猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか

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「猫は二次元に対抗できる唯一の三次元」

この言葉は著者の言葉ではなく、匿名掲示板で見かけた言葉だというが、自分で言ったかと思った、というような、猫のことを言い表している言葉。



著者の飼い猫がどう可愛く、どう邪魔であるか。

猫萌えの三要素、誘惑的な表層+不可解な深層+見つめ返すまなざし。

さあ、魅惑の猫本のスタートだ！



「ユートピアゆき猫目の切符　あずまきよひこについて」

猫という言葉は入っているが…アレ？



「伊藤若冲のD4C」ああ、ヴァレンタイン大統領のD4Cね、なるほど、でも、…アレ？



「サンデーとは高橋留美子である」めぞん一刻のヒロインもヒーローも著者の分身だったと…アレ？



「発光する神、あるいは換喩的感染　古事記について」………



あとがき。

「タイトルの疑問文には序文できちんと回答している」というわけで、猫本のカタチをとった批評文であるが、タイトルと装丁と序文とあとがきは完全に猫本である。



猫的魅力がある、なんて片付けるのはベタだけど、思わぬ展開で楽しめました。猫万歳。