ショートケーキの苺にはさわらないで （ＣＨＯＣＯＬＡＴ ＢＵＮＫＯ）

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投稿者：あさの　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

作者さんのこれまでの作品を拝読して、
BLという枠でない恋愛小説、青春小説のような、潔く葛藤して深い愛情を持ち合う恋人同士になる雰囲気が好きで、新刊が出てすぐ買いました。
今作は中でも感動しました。なんでってドラマチックだからというより、ドラマチックな時も平和な時も、障害があってもなくても、どんな時でも2人が愛しあって想いあっていることがわかるからです。色々考えさせられました。ドールという存在を、様々な垣根のある人々に置き換えて考えることもできるので、とても感情移入しました。ハッピーエンドが好きですが、ハッピーエンドをご都合主義だと言う人もいますが、これからも2人に色んなことがあるかもしれない、でも2人なら大丈夫だろうと信じさせてくれるようなハッピーな読後感でした。おすすめです。

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投稿者：marimari　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

南里輝(20歳大学生)×シン(ドール)

2047年、ドール(高性能アンドロイド)が普及する時代。ゲイでドールオタクの南里が、不法に風俗に売られそうになったドールのシンを助ける。まるで中高生のようにゆっくりと優しく育む関係。アンドロイドとの間に本当の恋は生まれるのか…。


南里の優しさや一途さ、仲間達の友情に泣きました。切なさもあるけど、温かい気持ちにさせてくれる話です。

まさかのオタク笑い「デュフッ」や(ここで読めるとは笑)、エロ動画コレクション全視聴からの性癖曝しなど、コミカルなやりとりに笑いながらも、底に流れる不穏な空気にこの先のシリアスな展開を感じさせられる。
DTで全てが初めてだからこその、南里の不器用な優しさが良い。シンを本気で好きになるほど、ドールの気持ちがプログラムなのか、本物なのか悩む南里。でもこの話の真髄はそこではなかった。もっと深い話なんですよ！！死がないアンドロイドだからこそ、幸せの終着点が分からなく、より今が尊く感じます。あとがきまで読むと本当色々と考えてしまいます。

そして、何といっても仲間達の友情が、阿部ちんの優しさが泣ける。守るべきもののない学生だからこそできた行動かもしれないけど、立場があっても出来ることをやろうとする仲間達に感動しました。オタク仲間最高！！仲間思いの阿部ちん！！メタボでも、オタクでも、話し方が変でも、何だろうと格好いい男だよ！

読後は、ショートケーキ見るだけで泣けてきます。

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投稿者：ひかる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

近未来のお話でアンドロイドのドール相手に恋愛するなんとも最初は乗り気でなかったがレビューの高さから読み始めました。半分くらいまでは楽しく読めてましたが半分から最後までは泣きっぱなしで・・久々に嗚咽級の涙が止まりませんでした。これは通勤時には絶対おすすめしません。自宅でひとり静かに読むことをおすすめします。

エロはほとんどありませんがお互いが大事でまわりからどう思われようと想い合う気持ちに胸がいっぱいになりました。
でも時代の波には逆らえず・・とネタバレになるのでやめときますが。
いやー泣きました。
最後には驚いて涙も止まりそうになりましたが幸せになってもらいたいです。

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投稿者：さきん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

はじめまして、な作家さん。
前半部のオタク全開の愉快な仲間達と思考回路に吹き出しつつ、まだまだ無知なシンの可愛さにノックダウン。やばい、なにこの可愛い生き物。
…と思っていたら、蜜月は過ぎ去りあれよあれよとあの展開で、さらにあれよあれよとシンはボールになり、さらにあれよあれよと…。怒涛の展開についていけないかと思えば、しっかりと描かれる心情にすんなり感情移入したまま読み終わりました。少ーしご都合主義じゃね？と思わないでもないですが(笑)
最初の拾われたシンと、ボールに入れられたシン。同じ存在でありながら違う存在でもある二人の「シン」に主人公は二度恋をして、シンにとって二つの恋はどちらも初恋だったのか、と読み終わってしみじみ噛みしめました。

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投稿者：にえはづき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

アンドロイドロボットと人間が恋をするお話ですが、読む前はどうかなーと、ちらっと心配しましたが、杞憂でした。大変感動しました。泣きました。
近未来の話です。もうすぐ本当にロボットと恋に落ちることもあるのかもしれませんね。

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投稿者：インディゴさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

テーマが深過ぎて言葉にならないのですが、2022年のこのタイミングで読むとめちゃくちゃ考えさせられました。

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

裏ドールは、労働用ドールより人に近づけて造られている
痛み
食欲
感情
・・・南里が中学生の頃から欲しくて憧れていた裏ドールを
借金のかたとして、裏ドールを持ち込んできた中年の男、
余りにも酷い扱いを見かねて、南里は裏ドールを買い取る。

アンドロイドを、どう扱えばよいのか今から考えておかないといけないなー、と感じた近未来SF要素入りのBL.
純粋で優しい健気なアンドロイド。
裏切らないから、生身の人間より愛しい存在になる。

南里の友人安倍ちんが主人公の「2119 9 29」は、もっと泣ける内容。

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投稿者：チクワ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

こちらの作品自体はだいぶ前に読了しています。
何度読んでも胸に迫るお話で、毎回号泣してしまうので心身共に元気な時に読むようにしています。凪良先生が受賞された記念に、何度目か分からないくらいですが先生の作品を再読しまくっている所です。
アンドロイド？SFとかは苦手だなと敬遠される方もいるかと思いますが、騙されたと思って読んでみてください。ページをめくる手が止まらなくなるはずです。
このタイトル何なの？と思った方、読んでいただければ全てわかります。

余談でスピンオフ作品もありますが、そちらも読んでみるとタイトルに涙腺を壊されますよ。

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投稿者：みお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

BL小説の購入は初めてで、オススメしてもらって購入したのですが本当に本当に感動しました。とにかく泣きました、、世界観にどっぷりハマってしまい、読んだ後も放心状態でした。素晴らしいです…。電子で購入したので、また紙の本で購入します～！！！

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投稿者：リリー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

2015年の作品ですが、2022年になって初めて読みました。
2022年に読んだからこそ、とても考えさせられました。
凪良先生の作品は大好きで読み漁っていますが、アンドロイド(ドール)との恋というのに少しだけ抵抗があって後回しにしていました。
でも、この作品は、ファンタジーでもなく、BLというカテゴリーだけに収まらない、今だからこその現実。
果たして、このお話はハッピーエンドなのかどうかも分からない。凪良先生もあとがきに書いていらっしゃいますが、永遠の命とは。。
主人公のドールへの愛、ドールの主人公への愛、周りの友人たちやドールを製作した人たちの巡り合わせ、家族や世間の人たちの考え、全てに真実や正義があります。
今、世界で起こっている戦争が、現実に人々に強制的に別離を強いています。そして、その戦争にドローンが多用されています。この作品そのままのような気がします。

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投稿者：生姜と檸檬　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「美しい彼」シリーズで凪良ゆう先生に出会い、次に読む作品としてこちらを選びました。購入時にはピンとこなかったタイトルの意味ですが、読んでいくなかで理解し、号泣しました。お互いを思いやる気持ちに心をうたれました。会話の言葉使いが本当に優しくて、尊い二人の関係に癒されました。

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投稿者：いなげさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

不老不死は人類の強欲な夢、しかし…。

美しい「ドール」のシンと大学生の南里くんが出逢い、愛を育て、別れて傷つき時を経て様々な可能性を含ませながら再生するストーリー。
世情や時間に流され巻き込まれてもひとは「生きる」を停めることはない。それがどんなに辛く虚無な時間であっても。
永遠と有限のはざまで惹かれ合うものは何なのか。
読了後のこの安堵感。優しい気持ちになれる本。
BL小説は文芸作品となった。

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投稿者：NaNa　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

泣けた。ゲイであることを中学時には自覚し隠しながら好きな男子がいたが叶うこともなく、ドールという色んな仕事分野に分かれたアンドロイドが作られて高額ながら所有する中、裏ドールという性欲のために作られた美しいアンドロイドがあるとしる南里。それは普通のドールよりも桁違いに高額で貯金をしていつしか手に入れたい、一緒に愛し合い生活を思いながら大学二年のある日、風俗のバイト先でお金欲しさに裏ドールを引き取って欲しいという悪い男に遭遇。綺麗な見た目に反して乱暴にされ大事にされてない裏ドールを見て南里は俺が買い取ると言い、今まで貯めてきたお金250万と引き換えに引き取りシンと名付けて生活します。それは本当に愛ある穏やかな生活でやっと結ばれたなか、戦争→逃げ→引き裂かれ→十数年の時を経て違う形で→更に十年→思ってもいなかった出会い→やっとなのに→二年→新しい形→愛はずっと　とても長い間、引き裂かれても南里はシンを愛し続け、違う形であっても愛しつづけ、やっと成熟した形になりながらも不幸から新たな進化で。ものすごく複雑なこともありますが、南里とシンの愛は素晴らしかったです。そして友人に恵まれています。涙崩壊、スピンオフ2119 9 29も素晴らしすぎました。読むなら先にこちらですよ。

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投稿者：ヒトコ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

何やら可愛らしいタイトルと表紙で、どんなお話だろうと思いながら読み始めた。
近未来が舞台でドールと呼ばれる人型アンドロイドが登場する、まさかのSFでちょっとビックリ。
更に、人間の存在とは何か、人は人の何を愛するのか、幸せとはどういうことなのか、
そしてその幸せは人が作るルールといかに関わっているのか、など思いのほか普遍的で深いテーマが描かれている。
何しろ憲法９条改正が主人公たちの運命を左右する事になってる。
このタイトルも涙なくしては語れないセリフになっていて、切なくも愛おしい。

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投稿者：ま〜る　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

読む前にネタバレ読まずに、読んで驚いてほしいと思う本でした。ホントうまいなー！と感服。
近未来を舞台にしたSFなのですが、現代と地続きの気配のある描写で淡々と丁寧に進行します。社会情勢の変化なども描かれるのですが、中心はひたすら登場人物の心情と愛情。愛の在り方を考える神話のような話でした。
まずは読んでみて！