の姉がイギリス女王エリザベス2世の夫君エジンバラ公の母方の祖母にあたることから、エジンバラ公・ロマノフ家の一員であることが確認されている皇女・アンダーソンの三者のミトコンドリアDNAを較べるという科学的な検証でした。その結果、エジンバラ公と遺骨のDNAは確かに一致したが、アンダーソンのDNAはこのどちらとも一致せず、その代わりにフランツィスカ・シャンツコフスカの甥のカール・マウハーとはDNAが一致しました。アンダーソンの正体はポーランド人農家の娘フランツィスカ・シャンツコフスカ(Franziska Schanzkowska、1896年12月16日生 - 1920年3月失踪)である可能性が少なくとも99.7%である、と学術誌『ネイチャージェネティクス(Nature Genetics)』に発表されています。なので、ケガによる高度脳機能障害を考慮に入れるにしてもアンナ・アンダーソンがこの作品で主張されるように本物のアナスタシア皇女であった可能性は極めて低いということになります。まあ、使用された小腸の標本がアンダーソンの者ではないという説もあるようですが。
まあ、そういった無骨な検証を脇に置けば、ミステリアスなアナスタシア皇女の秘伝・悲恋物語として十分にロマンチックで感動的に仕上げられています。御手洗の幽霊軍艦に関する推理はちょっとしたおまけみたいな感じです。